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【ミ】『撃的』

534『最悪の相性』:2021/05/13(木) 21:49:13
>>533(氷山)
『観覧席』から響いた野太い問い掛けに対し、
『氷山』の答えは既に決まっていた。

>「やりますよ! こんな結末・・・・許せるわけないじゃないですか!
> だから、明智さんには『負け』てもらいますよ・・・・
> そんな『意地』なんて通せないくらいに完膚なきまでに・・・・ね!」

>『明智ノ小僧ヲ打チ負カス・・・・・了解シタゼェェ!』

     「どいつもこいつも……、もう俺が負けた気でいやがる……」

     「――――ふっざけんじゃねぇ!」

    ダッ
             ――――ギュィィッ!!

横っ飛びから急激な方向転換、『明智』の片足がブレーキを踏む。
その瞬間、『エド・サンズ』の放った『鉤縄』が『明智』の左腕目掛けて回り込んだ。

     「明智ィィーーーーー!!」

     「思いっきりやっちまえ!シャバい終わり方したら承知しねえぞっ!!」

男の声援が『明智』へと飛ぶ。
『明智』は咄嗟に『鉤縄』を弾こうと左腕を伸ばすが、
その動きが止まる。――――既に左腕は動かない。

        ギュィィッ    ガスッ

『左腕』にロープが絡まり、その鉤爪が『左肩』に喰い込んだ。
だが、それ以上引っ張られることはない。――――『明智』は前へ進む。

    「氷山!」     「悔いの無い戦いを!」

一瞬、声を留まらせた観客が、今度は『氷山』に声援を送った。
その切欠により、堰を切ったかのように、『観覧席』が湧き上がった。

        「氷山ちゃーん!!
         『サンズさーーーん』!!
         明智君の好きになんてさせちゃダメーー!!!」

    「そうだ!  下らねぇー死に逃げで負けをゴマかすんじゃねぇ!」

    「あのクソガキの根性、叩き直してやれ!」

    「俺達は、テメェーが死ぬのが見たいんじゃねぇ、
     負けるところが見たいんだっつうの!」

『氷山』の手中に現れた『さすまた』。
その間合いに、既に『明智』は入っている。

    「『セカイ』ィィ―――――!!
     『実況』を、続けてくれェ――――!!」

    「これは『死闘』じゃあない、『試合』だァァ――――!!」

そう、これは命を賭した『死闘』でない。誇りを賭けた『試合』だ。
『エド・サンズ』の額を『銀貨』が貫くも『解除』と共に負傷は治療された。
――――もう一点。『破壊』について、不可解な点が残っている。

┌───────────────────────
│『エド・サンズ』の体当たりが命中するが、
│『金網』は衝撃を吸収し、ブチ破るには至らない。
└───────────────────────
┌───────────────────────────
│>・明智が銀貨を当てた金網の状態はどうなっています?
│『銀貨』が当たった際の、僅かな『破れ』が生じています。
└───────────────────────────

『エド・サンズ』のフルパワーで破れなかった『金網』が、
『アンチクライスト・スーパースター』の銃撃により『破れている』。
『エド・サンズ』のパワーを超えている。――――あるいは、
この『銀貨』が生むのは、唯の『破壊』ではない……。

     「『敗北』を認めるのは、テメェーだ『氷山』ァァァァ!!」

真正面から突っ込む『明智』が、『エド・サンズ』に拳を振るう。
床に落ちた銀貨は――――、残り『12枚』。


【アリーナ俯瞰図】         北
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∴∴∴■□__扉__□■∴∴∴
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∴■□ |□□□□□◆□| □■∴
∴■□ |□明→工◆□◆| □■∴
∴■□ |□□□□氷□□  □■∴
∴■□ |□□□□□網網| □■∴
∴■□ |□□□□□網網| □■∴
∴∴■□\□□□□網/□■∴∴
∴∴∴■□ ̄ ̄扉 ̄ ̄□■∴∴∴
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