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【ミ】『撃的』

627東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2021/06/05(土) 23:43:10
>>626


>    「……うるせ〜〜〜ッ 『地元』だかなんだか知らんが
>     『アウェー』相手にしょっぺえ試合見せやがって
>     なんか…こう…あれだ!とっとと血を見せろ!」

>    「『東雲』さぁーん、ぶっ倒せぇー!」

>    「おら、『東雲』ッ! 『攻め急げ』よ!」


「チィッ!分かっとるわァッ!」

『岩塩化』の解除が遅れた。いや、『マサ』さんの反応速度を褒めるべきか?
蹴りの軌道は逸らされたが、どうにか一撃を叩き込めた。
だが、代わりに『マサ』さんが水飛沫を食らった。
本来なら、『塩』を溶かす為に至近距離で自ら水を被る、その一瞬を攻めるつもりだった。
やはり『水』というものがあると攻め手が変わる。────だが、それが敗北の理由にはならない。

「その通りじゃあ!闘いっちゅうもんは予測できんことも数多くある!
 それが有利にも不利にもなるんは当たり前じゃ!」

『マサ』さんが仮に『ザイオン・トレイン』を知ってこのギミックを仕掛けたとしても、問題はない。
だが、そもそも『マサ』さんの意図ではないだろう。
対戦相手としてこの人を指名したのは自分であり、『ザイオン・トレイン』は
『水』が弱点なのは、目覚めた時から知っていた事だ。こんな事態も想定して当然と言える。
…もっとも、自分の頭で対策が浮かぶわけではない。

ギミックに『有刺鉄線』を用いたのも、相手に『噴塩化』を施してしまえば、
後は『長期戦』になろうとこちらが有利。その考えが裏目に出た。
だが、反省は勝負の後でいくらでもできる。勝つ為に何かをできるのは、今だけだ。
現在の水位は『脛下』。『ザイオン・トレイン』の機動力を活かせるのはもう僅かだ。

「『水』がナンボのもんじゃあァッ!!」

タックルをスピード差でかわすように、『マサ』さんの左側(自分から見て右側)へ移動する。その際に、右袖から左手に『ロープ』を移しておきたい。
『ザイオン・トレイン』の利点の一つ、手足の速度が速いのみの人型には真似できない、本体軌道。
それを用いてかわし、即座に右拳を本体の『マサ』さんへと叩き込む。
仮にそのまま吹き飛べば、足元の有刺鉄線はもちろん、先程自分を攻撃するのに使った(>>618
有刺鉄線もある。倒れたなら、打撃のダメージのみでは済まないだろう。

当然『マサ』さんも振り向いて対応をするだろうが、対応が遅れるだろうという理由が二つある。
一つは、先程飛んだ水飛沫だ。『目』にも発生していた『噴塩化』が止まるならば、
同じく『目』にも水飛沫がかかっているだろう。拭うまでは、若干視認性が落ちるはず。
二つ目は、つい先程足首に叩き込んだ『蹴り』だ。
こちらの方向が変われば『マサ』さんも振り向くだろうが、足首に負傷があれば
痛みで振り向くのが遅れてもおかしくはない。その隙を狙う。


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