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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2
360
:
『そらの異邦』
:2016/11/11(金) 22:38:29
>>359
紫電を振り乱しながら、血を吐くかのような形相で乱気流の如く闘気を纏い
スタンド棍(ザ・ショック・オブ・ザ・ライトニング)を振り抜こうとする刀乞。
そして、依然 自然体のままに『竜鱗』の覆った柱へと、縫い付けるようにした
槍(ドラゴノート)を水面の如く静かに、それでいて速やかに。
壁の硬度関係なく抜き切る蛇喰。
上(蛇喰) 下(刀乞)
天と地 静と動
竜と虎 光と闇
相反する二人は、そのまま自身の力『得物』を振りかざし 交差する。
――ズシャァ バチ ――ッ゛
貴方の右脇腹に 鋭い熱と刺すような痛みが僅かに走る。
目線を向ければ、服が僅かに焼け焦げ 小さく服が食い破られ
覗かれた素肌は赤く腫れて 僅かながら水疱(すいほう)も見えた。
スタンド棍 ザ・ショック・オブ・ザ・ライトニングによる放電の影響だろう。
棍はドラゴノートには触れず、蛇喰の腹を直撃はせずとも掠めたのだ。
後ろから、踝を返す足音が聞こえる。
「へ や った ぜ……
ポタ ポタ
た ちがわ? はっ んな名前 聞いた事ねぇ
お おおれの 武芸のほうが う え…… あん?」
ポタ ポタポタポタドク ドクドクドク……
「……ァ 止まん ねぇな 血 こりゃ。
はは、んだ こりゃ? し 痺れねぇな くそっ」
貴方の槍を受け 敵(刀乞)の反対側の脇腹にも鋭利な刺し傷が生まれていた。
血が溢れ、地面に血の水たまりが今も生まれ広がっていく。手当をしても
良くて数カ月は病院で過ごす事になるであろう重傷なのが見える。
軽く膝を折り、脂汗を垂らしながら。スタンドの棍を杖代わりに倒れぬように
自分を支え、そして貴方に一歩足を出す。
「お ぉ …ぉ ら…… ま だ だぜ・・・
お おおお お俺は こ こんな所じゃ お ぉわら 終わら ねぇ。。」
肝臓、または腸の一部が裂けてるのだろう。血は、更に刀乞の下半身を濡らしてる。
「お 俺 ぉれは おれ の 道を 築く んだ。
えくり ぷす……あ ぃつ等は 道半ばで 誰かに捥がれた 負け 組
ぉれ は……
俺 は……だ だだれよ だだだだだだれよりも 誰よりも
何よりも つ 強く 強く……」
ボタボタボタボタ ビチャ ビチャ……。
『……相棒、どうする? このままじゃ こいつ』
死んでしまうぜ? そう、擁護するような言葉を途中でエイリアンは
貴方の心情を考えた上でか、選択するのは貴方自身であると理解した故に
空気を読んだのか言葉を止めた。 そうだ、選択は貴方にある。
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