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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2

114『きらきら星を追え!』:2016/06/21(火) 20:08:05
>>113(レス遅くなりました)

>この工場には、よく来ているの?この辺りで何をしているの?なぜ、ここに来ているの?

その言葉に、笑い合い安堵していた小人の三人は貴方へと向き直り顔を向けた。

「こっちの工場かい? まぁ偶に来るよ。毎日同じ金平糖ばかりより
スパイスやら何も『込めてない』モノのほうも食べたくなるしな」

そう、兄である『ラポポ』が一番最初の質問に腕を頭の上で組んで告げ。

「あぁ、開花したばかりの花蜜さ。『込める』材料にもなるし、何よりそのまま
舐めてもイケる。小人にとってのセンセーショナルな食べ物さ。
 他に必要なものは特になかったから今日はそれだけ。まぁ時々
仕事で他の人達が来る事もあると思うよ」

と、兄の友人『ヨポロ』が耳を弄りつつ返す。

最後の言葉に妹の『ロポポ』は。生来から引っ込み思案と言うか
大多数の仲間がいると緊張する気性なのだろう。おずおずと答えた。

「えっとね、えっとね。何処でも良かったけど。今日は『込め日』じゃなくて
お休みなの。だからね、此処に来る人たちいないから、私達だけでこっそり来たの。
 普段は、こっちなんかに来るような真似なんてしないの! 家のほうでちゃんと
大人になってお仕事する為の勉強しなさい! ……ってお母さんが言うから」

「な! 本当に喧しいよなっ、母ちゃんってば」

「ラポポのお母さんは真面目だもんなぁ〜」

 そう妹の言葉に賛同しで口々に色々と喋り出す小人達だ。その後も
何やら早口で呟くも。三人で一斉に言い合う為に小石川には正確には聞き取れない。
だが、至極私事的な内容で自分の得になる内容とは思えなかった。

 >『ゴースト』というのは誰なの……?

 その質問に対し、和気藹々と喋る小人達の口が一斉に噤んだ。

怖がってる、と言う顔でもない。しいて言うなら雑談してる時に急に話題で
大嫌いな先生の話題が出た、と言う表情のようにも見えたし。ロポポの顔は
どう言えば良いのかと言う、複雑な顔つきで両の手を頬に添えていた。

「えっとね、うーんとね。『ゴースト』はね、ゴーストだよ。
あのね、巨人さん見たいにね。手も飛ばせるし目も飛ばせるよ。お顔も
足も離れさせる事出来るんじゃないかな……?」

 「ふんっ! 『ゴースト』が頭やら手足やら飛ばせるから何だってんだ!
おいらは、あいつの事をベトベトキャラメルと同じぐらい好かないね!
 いっつも、目元も口元も。あいつは石で出来た見たいに動かさない!
きっと、『ゴースト』は毎日石を食ってるんだぜ! だから、あんなに固まった顔なんだ!」

「ラポポ! そんな酷い言い方ないだろっ。確かに。『ゴースト』を舐めたらきっと
一週間、日向に置き忘れたレモンパイ見たいな味はすると思うけどさっ。
 うん? 『ゴースト』が此処にいるかって?
『ゴースト』は、こっちへ来る事はないよ。少なくとも、『こっち側』に行くのを僕たちは見た事ないな。
 いっつも、みんなの事を見下ろして。見飽きたら別の所に通り透けて行く。
お喋りするのは好きじゃなさそうだし、まるで澄ました薔薇見たいに何時も偉ぶってる感じなんだ!
 きっと、多分薔薇紅茶の風呂を浴びて、薔薇を齧って心もバラバラになってるのさっ。きっとね!」

 ワイワイと小人達は好き勝手に『ゴースト』についての各感想を言い合う。
それは控えめにも良い印象では無さそうだった。


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