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【ミ】『撃的』
452
:
『最悪の相性』
:2021/04/25(日) 21:12:43
>>451
(氷山)
この自体が『偶発的』とは考えにくい。
真っ先に『氷山』が思い至ったのは『未来予知』。
だが、それさえも不自然だ。――――これは『人為的』な能力ではない。
>「『運命』・・・・そう、『運命』です
> この状況を作り出したものの正体は『運命』の影響
「『アナーキー・イン・ザ・UK』。
俺のスタンドじゃあないが、『運命』を局地的に操れる」
>「逃げも隠れもしませんよ
> どうやら、私が求めるものは戦いの中にありそうですからね」
平凡な『氷山』の中に眠る『好奇心』という怪物。
その爪や牙は、あの闘いを経て研がれつつある。
そして、『アリーナ』自体も、『氷山』にとって初めてではない。
>・・・・・・? その『カード』は?」
「お前の言葉が『真実』だっていうのなら、
もうこのカードは『用済み』だ」
「本当かどーか解らねぇから、まだ持っておくけどな」
それだけ言い残すと、『少年』は座席から立ち上がり、
挨拶も告げずに『上映室』から立ち去っていく。
ややあって、『氷山』も立ち上がろうとするが、
グッ
何者かに両肩を押され、立ち上がれない。
「失礼。――――久しぶりだな、『氷山』君」
「私を覚えているかは、定かではないが……。
今思えば、『報酬』は『口座』ごと渡せば良かったな」
「騒ぎになっていたなら、申し訳ない」
無音の『上映室』に響くのは、低くも朗とした声。
以前に『講堂』で接触した男。全てが終わった後に現れた男。
――――『タダヒト』の声だと『氷山』は理解する。
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