したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【ミ】『撃的』

556『最悪の相性』:2021/05/17(月) 23:23:47
>>554(ジョン)
>「よぉ色男!寝てる場合じゃないぞ!あっはははははは!!」

    「ん……な、ぁ――――」

『明智』が目を覚ました直後、一人の男が近付き、
『明智』の圧し折れた『左腕』に触れる。

      ゴキキッ
              グギュッ

    「俺のは『小細工』だ。
     後は『吉田』に治してもらいな」

    「けどなぁ、これでワッショイできるでぇ!」

    「はぁ!? な、テメェら、何して――――」

『明智』が抵抗を見せるも、焼け石に水だ。
上裸になった観客達も加わり、『明智』は高々と空へと放られる。

    「バカヤロー、心配かけやがって!」

    「二度とふざけた真似できねぇように、
     今日のこと、たっぷり覚えさせてやるぜぇ!」

『ジョン』も胴上げに交わり、『明智』を天へと押し上げていく。
『明智』の表情は伺い知れないが、――――抵抗の一つも見せなかった。

>>555(セララ)
『セララ』は『氷山』と『エド・サンズ』の下に駆け寄り、
自身と変わらぬ小さな身体を、天へ捧げるように掲げていく。

    「おいおい、こんな小さい嬢ちゃんに負けられねぇぞ!」

    「もっと高くだ!  『タダヒト』のところまで飛ばしてやろうぜ!」

座席から解き放たれた観客達が、はちきれんばかりの喜びを表現する。
『セララ』もまた、激闘の最中に生まれた思いを発散すべく、
その細い両の腕を、懸命に伸ばしていた。

>ALL

その背中を暖かな掌達に押され、『氷山』は宙へと掲げられていた。
全てを振り払ったかと思ったが、――――ここにきて『重力』までもが、
『氷山』への支配を止めた。あらゆる束縛から解き放たれ、唯々『自由』の身となる。

       わあああぁぁぁぁぁぁ―――――

天井付近に位置する『解説席』に座る、『タダヒト』と目が合った。
冷静沈着な面持ちは変わらぬままだが、その瞳の色は柔らかかった。
天へと昇る『氷山』と『明智』の姿を、静かに見守っていた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板