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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2

124『きらきら星を追え!』:2016/06/26(日) 09:43:42
>>123

 貴方は右手の『小人居住区』へと進む。
もし、貴方がこの奇妙な小人達との邂逅をする以前なら。小人が住まう
世界とはどのような光景だろう? と聞かれたらどうイメージしただろうか。
 野鳥や小動物の古巣を使ったり、木の割れ目や古びた建造物を拝借して暮らす?
または花畑のある場所で、虫達と共同するように生活するイメージ。
 様々な想像は織なされるものの、貴方がドアを開いて目に飛び込んだものは
原始的な小人の暮らしとは全く真逆の想像裏切られる光景だった。

 ……『星見町』だ。

そこにあったのは『星見町』そのものだった。建造物から自然公園に
病院などから全て、星見町を象った『ジオラマ』だ。もっとも、普通のジオラマと
違い、その中では縦横無尽に、現実と同じように小人が星見町の人間と
似たような服装やら乗り物に乗っているのが印象的だった。

 『ガヤガヤ…… ガヤガヤ・・・』

 ……! ブンブンッ

 何千、いや何万かも知れない小人、小人の群れ。それが住まう町の規模も
大きく、そしてそのジオラマを収める部屋の大きさも、先ほどの牧場の数倍は
大きなスペースを確保してる。徒歩で部屋の端から一周するとなれば早くても
二分は掛かりそうな大きさをしていた。

 そして、その圧倒する大きさと同じく貴方が気づくのは。部屋に入った時点での
ジオラマでリアルな生活模様をしている小人達が貴方に対し気づいた反応だ。
 普通ならば自分よりも巨大な生物に対峙すれば恐慌するなりの怖れがある筈だが
最初に出会ったロポポ達と同様に、貴方が人間であると視認すると手を振ったりして
歓迎するアピールをしたり、他の事に意識を向けていて貴方に関心なく動いてる小人達などを
除き、貴方と言う人間を小人達が恐れる様子は全く見当たらない。
 むしろ『慣れている』感が見受けられた。

 「お母さん、いま何処だろう?」

 「うーん、多分『自然公園』付近だろう。今日はフキの佃煮を晩御飯に
するって朝に言ってたしな」

 そんな現実味のある会話が貴方の肩の上でなされた。……ジオラマの
『自然公園』のある場所までは、此処から少し十秒程度歩けば辿り着ける。


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