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【ミ】『撃的』
454
:
『最悪の相性』
:2021/04/25(日) 22:51:38
>>453
(氷山)
>「ちょ、待ってください!
> まだ、その『カード』のワケを・・・・あっ!」
「この『カード』について知りたいのなら、
私から説明しよう。……『アナーキー・イン・ザ・UK』の能力について」
タッ タッ
――――スゥゥ
『氷山』の両肩を抑えるのは、何の変哲もない人型のスタンドだ。
恐らくは『タダヒト』のスタンドなのだろう。――――そこまで強い力でもない。
無論、『氷山』相手だから加減しているのか。それともこれが『全力』なのか。
そして、『タダヒト』が『氷山』へと歩み寄っていく。
その最中、胸ポケットから取り出されたのは、『星』のカード。
>突然、大金が振り込まれたものですから、お父さんもビックリしてましたけど、
>なんとかうまく誤魔化せましたよ」
「君が聡明で助かった。
――――あの時は『情報量』が多く、
私は会話の中でしか、身分を明らかにしていなかったが……」
あの時と変わらぬスーツ姿に『弁護士バッヂ』。
『タダヒト』はカードを仕舞い、『氷山』へと事態の仔細を伝える。
「君も出入りしたことがある以上、詳細な説明は省くが、
私は『アリーナ』の者だ。そして、先程の彼、――――『明智孝典』は、
私の興行する『アリーナ』での試合を望んでいる……」
「というより、私の『アリーナ』以外では、彼は試合を行えない。
聞いての通りの口の悪さだ。前回の試合でも、だいぶ『不評』を買っている。
要らぬ『場外戦』が起きる前に、私の方で引き取った形だ――――」
>「ところで、手を離してもらえませんか?
> 今から彼を追いかけないといけないので・・・・」
「彼を追う前に、君の『事態』を話さなければならない。
そして、追わずとも君達は巡り合う。――――『アナーキー・イン・ザ・UK』によって」
「夢の中で出会った『曳舟』という男のスタンド能力だ。
『タロットカード』を媒介とした、局地的な『運命操作』。
その能力は『需要』と『供給』の引き合わせ……」
「私もまた、『曳舟』のスタンド能力に巡り合わされている。
抱えていた訴訟が二件続けて、『即日結審』となった時点で、
イヤな予感はしていたが……」
『タダヒト』が映画館に居合わせたのは『偶然』ではないようだ。
この事態を予測できなかったのか、『タダヒト』も複雑そうな表情を浮かべている。
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