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【過】『武闘列伝』

111太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:05:07
>>110
待つ。待つ。待つのだ。

手は打った。みんなきっと驚くぞ。
『なんだあれすげえ!』って言うに違いねえ…

 慧観が扉を開くのを待つ。


「(危険が迫ってるのはあんたッス、住職サン…)」


 葬式の『遺体』になった気分だ。…でももし、遺体が突然動き出したら……

「(モチロンびっくりするッスねぇ!ちびるわ!)」

「(…扉が開いたら…数秒待つ。ビックリの後の戸惑いが狙い目。
              …そして慧観の足を狙おう。)」


戦略を練りつつ妄想しつつ待つ。

112『六道辻』:2021/04/30(金) 19:05:39
>>111
               ザッ

                      「異色色即是空空即是色受想行識亦復如」


               ザッ

                      「是舎利子是諸法空相不生不滅不垢不浄」


               ザッ

                      「不増不減是故空中無色無受想行識無眼」


『慧観』の足が止まる。
念仏だけが響き渡り、実況の声も止まっている。
どうやら、互いに出方を伺っているようだ。

113『六道辻』:2021/04/30(金) 19:06:06
249 名前:太田垣良『ザ・サードマン』[] 投稿日:2015/09/19(土) 01:26:25
質問です

この『アリーナ』の床の仕様。

コンクリパネルの張られた床、その下に空間があいている…
…要するに>>10のマップの仕様になっているのでしょうか?

250 名前:『六道辻』[] 投稿日:2015/09/19(土) 01:27:07
>>249
なっています。

114太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:06:23
>>112
「(緊張状態のうちに!)」

次の作業は数秒かからず終わらせられだろう。
『格納』は一瞬で済むし、サードマンは『両手足』が触れたものに干渉できる。


>>275のメル欄をいったん解除。『サードマン』は、足の触れている冷蔵庫の底面に本体を『格納』。
『サードマン』は…手を前に出し。『冷蔵庫』の『扉裏』に格納。



 「(慧観にとっては…扉を開けたらもぬけの空、ッて状況を作った!)」
 

   「アンタが動くまで、俺は待つッ!」
   「楽しませてやるッス、開けてみな!」

115『六道辻』:2021/04/30(金) 19:07:28
>>114
着々と『脱出トリック』の準備を始める『太田垣』
――――『慧観』は扉を開く様子はない。


     「何してんだよ葬式じゃねぇんだぞ!」


                 「出てこいよ太田垣!」


     「坊主テメェーも攻めろや!」


         「多是大神咒是大明咒是無上咒是無等等」

         「咒能除一切苦真実不虚故説般若波羅蜜」


         「『知空』も愚かでしたが、
          ――――貴方も『無明』が過ぎるようですな」


ブーイングや念仏に混じって聞こえる『スタンド会話』。
冷蔵庫の分厚い壁を抜けて、『太田垣』の心に直接話しかけてくる。


         「多咒即説咒曰」    「掲諦 掲諦 波羅掲諦 波羅僧掲諦」

         「菩提薩婆訶 ――――『般若心経』」


ふと、『太田垣』は違和感を覚える。
『音』だ。観客のざわめき、念仏、それが一層『遠く』なる。
まるで何かが『被せられた』かのようだ。


         「『灰身滅智』、その身に味わいなさい――――」


                     ボワァァァ〜〜〜〜〜ッッ!!


              ボボボボボボボボ―――――


――――『熱い』ッ!

116太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:07:47
>>115
     アツっあつつつ熱っ!!
  
[あっちゃ、申し訳ないッ!]

[『ビックリ箱』は相手をノせてからだった!
    この太田垣がステージに出てこないんじゃ興ざめッスね!]

 [これじゃ『メクラ』と罵られるのも当然!]  [詫びるッス]




      アツッ アチチ

  [ちょい待ってて住職…いま…]

 
     アツッ ヤッベーワコレ

  [新しい手品の準備する]
  [もう『無明』なんて言われないよう頑張るッスね]
   


『サードマン』を冷蔵庫の中に出し、慧観とスタンド会話しながら突破口を探そう。
…冷蔵庫の扉を開けよう。少しスキマが開けばいい、床に指先だけでも触れさせられれば。

117『六道辻』:2021/04/30(金) 19:08:07
>>116
軽口を叩きながら慌てる『太田垣』であったが、
意外にもこの『軽口』が戦闘面においても真理を突いていた。
『太田垣』自身の用意した『冷蔵庫』に入り込み、
「さぁ、攻撃してください!」という受けアピールをしても、中々乗ってくれないだろう。
『罠』を仕掛けるのであれば、『罠』と思わせてはならないし、
あるいは『罠』と解っていて手を出さずには要られない『エサ』が必要になるのだ。


            ガバッ

                              ジュォ・・・


冷蔵庫の扉を内側から開き、産まれた隙間から片腕を突き出す。
コンクリートの床には『炎』が燃えている。指先が炎に触れ、反射的に手を引く。
一筋の炎だ。これを避ける形で『床』に触れるのは、そう難しくない。


         ≪レ  は 『梵鐘』で―――――≫


         「逃れられましょうか、この『灼熱地獄』から――――」


分厚い壁に阻まれ、『実況』の声は曖昧にしか聞こえない。
しかし、今ので理解出来た。冷蔵庫に『梵鐘』が被さっている。
そして、この『炎』。今、『太田垣』は『清姫伝説』の『安珍』となっているのだ。
このままでは『焼け死ぬ』、あるいはその前に『酸欠』による窒息死か。


∴∴∴∴■■□□■■∴∴∴∴
∴∴∴■炎□□□□□■∴∴∴
∴∴■┌─┐□□□□□■∴∴
∴■炎│鐘│炎□□箱□□■∴
∴■□└─慧□□□□□□■∴
∴■炎□□□炎□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□■∴
∴■□□箱□□□□箱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□□■■∴∴∴∴

118太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:08:48
>>117
…このままじゃ調理されてしまう…


「(床にさわれるぞ)」
「(…『サードマン』左手で『一瞬』床に触れて離す…手が燃えたってかまわないッ)」


床に『どんでん返し』『反転』2つをセッティング!『粘着』あり。
『1m(冷蔵庫の横幅)×鐘の直径以下の短さ』を、『ひとつ』、
角度は『南側』へ『俯角度180度』!



   「 (『ザ・サードマン』の、もっとも正統派な使い方…)
     (劇場装置『龕灯返(または強盗返)』の再現ッ) 」

      [どんでん返しッ]  [『プレーン』]  


つまり、冷蔵庫を床ごと下にひっくり返すのだ…鐘からの【脱出トリック】 !!

119『六道辻』:2021/04/30(金) 19:09:08
256 名前:『六道辻』[] 投稿日:2015/09/19(土) 23:03:18
>>255
どんでん返しは『二つ』とのことですが、
一つは『幅1m×直径以下』、もう一つの詳細を教えて下さい。

257 名前:太田垣良『ザ・サードマン』[申し訳ないです] 投稿日:2015/09/19(土) 23:05:21
>>256
すみませんミスです。ひとつです。

120『六道辻』:2021/04/30(金) 19:10:11
>>118
『ザ・サードマン』は床に触れ、『どんでん返し』を設置する。
『冷蔵庫』を床下に『格納』する為の能力発動だったが、
――――これは、『発動』するが『作動』しない。
床板を持ち上げて冷蔵庫を傾かせただけで、停止する。


            ガダッ
                         ガグッ


          ォォォオオオオ―――――ンン・・・


原因は『冷蔵庫』の高さと『梵鐘』の半径だ。
日本に現存する最大の『梵鐘』の半径は『2.8m』。(最も、それよりも小さいが)
一方、業務用冷蔵庫の高さは『太田垣』の身長とイコールだ。
冷蔵庫の『高さ』が梵鐘の『半径』を上回り、どうしても梵鐘の『壁』にぶつかってしまう。
反響し、鈍い音が耳にジンジンと響く。

\_/ ̄\_/ ̄\_/ ̄\_/ ̄\_/ ̄\_/ ̄\_/ ̄\_/ ̄\_/ ̄
     .■■
    ■   ■
    ■ 冷 ■
   ■_蔵_■
\_/ ̄\_/ ̄\_/ ̄\_/ ̄\_/ ̄\_/ ̄\_/ ̄\_/ ̄\_/ ̄

だが、この『失策』は『太田垣』にとっては『幸運』かも知れない。
何故なら、『格納』によって一時的に逃れたとしても、
『慧観』が能力を解除する保証は何処にもないからだ。
――――『慧観』は『引き分け』を厭わない、それは戦績が表明している。

何とか『酸素』が尽きる前に、この『梵鐘』から脱出しなければならない……。
『太田垣』は乏しい『炎』の明かりを利用して床を見る。
『/』に持ち上げられた『床板』だ。そこに『活路』はあるだろうか。

121『六道辻』:2021/04/30(金) 19:10:23
259 名前:太田垣良『ザ・サードマン』[質問です] 投稿日:2015/09/19(土) 23:56:54
冷蔵庫の高さ < 梵鐘の半径 

   だそうですが、もしかして

冷蔵庫の高さ < 梵鐘の直径

   でもあったりします?確認不能?

260 名前:『六道辻』[] 投稿日:2015/09/20(日) 00:00:11
>>259
視界が狭まっており、正確には確認できませんが、
恐らくは『梵鐘の直径』よりも『冷蔵庫の高さ』の方が長いです。

122『六道辻』:2021/04/30(金) 19:10:42
261 名前:太田垣良『ザ・サードマン』[再度質問です] 投稿日:2015/09/20(日) 00:29:42
>>260 回答に感謝します。


先ほど、南方向に床を『俯角』で傾けました。
途中で、冷蔵庫が鐘に引っかかってしまった事により
太田垣から見てから見て滑り台のようになっているはずです。

で、床と『どんでん返し』の間に、スキマ…開いてますかね?
もしや、人が通れそうな感じですかね…

262 名前:『六道辻』[] 投稿日:2015/09/20(日) 01:04:25
>>261

|        ./\ .|
|      /冷./ .|
|    \/蔵./  .|
|―    \/  ..―|
|::::::::::::::::::::::\::::::::::::::|


「:::::」は床下となります。
現段階では隙間は『梵鐘内部』で完結しており、
このままでは『外』に出ることは敵いません。

123太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:11:13
>>120
アツ、アツ、アツイ モウ限界ッスヨ


 「(…『引っかかっているなら』)」
 「(…『しまえばいい』ッ!)」


反転中の床に、『ふたつ目』の『どんでん返し』設置。
『格納』だ。対象は、太田垣、サードマン入り冷蔵庫。


これで、邪魔なとっかかりはなくなる…
『反転どんでん返し』はフリーになり、ぶじ裏に回れるのだよ!



   [ ひっくり返すッスよッ ]



無事床下に移動できたなら、コンクリ床に設置した『格納』は解除。
(たぶん)涼しい地下空間で、ゆっくり息を吸いたいよ…。

124太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:11:30
すみません
>>233に貼った能力詳細のURLにミスがあったので貼りなおしておきます。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/420-422

>>233の状態ではGMが能力詳細を全部見る事ができませんでした。
そしてこの所為で、グレーな判定が発生してる恐れがあります。

(全部見てくださっていたならこの話は終わりです)


『サードマン』が『格納』を行った際、被『格納』対象は、
現実と遮断され電波すら届かず、時間、化学反応もない『亜空間』に送られる、
という内容をGMが見れていなかった場合

梵鐘内部に発生している炎が、特別なものでない限り太田垣に届かなくなってしまいます

・炎は特別
・本ミッションに限り、亜空間には熱が通るという暫定的判定
・高熱で、冷蔵庫内部のプラとかが溶けて『平面』が維持できなくなった

…など、何らかの判定をしていただけますでしょうか?
本当に申し訳ありません。

125『六道辻』:2021/04/30(金) 19:12:15
>>124
(※今回、炎については亜空間内にまで影響を及ぼさない、
  即ち『能力詳細』通りでミッション進行を致します。
  よって、現状において判定において変更はありません。

  >>252についても、何となく気付いた程度に留めてください。)


      ギャルッ
                    ――――ガタッ

      ォォォオオオオオ〜〜〜〜〜ンン


引っかかっている『冷蔵庫』を更に『格納』しようとする『太田垣』だが、
>>258と同様、『冷蔵庫』を格納するには『高さ』に等しい『半径』が必要だ。
(170cmの冷蔵庫を格納するには、半径を『170cm』必要とする。)
鉄棒で『大車輪』を行うには、自分の身長以上の『高さ』を必要とするのと同じだ。

この冷蔵庫を『床板』ごと『傾ける』までは可能だろう。
しかし、半回転させて『格納』するのはどうやっても不可能なのだ。
質量のある『冷蔵庫』を横倒しにするのも、このスペースでは現実的ではない。

そして、『反転』によって床板の下に逃げれば『場外』になる。
『亜空間』による『格納』までは認められるかも知れないが、
床下のスペースを這って移動するのは、明確な『ルール違反』だ。
……床としての『体裁』を保っていれば、ちょっと潜るくらいなら認められるだろう。


         ォォォオオオオ・・・


鐘内の温度が上がってきた。酸素も減り、息苦しさも増していく。
このままでは『酸欠』だ。一刻も早く、梵鐘から脱出しなければならない。


    「んだよこれ、試合じゃねぇだろ!」

         「坊主てめぇーナメんじゃねぇぞ!」

    「出てこいよ蝶ネクタイ!」

         「パチカスのガキになりてぇのか!?」


    ≪え、えぇーー、落ち着いてください!
      モノを投げないで! 『太田垣』選手、中々出てきません!

      詳細こそ語れませんが、『ザ・サードマン』であれば、
      梵鐘から出てくるのは容易いと思いましたが、
      何か策あってのことなのでしょうか!?≫


『梵鐘』を通じて遠くに聞こえるが、場内の『ブーイング』もヒートアップしている。
膠着した試合への不満だ。実況の『森田』も何とか観客を宥めようとしている。
恐らく、『森田』は『梵鐘』そのものに『どんでん返し』を付けると勘違いしているのだろうが、
『ザ・サードマン』は『曲面』に能力を発動させることは適わない。


  「……おい、しっかりしろ! 太田垣!

   テメェ、これで終わりなら承知しねぇぞ!」

『尾藤』の怒鳴り声が聞こえてくる。痺れを切らしたのだろう。
――――抜け出せる『策』はある。この『密室』から逃れる『トリック』だ。
『太田垣』の想定から大きく外れたが、『脱出マジックショー』はまだ続いているのだ。

126『六道辻』:2021/04/30(金) 19:13:36
266 名前:太田垣良『ザ・サードマン』[安心しました。ありがとうございます。] 投稿日:2015/09/21(月) 23:27:20
回答ありがとうございます。
追加で質問です

・扉は、>>262のAAの右側、ですよね?
>>262AAの、冷蔵庫の左右の床( \ )は50×50以上?
・冷蔵庫の床面積は、50×50以上?
・太田垣の肩幅、腹回りは、平均的な17歳少年のものとしてよい?

267 名前:『六道辻』[] 投稿日:2015/09/21(月) 23:31:05
>>266
>・扉は、>>262のAAの右側、ですよね?
その通りです。
一度『どんでん返し』を解除することで、
任意の方向に傾け直すことが出来ます。

>・>>262AAの、冷蔵庫の左右の床( \ )は50×50以上?
>・冷蔵庫の床面積は、50×50以上?
いずれも『50×50』以上となります。

>・太田垣の肩幅、腹回りは、平均的な17歳少年のものとしてよい?
そちらでも構いませんし、それより小さくしても構いません。

268 名前:太田垣良『ザ・サードマン』[多々の質問申し訳ない。] 投稿日:2015/09/22(火) 19:39:59
>>267 回答ありがとうございます。

追加で質問です。

・つまり鐘内部の状況は、
 現在までの情報から判断すると
 下画像のようになっている、と見てもよろしい?

ttp://yui.oopsup.com/readfile.php/goldenrectangle/jyoukyou.jpg


   (縦㎝×横㎝で表記)

グリッド線:50㎝×50㎝
緑の円:鐘。厚み30㎝(厚めに設定)
      内部は直径200㎝弱(できるだけ小さめの数値に設定)

灰色の四角:冷蔵庫。大きめに見積もり、100㎝×100㎝とする

青枠:200㎝×100㎝。現在は、これが傾いてる。
   鐘に対しギリギリの大きさに設定。。

黒い四角:50×50。>>267にて確保できていると確認


・また、画像が正しければ、太田垣(20×40×170とする)は、
 冷蔵庫の外に出れそうなのですがどうでしょう??

269 名前:『六道辻』[] 投稿日:2015/09/22(火) 20:05:14
>>268
図画ありがとうございます。
そちらの図で構いませんし、多少でしたらご自身の都合良く変えて下さい。
また、太田垣PCは冷蔵庫から出ることが出来ます。

127太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:14:09
>>125
[『脱出トリック』]
[再三お待たせしました!が、これで終了。]



   能力解除、床を元に戻す。。

冷蔵庫の下側に出て、東を向き、しゃがむ(燃えるのは気にしない)。

太田垣の真下に『50×100』の『東に俯角180度回転する』『回転軸は横向き』『粘着つき』を設置。それだけのスペースはある。
このどんでん返しを使い、太田垣を脱出させる。床裏にコウモリのようにぶら下がりたいのだ。



 何ィ?『50×50の穴では太田垣が通れなかったら』!?

 対策はある。頭がぶつかる前に、『どんでん返し』をもう一個作るのだ。
 『200×50』『北に向かって90度回転』を前に設置。
 鐘の重量にどんでん返しを押さえられないように、『回転軸』は鐘の外に!

  しゃがんだ太田垣の前面投影面積『40×75』も、これなら通すことができるッ!


[そしてこの『二枚目』は『一石二鳥』ッ!]
[慧観の…立ってる床と被るんッスよ
 慧観の足元を揺るがす…
      上に跳ね上げるッ(パスCB)』]

 
  [俺の『攻撃の意思』!]
  [勝った気でいるんじゃねえぞッ住職!]




ttp://yui.oopsup.com/browse.php/goldenrectangle/reizouko.jpg

128『六道辻』:2021/04/30(金) 19:14:57
271 名前:『六道辻』[] 投稿日:2015/09/23(水) 01:50:04
>>270
遅くなりましたが、質問致します。
軌道や方法については、下記の通りでよろしいでしょうか?
下図は1から2へのものです。


□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□┏━━┓□□□□□
□□□□┏┛□□┗┓③□□□
□□□□┃□┌┐□┃↑□□□
□□□□┃□└┘□┃|□□□
□□□□┗┓太①―→②□□□
□□□□□┗━━┛□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□

                 鐘鐘鐘
              鐘    鐘
           鐘○\  鐘
           鐘 |_. \鐘 _ _ _ _ _ _ _
                ↑    |
                     \_/

                 鐘鐘鐘
              鐘    鐘
           鐘      鐘
           鐘___鐘___
                 |    |○/
              | .   |  ↑ \/
              └→ .! ─┘    ̄

272 名前:太田垣良『ザ・サードマン』[遅くなりました。] 投稿日:2015/09/23(水) 02:58:04
>>271 きっと違うと思います。分かりにくくて申し訳ない…

図解するとこうなります
ttp://yui.oopsup.com/browse.php/goldenrectangle/状況.jpg

1.しゃがんで、下にこういう平面を作る

2.これをそのまま回転させると、なんか頭ぶつかるだろう

3.なので、前にパッと触れておいて、頭がぶつからないようにする

4.終わると、太田垣は床下にコウモリ様にぶらさがる

 ※図の3番、4番では描けていないが、
 オレンジ色の平面は、(多分)慧観の立ってる所と被ります。

…って事です。

129『六道辻』:2021/04/30(金) 19:16:15
>>127
   「テメェーの料理教室じゃねぇンだよ住職ッ!」


                   「寺に火ィ付けっぞゴルァ!」


   「引きこもってんじゃねェぞ太田垣ィィ―――!!!」


                   「蝶ネクタイ千切られてェのかァアアン!?」


膠着しきった試合へのブーイングが止まらない。
金網を蹴り付ける客まで現れ始める。一歩間違えれば『暴徒』になるのは明らかだ。
念仏を唱えていた『慧観』だが、やがて『梵鐘』から視線を外し、観客の方を向いた。


              スッ


      「今、この会場にいらっしゃる『B級ランカー』は二人。
       『ニコン・C・カラシニコフ』選手、『キム・クァンガン』選手。
       『太田垣』選手の『ギブアップ』を運営側が認め次第、すぐに試合へ移行させて下さい。

       お二人が『急用』を思い出したのでしたら、『C級ランカー』へ残留致しましょう。
       『尾藤』選手を倒した『東雲』選手、ルーキーキラーの『相模』選手、
       この会場にいらっしゃる十五人の『C級ランカー』の方々に、『対戦希望』を致します」


             「皆様が『腹痛』を訴えるのでしたら、致し方ありません。
              長期入院中の『稲積』選手の治療費を負担し、会場へ送迎致すも良し、
              登録抹消をされた『小久保』選手の復帰試合を組むも良し、
              『セクションX』の方々を招致頂くも良し、運営側のスタンド使いを『選手登録』するも良し」


巨躯から発される歌うような低声が場内に響き渡り、ブーイングが鳴り止む。
『慧観』の表情は変わらない。大海の如く穏やかな笑みを浮かべ、そこにさざなみさえ立たない。


             「――――そして、『白岡知空』を殺害したファイター、
              彼との『遺恨試合』を組むも良し、この試合に代わる『マッチング』は様々」

             「聞け、修羅道に堕ちし蒙昧の迷い人よ。
              己に執着し、決別を忘れ、力に拘泥し、
              刹那の『勝利』にしか自己を見いだせぬ者達よ。

              ――――全員、この『地獄』から解き放ちましょう」


その言葉は己の甥を殺害した『ファイター』への果たし状であり、
会場にいる全ての『ファイター』への挑戦状であり、
闘争にのみ存在意義を持つ『アリーナ』への『斬奸状』であった。

130『六道辻』:2021/04/30(金) 19:17:29
>>129
     「挑戦者ァ―――――――――ッ
       アンタ まだ戦えるのかァァァ―――――――ッ!」


         「頼むから奇跡を見せてくれ――――――ッ!」


その最中、祈るような叫びが場内に木霊した。
一人の声援が、静寂に包まれたアリーナを切る。
『慧観』はその声に目を細め、

                l /
               ホ                 「!?」
                ゥ
                      ガクゥ.
               ヴ          \
                                i


突如、片足を引っ張られるようにバランスを崩した。
何が起こったかは解らない。その場から飛び退き、周囲を警戒する。
動揺の色を隠せない『慧観』の双眸、そこに映ったのだ。――――『龍』が。


     ゴ
                     ゴ

      ゴ     ≪い、今ッ!?
              御覧になられたでしょうか!?≫
                                              ゴ     ゴ
             ≪突如、『慧観』選手がバランスを崩しましたッ!≫
                                                 ゴ
             ≪床を這う『炎』が持ち上がり、鎌首をもたげたッ!
              まるで『蛇』、燃え上がる『大蛇』が『慧観』選手に襲い掛かったか!?≫


違う、『炎』ではない。
――――『床』だ。床板の一部が捲れ、炎と共に持ち上がったのだ。
『慧観』は驚愕の色を隠せぬまま、思考は次の可能性へと至る。
“『太田垣』は『梵鐘』から脱し、『床裏』に潜伏していると――――”


             「まさか、侮れぬわ――――」


金縁眼鏡の奥から『梵鐘』を覗き込む。
『解除』すべきか、それとも唯の『ハッタリ』か。
『ハッタリ』と断ずる要因はあるが、そこには『確証』がない。
――――『アリーナ』は、不気味な沈黙に満たされる……。

131太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:18:00
>>130
「ふーッ ふーッ    フゥゥ… 」

     切り抜けられた
     …涼しい。
     ケツとか足にヤケドがあるだろうか?確認しておく

     上の状況は分からない
     が、相手の出方を待つより、こちらから出るべきだろう…
     …この静寂の間にな!


では。
慧観の足元を揺るがした(であろう)平面は、解除し、元の床に戻そう。

『ザ・サードマン』にプラスチックのボールペンを持たせる。

『サードマン』で、太田垣から『100㎝以上』南側の床裏に手を触れる。
(ここまで離れれば、鐘に引っかかることも無いだろう。)
『50×200』の『180度回転する』『粘着付』『反転どんでん返し』設置。


このどんでん返しで、慧観の南南西約3m、リング上に『ザ・サードマン』単体を、

    

 [驚きのォ!  再登場ッスっヨ! ]
    
          [ ジャっ じゃじゃ ジャァ 〜〜〜〜ん ]
     

   スタンド会話しながら登場する。
   観客のスタンド使いのみんなには聞こえるね?

132太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:18:22
>>131
           「じゃかあしいわ、アホんだらぁッ!!」

           「まだ決着はついとらんじゃろうが、他の相手ばっか見とらんで集中せんか!!」

           「『油断』や『慢心』は、相手に、戦いに対する冒涜じゃァッ!!!」

頭上にてファイターの一人が怒声を荒げている。
『太田垣』は自身を確認するが、酷い火傷はない。
だが、長い間『熱』に晒された為、息は乱れ『体力』は低下している。
粘着力があるとはいえ、吊り下げられた体勢では消耗も激しいだろう。


                バシュッ


         ≪解除です! 今、『梵鐘』と『大文字』が解除されました。
           その『全貌』が明らかになるッ! ああっ、酷い有様です!≫


『火炎』と『質量』でダメージを受けた『コンクリート床』に、亀裂が産まれている。
そこには誰もいない。『脱出』に成功した『太田垣』、その所在は――――


    「『地下』に逃れましたか。
     ――――しかし、規定に」

    ≪『太田垣』選手、『地下』へ逃れましたッ!
      ルールによると『地下』はリングアウトとなりますが、

      『ザ・サードマン』は単純な『反転』とは別に、『亜空間』を形成した上で、
      『どんでん返し』を作り出せます! グレーではありますが、合法です!≫


『地下はリングアウト』、『慧観』の指摘よりも早く、『森田』の解説が唸る。
二つの『どんでん返し』の詳細こそ明かされてしまったが、
『どんでん返し』の種別を問わずに『地下』を利用出来るのは、『ザ・サードマン』にとって大きい。


         ギィィ――――

                               バタムッ


        ≪現れましたッ! 満を持して、『ザ・サードマン』の登場です!
          あの『灼熱地獄』から二分弱、長い奮闘でしたが遂に戦場へ復帰しましたッ!≫


        「不思議、ですな。
         何を賭けているわけでも、何に縋っているわけでもない。

         『太田垣良』、その軽薄さの『裏』には、何を隠していますかな?」


戦力に勝るヴィジョンを前に、『慧観』は問い掛けを呟きながら、


                        ガバァ


一歩下がり、傍に置かれた『冷蔵庫』の扉を開ける。

133太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:19:19
>>132
 [ どうしました住職 ]
 [―――――――そこには誰もいませんよ?]

   (よっしゃカッコイイ事言えた)



  [賢いアンタなら、俺の場所はだいたい分かるとおもうッス]
  [対応してみるスか? ]
  

 [でも]
  
[いま、おれのスタンドを無視して扉を開けたッ つまり『隙』なんだよなア―っ!]

 [貰うぜッ
   それともトンチで切り抜けるかァ――ッ!?あ!?]
  


『ザ・サードマン』で『タックル』(パス精CBA) 
打撃を与える、あわよくば冷蔵庫に慧観をブチ込む。

…ただし『錫杖』が発現された場合は、タックル中止で西に回り込む。
尾藤の二の舞はごめんだ。

134『六道辻』:2021/04/30(金) 19:19:51
>>133
           ドヒュッ!


そのスピードを生かし、『ザ・サードマン』は『慧観』目掛けてタックルを仕掛ける。
距離を取っていたこともあり、『慧観』はすぐさま『錫杖』を発現し、


                   ギュバッ!
                                ダダダッ――-


それに対し、すぐさまタックルの軌道を変化させ、西へと抜ける『ザ・サードマン』。
『ザ・サードマン』の身体制御力によるものだ。


       「さて、『屏風の虎』を追い出す方法は思いつきませんが――――」


『慧観』は発現した『錫杖』を片手で持ち、その先端を天へと掲げる。

∴∴∴∴■■□□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□□□□■∴∴∴
∴∴■品品品□□□□□■∴∴
∴■□品箱慧□サ□箱□□■∴
∴■□品★品□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□■∴
∴■□□□□□□□□□□■∴
∴■□□箱□□□□箱□□■∴
∴∴■□□□□□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□□■■∴∴∴∴

品:ヒビ割れた『コンクリート床』
★:潜伏中の『太田垣』。

135太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:20:08
>>134
[むゥ]
なにやら『面妖』。

[自分の知ってるロボットアニメでは、
    そのポーズで空から稲妻が降ってきたッスね]

 [ まぁーた不思議な事を起こす気ッスか? ]
  […もしかして『念仏』?]
 
まあ良い。殴って前後不覚にしてしまえばいいんだ。白岡のコンサートは中断に追い込んでやる。
それに観客は血をお望みだ。


…もう一度突撃!
片手で上側をガードしながら、今度はパンチだ。狙いは頭。(パス精CBA)

獣のごときスピードの『ザ・サードマン』に、それとも対応してみせるのか?

136『六道辻』:2021/04/30(金) 19:20:40
>>135
           バビュッ


『ザ・サードマン』の鉄拳、それが『慧観』の顔面目掛けて放たれる。
それに対し、『慧観』はガードを構えることはなく、


                   ガギッ!
                             ――――ボグァ!!


『慧観』は『コンクリートパネル』の隙間に錫杖を突き立て、
それを支えにするように『ザ・サードマン』の拳をマトモに喰らう。


         ≪入ったァァァ―――――ッッ!!

           『ザ・サードマン』の一撃、『慧観』選手の膝を付かせるゥゥ――――≫


         「ぅ、
                 ぐぁ ぁ . . .」


吹っ飛んでいない。冷蔵庫を背にし、錫杖を支えにしたからだ。
つまり、『衝撃』の逃げ場が存在しない。『ザ・サードマン』の正確さも功を奏した。


               ブバッ

                           ブシュゥゥゥゥ――――!!!!


         ≪こ、これはァァ――――!?

           『スモークマシン』です! 何故ここで!?
           ああっと、多量だッ! 五里霧中、どうなっているんだァァ―――ッッ!!≫


コンクリートを潰すだけの『圧力』、これは『スモークマシン』にも掛けられていた。
封入されていた『ドライアイス』は熱によって溶け、『錫杖』での一撃で誤作動を起こす。
噴出した煙は場内を満たし、『ザ・サードマン』の視界さえ封じていく。


                 ムワァァァァ――――

                           ゴホッ
                                   ゴボボボボ


それは地下に『反転』によって隠れる『太田垣』も同じだ。
急速に充満する『二酸化炭素』により、『呼吸』を封じられていく。

137太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:21:00
>>136
なんだ?煙…
 「ん ぐっ」
  
   「〜〜〜〜〜〜〜っ!」


これ、『煙幕』!このままでは不利と見て、状況を仕切り直す気かよ!
疲労困憊の俺と、慧観、どちらが長く息が続く…あちらだ。


 「(クソ、思惑に乗るしかねえ)」
 「(『サードマン』来い! …分かるだろ、どんでん返しの場所!)」


★の東横に移動させる。

そしてさっきの(>>272)要領だ。
太田垣の『反転』を解除、近くにもう一個どんでん返し設置で穴を広げ、
本体を地上に出したい。

終わったら、床に仕掛けた平面は解除。床は完全フリーの状態にしよう。



「(慧観とて、前が見えないはず)」
「(むこうが仕掛けてこないなら、
  …床に『縦2m×横1m』『南東に回転し続ける』『反転どんでん返し』2枚。)」


住職の方向を、あおぐ(スB)。無いよかマシだろ。演出としても派手だし…

138『六道辻』:2021/04/30(金) 19:21:43
>>137
               ブシュゥゥ―――― ―― ―


       「クッソ、見えねぇぞこれッ!」


              「いつになったら試合見られンだよォ!」


       ≪そ、それは私にも解りませんッ!≫


互いの姿が朧気になるほどの『煙幕』、
息苦しさを覚えた『太田垣』は『どんでん返し』を解除する。



            グルルっ
                       ――――ガツッ


              『戻 ら な い』



>戦力に勝るヴィジョンを前に、『慧観』は問い掛けを呟きながら、


>                        ガバァ


>一歩下がり、傍に置かれた『冷蔵庫』の扉を開ける。

『扉』だ。開かれたままの冷蔵庫の扉が邪魔をしている。
『冷蔵庫』の重みが『反転』を邪魔し、『太田垣』は復帰出来ない――――


            「一箇所だけ、真新しかったですな。
             ――――『床』が一箇所だけ、『亀裂』が入っていなかった。

            そう、『裏返った』場所が、見えておりましたよ」


『慧観』は『屏風の虎』を追い出すことは出来ない。
だが、『屏風の虎』を『閉じ込める』ことは出来るのだ。
――――このままでは、『息』が続かないッ


                     ガシュッ


何とか『サードマン』を目的地へ回り込ませた最中、
『太田垣』はフィードバックによって何かを『踏みつけた』ことを知る。
……金属音。これは、『眼鏡』だ。『慧観』の眼鏡が落ちている。
素拳による顔面への一撃、確かに『眼鏡』を弾き飛ばしたのだ。


                              シャランッ


『ザ・サードマン』を通じ、『金輪』の擦れる音が響く。

139太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:22:20
>>138
……
 「 うはぁぁ  〜〜〜〜 〜ッ…」




「…流石ッスよ。…アンタやっぱすっげ頭回るわ」
[ホントに『僧職』ッスか…息子さんと同じで、若い頃は喧嘩に明け暮れてたんじゃねえの…?]


 
…息が止まるまで…あと20秒は持たないかね。


 [演出不足ですまないッスね…でも]


 [ 勝負をここで『詰める』 ]
 [ 構えろ カッコ良くいこうぜっ ]
 


   スタンドで、音の方に本日3度目のダッシュ(スB)!慧観の姿を確認したいッ


同時に、前方向へ『ボールペン』を投擲!
当たるたぁ思わないけど、この煙の中、床に落ちて物音くらいは立てるだろう。

『五里霧中』『眼鏡なし』『物音』、それらすべてが隙を作らせるッ!

140『六道辻』:2021/04/30(金) 19:22:46
>>139
>「…流石ッスよ。…アンタやっぱすっげ頭回るわ」
>[ホントに『僧職』ッスか…息子さんと同じで、
>若い頃は喧嘩に明け暮れてたんじゃねえの…?]

『太田垣』にとって、この言葉は『軽口』だったのだろうか。
それとも、熱戦の末に肌身に覚える『感銘』だったのだろうか。


           「――――気付かれましたか」


スタンド会話ではない、生身の言葉。
その独白は金輪の擦れる『金属音』以上に、その位置を詳細に告げる。


                    ドシャッ!


薄まる『煙幕』の中、錫杖の先端が『ザ・サードマン』目掛けて放たれる。
投擲した『ボールペン』は錫杖とすれ違って『何か』に命中するも、軽い衝撃を与えるだけだ。
『隙』など生まれるはずがない。――――だが、先ほどの『音』、そして今の『声』。
位置を知ってからの『突き』に対し、『ザ・サードマン』は駆ける両足を止める余裕が生まれる。
僅かな『一瞬』、小さな『偶然』が作り出した『好機』。――――ここで仕掛けなければ、『負ける』。

141太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:23:14
>>140
足に力を入れる――――
後ろに飛び退く。『バックステップ』だ。『200㎝』後ろに。


┌───────────────┐
│勝とう、という気概はあんまない。  │
└───────────────┘


慧観と距離をとると同時に、地面を蹴った足で『反転どんでん返し』をセット。
『慧観を巻き込む』『サードマンから見て仰角300度』『400㎝×100㎝』『粘着あり』。

『突く』動きの慧観は、既に前へと踏み込んでいる。
…横に回避なぞできまい。そのまま持ち上げられ、『どんでん返し』に乗ってこちらにやってくる!(パスCB)


┌────────────────――───―┐
│まったくもって、罪深いのは知っている。俺はアホだ   |
└──────────‐─┐               └――――
                     |『六道辻』だ。ほんとどうしようもない。|
                    ───────────────┘




     「『再び』だ、龍に足をすくわれな」  


  そして、『ザ・サードマン』は構えよう。『上に飛ぶ』『アッパーカット』の構え…つまるところの『昇龍拳』
  『どんでん返し』(パスCB)に運ばれ、向かい来る、または暴れて落ちてくる慧観に、
  『ザ・サードマン』のパンチ(パスCB)で、挟撃…

  普通のケンカでは見たことない、俺の『どんでん返し』だからできる技。

  
 
     「『どんでん返し』 ―――――――――――『迎え龍』」




   ┌─────┐
   │昂ぶる…   |                               │
   └─────┘

142『六道辻』:2021/04/30(金) 19:24:14
>>141
         ガ
                     ヒュォッ――――


                 ガスッ
                            ボッ!

そのスピードを生かし、『ザ・サードマン』はバックステップで距離を取る。
突きのスピードを上回る『バックステップ』だが、先手を取ったのは『慧観』だ。
『二発』。『胸部』と『腹部』、錫杖の突きによる浅い衝撃を受ける。
通常であれば大したダメージではない。――――が、『呼吸困難』の『太田垣』にとって、


               ガホッ
                         ゴホッ!


『肺』の空気を絞り出され、無理矢理にも『二酸化炭素』を吸い込まされる。
最早、『二十秒』という猶予もない。すぐにでも『呼吸』をしなければ意識を失う。

 ≪ああッ!  今ッ!
   会場の様子が見えましたッ!
   ――――ど、どうした『慧観』選手ッ!?≫

                            _/
                           /
                      グゥゥ・
           グッ

          ≪あれが、『ザ・サードマン』の能力ッ!
            『どんでん返し』、床が一瞬にして『ベタ踏み坂』になりましたァッ!≫

『煙幕』は散って消え、――――『顎門』は開かれる。
跳ね橋のように持ち上げられた『床板』はその舌先に『慧観』を載せ、天へと掲げる。
『どんでん返し』の『粘着性』に足を取られ、『慧観』も咄嗟に逃げるは敵わない。
しかし、『どんでん返し』の末端が『床下』の『基礎』にぶつかり、『慧観』は1.5mの上昇に終わる。
その傾斜は『36度』。一本の「『錫杖』を支えに立つ『慧観』だが、『脳』へのダメージもある。足元はふらついている。


          「ぬ、ぉぉ!」

            「なんというパワー、人一人を容易く持ち上げるッ!
             唯、『逃げる』だけの力にあらずか、――――どう、する?」


散った『煙幕』の中、『ザ・サードマン』は『冷蔵庫』に視線を向ける。
開いたままの『扉』が『どんでん返し』の上に重なっている。
あれが『反転』を阻害しているのだ。『二酸化炭素』は空気よりも重い。
慧観を載せた『どんでん返し』の隙間から、『二酸化炭素』が逃げるのは期待出来ないだろう。


∴∴∴∴■■□□■■∴∴∴∴  |  品:ヒビ割れた『コンクリート床』
∴∴∴■□□□□□□■∴∴∴  |  ★:潜伏中の『太田垣』。
∴∴■品品品□□□□□■∴∴  |  ∬:『1m×4m』の『どんでん返し』、『上昇』。
∴■□品箱品□□□箱□□■∴  |  ∫:『1m×4m』の『どんでん返し』、『下降』。
∴■□品★慧□□□□□□■∴  | ┌────────────────────┐
∴■□□□∬□□□□□□■∴  | │           ○ .┃               │
∴■□□□サ□□□□□□■∴  | │           / ̄┃               │
∴■□□□∫□□□□□□■∴  | │        、/>  ┃               │
∴■□□箱∫□□□箱□□■∴  | │        ゞ==_┃          ○   ..│
∴∴■□□□□□□□□■∴∴  | │             ゞ==zz、      ̄/\   ..│
∴∴∴■□□□□□□■∴∴∴  | │____               ゞ==zz、/ >   ......│
∴∴∴∴■■□□■■∴∴∴∴  | └────────────────────┘

143『六道辻』:2021/04/30(金) 19:24:32
>>142
なんだろう。鼓動が高まる。
体にだんだん、浮いた感覚。
熱いような、冷えたような感覚。

そうか、これが


   昂ぶり――――――


 「(じゃ無ええええええ!!)」
 「(これ『酸素不足』じゃんよ!!!)」

 「(やべえやべえやべえッス)」「(しぬしぬしぬッスやべえッス)」


変なモノローグ付けてる場合じゃねえ!
慌てながら『サードマン』で、まっすぐ冷蔵庫の扉を閉めにいく(スB)!


住職が何か動こうとしたら、下の『どんでん返し』を解除してやろう。
地面が動いている状況でまともなアクションをとるのは、判っていても難しい。


「(負ける前に退避、対処、が太田垣流ッス。気絶したら自分負けるッス)」
「(住職がびっくりしてる間にはやくはやくッ)」

144太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:24:53
>>143
     「太田垣さん、お気張りやすぅ!
     はよう勝って座布団舞わしたりぃ!」


                ド  バンッ!

                    ――――ギャルンッ


命の危機を前に、『ザ・サードマン』は激励を背にして全速力で駆ける。
その勢いのまま、蹴手繰りのように『冷蔵庫』を蹴り飛ばし、
扉を閉めると『どんでん返し』がひっくり返り、『太田垣』は白煙と共に脱出する。
『酸素』の不足は明らかだ。脳裏に霞が掛かり、曖昧な意識で『戦場』を観る。


        「『厚雲地獄』から脱されましたかッ!」


        ≪『太田垣』選手、『白煙』と共にド派手な登場ですッ!
          『慧観』選手の動きを留めた今、
          彼にとっては『モズのはやにえ』といったところなのでしょうか!?≫


『太田垣』の頭上から『慧観』の鶴声が響く。
『体力』と『呼吸』を奪われ、『太田垣』の両脚は覚束ない。
それはスタンドの『精度』にも影響する。『ザ・サードマン』の制御が留まらない……。
(精密動作性:A → 精密動作性:Bへの低下)


                ガッ

                          ギュ
     「ここで仕留めるッ!」
                          オ/
                           ・

『どんでん返し』から飛び降りた『慧観』は、
錫杖の石突を這いつくばった『太田垣』目掛けて振り下ろす。

『四つん這い』になった『太田垣』は、咄嗟に逃げるのは敵わない。
そして、当然ながら『厚雲』の立ち込める『地下』へ逃げるのも敵わない。
――――質量の伴った『落下』は、『ザ・サードマン』で受け止めるには『骨が折れる』。
負傷覚悟で防御に徹するか、――――あるいは何か『トリック』を使うか、だ。


∴∴∴∴■■□□■■∴∴∴∴  |  品:ヒビ割れた『コンクリート床』
∴∴∴■□□□□□□■∴∴∴  |  ∬:『1m×4m』の『どんでん返し』、『上昇』。
∴∴■品品品□□□□□■∴∴  |  ∫:『1m×4m』の『どんでん返し』、『下降』。
∴■□品箱品□□□箱□□■∴  |
∴■□品太慧□□□□□□■∴  |
∴■□□サ∬□□□□□□■∴  |
∴■□□□∬□□□□□□■∴  |
∴■□□□∫□□□□□□■∴  |
∴■□□箱∫□□□箱□□■∴  |
∴∴■□□□□□□□□■∴∴  |
∴∴∴■□□□□□□■∴∴∴  |
∴∴∴∴■■□□■■∴∴∴∴  |

145太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:25:10
>>144
  「深呼吸する暇もないんスかッ」
  
錫杖を!受けるかッ?
  
危険な賭けだ…ヘタこけば意識を手放すことになってしまう。
『プロレス』と違って、これは(向うにとってはだが)『敵意ある攻撃』なのだし…




  「…無論、『トリック』、…スッ!」




『ザ・サードマン』で、足元から設置。
『1m×2m』『慧観から見て反時計周り』『太田垣、冷蔵庫を巻き込む』『反転』『粘着つき』

 

     「…どんでん…返し」 「  『ハンマー』  」


            [冷蔵庫の鎚に殴られなよなァ――――ッ!!]

…速度が間に合わず、慧観が太田垣の懐に入ってしまっても…それはそれで『良し』。
攻撃は受けるだろうが、そのあと背面を冷蔵庫に抑えられた慧観をタコればいいし…

146『六道辻』:2021/04/30(金) 19:25:40
>>145
     ≪ああっと、『慧観』選手ッ!
       頭上からの強襲だァァ――――ッッ!!≫


地べたに伏せたままの『太田垣』目掛け、『慧観』が襲い掛かる。
石突の先端が迫る中、『ザ・サードマン』は瓦割りのように、地面へ拳打を加える。


         「ぬおおおおッッ!!」


           ガ
             コォ.      /
                \_ .・
                              ゴガッ!!


         ≪決まったァァァ――――ッッ!!
           まさしく『鬼手』、攻防を両取った一撃ィィ――――ッッ!!≫


大質量の『冷蔵庫』が倒れ込み、さながら力士の『ぶちかまし』に等しい。
中空でマトモに喰らった『慧観』は『太田垣』と『ザ・サードマン』の頭上を越え、
コンクリートの地面を転がると南西側の冷蔵庫へとぶつかる。
瞬間的に発現し、自在に動かせる『どんでん返し』とはいえ、
『末端』のパワーを最も伝えやすい『空中』に標的がいなければ、
ここまでキレイには決まらなかっただろう。まさに『千載一遇』のチャンスだった。


         ざわざわ・・・
                            ざわざわ・・・


     「うおおおおお、『太田垣』ィィ―――!!」


            「早くぶっ潰せェェ――――ッッ」


     「ナメてんじゃねェぞ『慧観』!!」

              「いいぞ――――――――ッ
               慧観―――――――――― ッ!」

      「太田垣も!
       このままで終わるなァ―――――――ッ!」


       「見やがれ『慧観』、
        これがアリーナの底力だっつうの!」

         「いいぞォ、『太田垣』ィィ―――!!
          どんどん攻めろォォ!!  踏み潰せェェ――!!」


『太田垣』への声援、『慧観』への罵倒。
ここまでの『慧観』の所業が裏返る。泥を塗られた『期待』は『反感』へ変わる。
『慧観』は『冷蔵庫』を背にして立ち上がろうとするも、剃髪した頭部は濃紫に鬱血している。
クリーンヒットだ。最早、長くはないだろう……。


      「早合点、見誤ったか……」

           「お強い、……ですな。
            手をこまねいていた貴方が、
            今は、もう『奇計』を打つ程に『成長』している」

      「『闘争』とは、ここまで人を強くするのか――――」

147太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:26:05
>>146
「誉め言葉サンキュっスね」
「サンキュです…」


 …


「ちょっと、あの…その…
 言いにくいんでスけど…
『アンタ、何を求めてる』?」



「僧ってのは、もっとこう、説教とかする感じで
 破ァッ!てするのは幽霊退治のときくらいで、でも、だから」



「 『慧観住職』じゃない。『白岡知空』のおやじさん。 」
「 あなたは…欲しているんですか 」

「 意味理由とか、仇とか、黒い心のやり場とか、罰か、なにか具体的な物とか、そういうのを」


  「…なんか、その、話とか」
  「……聞かせてくれ…ますか」
  


 「観客の声がうるさいうちに…」
 「いまなら僕しか聞こえないッス…たぶん」


とりあえずカッコイイ構えをしておいて、
観客には『早撃ち勝負の前の静寂』っぽく見えるよう振る舞っておく。

148『六道辻』:2021/04/30(金) 19:26:36
>>147
「人は、『説法』では何も変わりますまい。
 それは、『知空』の一件で痛感した次第……」


         「私が求めるのは『救済』。
          このドス黒い、『暴力』と『衝動』に汚れたアリーナ、
          一切を『浄化』することが、私の務め――――」


   「そうでなければ、逝った『知空』が浮かばれぬ」


『冷蔵庫』を支えにヨロヨロと立ち上がり、
先刻と変わらぬ苦痛に歪めた表情のまま、『慧観』は語り続ける。
『錫杖』を解除し、『冷蔵庫』を背もたれにしたまま、言葉は続けられる。


   「何故、興味を持ったのですか?
    もう、この身にトドメを刺すのみでしょう」

          「『後味』が、悪いのですかな?
           『理由』を、悲痛な『過去』を背負った敵を、
           語らせずに倒すのは、心が痛みますかな……?」


転がった時に傷口が開いたか、『慧観』の瞼下から血が滲む。
赤黒い液体は傷口に溜まり、やがて一筋の滴道を描いて、垂れ落ちる。


   ≪――――とォ、ここで互いに見合っているゥゥ!!
     呼吸を整え、確実な『トドメ』を刺す気でしょうかァァ!?≫


          ≪やっちまえェェ、『太田垣』ィィ!!≫


   ≪ファイターをナメた『生臭坊主』に『説法パンチ』だっつうの!≫

149【     “         ”】:2021/04/30(金) 19:27:27
      ザァァァァ―――

                      ザァァァァ―――――z_______


大粒の雨が瓦屋根を穿っては潰れ、ひしゃげるような水音が響いた。
非難めいて聞こえた。己の愚行を責める、決して止まぬ罵言に思えた。

    「まだ十七歳でしょう?」          「どんな気持ちでしょうね。
                             ……息子さんの為に

                             見てられませんよ、こんなの」

    「住職から言い出しのですよ。
     私では、とても止められませんよ」    「……ご立派でいらっしゃる。
                               最後まで務めを果たされて――」

    「『喧嘩』でしょう、暴走族同士の殴り合いに巻き込まれて――――」

    「『保護観察処分』ですって、……イヤね」

    「――――少年法なんて、悪党を守るだけですよ……。
     良い子だったよ。アタシみたいなバアさんにも、元気に挨拶してくれて」

    「重いジャガイモ、いつも文句言わずに、持ってきてくれたね……」

    「いや、よねぇ。もう、信じられないわ……。
     なんで、あの子が、『知空』君が、逝っちゃうなんて――――」

何でも良かった。好きに暴れて、粋がって、『悪』になれればサイコーだった。
『白岡観太』はサイコーの悪友だった『小山知空』とチームを組んで喧嘩に明け暮れ、
対立する暴走族とのタイマンがエスカレートし、――――遂には呆気無く死に別れた。


                   スゥゥ...


針のむしろだった。豪雨のように強く、鋭く、冷たい視線に囲まれた。
『付き合わせていた』と気付いてしまった。『悪道』に引きずり込んだと、理解してしまった。


      「(ゴメン、ゴメンな……。
       『チカ』、すまねぇ、――――痛かったよな、キツかったよな)」

         「(『チカ』の親父さんも、すまねぇ、こんなの、辛いよな。

           俺が、俺が死ねば良かった。施設上がりの俺が、
           こんな、みんなに好かれてた、『チカ』よりも、
           バカな俺と、最後までバカやって付き合ってくれた、『チカ』より、
           ――――俺が、俺が死んじまいてェ、

                        ――――ゴメン、ゴメンな……。)」

涙は流せなかった。降りしきる雨が、罪深い自分の代わりに泣いてくれるようだった。

150太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:28:05
>>148
「…」
「自分、ファイターに名を連ねてるワケは」

「『…とあるアホチンの『支払い額』が足りねえから、偶然隣にいる君、ファイターなって稼いでね』
  …って関係者にブチ込まれたから、なんですよ」

「思い入れは無いです…ですので浄化でも何でもどうぞ。白岡さんの気持ちは分かる」
「なんなら手伝うッスよ、アリーナ潰し。」




 慧観の方へ、ゆっくり歩む。


   
 「好奇心…」
 「あなたの事情の、その決意の『裏』」
 「不思議と知りたいんだ、教えてください…」

     
 「とりあえず……『知空』さんの、『死に様』…」

  「『スタンド使い』がそう簡単に死ぬ…ですかね?
   …だれかが『知空』の死を望んでいた、というシナリオだってあるかも…」
  「アリーナの人か、謎の人物か、はたまた本人か…」
  
 「『映像』とか持って無いです…?彼の試合の…遺族なんでしょう?」  





アリーナという『裏の世界』は『もう十分見た』。
そしてこの『白岡慧観』の状況。なんだか不思議な事になっている。

 知りたい、知りたい―――――知りたい。

  【太田垣良 スタンドを求めた理由 : 裏の世界が見たい】



…歩む。

151『六道辻』:2021/04/30(金) 19:28:45
>>150
己が『好奇心』、物事の『裏』に潜む『影』への尽きない興味。
『太田垣良』は湧き上がる『感情』に従い、『慧観』へと歩み寄る。


     「……そうですか。
      未知に惹かれ、自ら足を踏み入れるか」


           ボ

                      ォッ!!


            「――――『無明』が過ぎるぞ、『太田垣』ィ!」


『太田垣』は歩み寄る足を止めた。
無意識の判断だったが、それは間違いなく『正解』だった。


       ゴ

          ゴ
                   ≪『窮地』と見えました、見えたはずでした……!≫
   ゴ                                                ゴ
                   ≪し、しかし、あ、あれは――――≫       
                                                       ゴ
                                               ゴ


      「最早、微塵の『情け』も無用。
       『熱』、『煙』、そんな『枝葉』で止まらぬようなら」


                 「――――『業火』で貴様を滅ぼしてくれるわッ!」

轟音が響き渡り、『慧観』の『足場』が抉るように破壊される。
陥没によって生まれた『大穴』、『慧観』はそこに『浮遊』している。

『慧観』の身体から現れたのは、三面六腕の『阿修羅像』だ。
左右に『歓喜』と『悲哀』、――――その中央に『憤怒』の激情を宿した姿。           ズ
身の丈は『4m』、天井から下がる『実況席』とは頭が付きそうなほどだ。              ラ
                                                          ァ
                                                          ァ
       「この『怒り』が、『火生三昧』となりてお前達を滅ぼす。                /
        一欠片の慈悲もあらずッ!  積んだ屍と骸の山どもがッ」              ̄|_
                                                              /
                    ヴィジョン
                「この『 奇 形 』は、衆目に晒したくはなかった。
                    己の至らなさの顕現、我が『恥』の象徴、それに過ぎぬからよッ!」


『阿修羅像』は三対の『掌』を合わせ、それらも交わりて一対の『腕』だけを残す。
左右の『貌』は砕け散り、中央に位置する『憤怒』の貌だけが『太田垣』を見下ろす。

その表情は『慧観』と瓜二つだ。
否、『慧観』の表情こそが『修羅』の映し身なのだ。
――――流される『血涙』、変貌する『仏面』、己をも焼き焦がす『激情』が双眸に現れる。



∴∴∴∴■■□□■■∴∴∴∴  |  品:ヒビ割れた『コンクリート床』
∴∴∴■□□□□□□■∴∴∴  |  ∬:『1m×4m』の『どんでん返し』、『上昇』。
∴∴■品品品□□□□□■∴∴  |  ∫:『1m×4m』の『どんでん返し』、『下降』。
∴■□品箱品□□□箱□□■∴  |  穴:床下まで貫通した『穴』
∴■□品品品□□□□□□■∴  |  ?:『幻像』。『4m』の一面二腕の『人型』。
∴■□□太∬□□□□□□■∴  |
∴■□穴穴∬□□□□□□■∴  |
∴■□穴?∫□□□□□□■∴  |
∴■□穴慧∫□□□箱□□■∴  |
∴∴■穴穴穴□□□□□■∴∴  |
∴∴∴■□□□□□□■∴∴∴  |
∴∴∴∴■■□□■■∴∴∴∴  |

152太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:29:49
>>151
「……それッスよ」
凄まじい姿だ。試合の前に見た、穏やかな姿からは想像できなかった。
悪も、果ては自分自身さえも灰塵と化そうとしているのか。



 「…そうそれだ、それですよ!」
 「怒れ!悲しめ!そして曝け出してくださいよ!」


  「『垣間見たぞ』、慧観ンンゥ―――――ッ!!!」



 床にある平面は全て解除。

そして、…深呼吸。ここからは息もつかせぬ怒涛の展開になるだろう。落ち着け自分。肺に酸素を取り戻す。
あわよくば、『精密性の回復』に繋がるかも。




 「…良し」

ステージ中央付近への移動を開始する。東へと走ろう。

 「もっと真ん中の方で、観客にも見てもらいましょうぜ、『俺達』の姿」

153『六道辻』:2021/04/30(金) 19:30:12
>>152
「……それッスよ」

 「…そうそれだ、それですよ!」
 「怒れ!悲しめ!そして曝け出してくださいよ!」


  「『垣間見たぞ』、慧観ンンゥ―――――ッ!!!」


   ≪遂に、遂にその姿を現しました――――ッッ!!

     『エンプティ・エステート』、その真骨頂が明らかになりましたッ!!≫


肺に酸素を取り戻そうとするが、そう容易くは『意識』の回復に繋がらない。
少なくとも、この試合の間はこの『混濁』は続きそうだ……。


        「RUAAAAAAAAA!!!!!」


    ボ         ステージ中央へ逃げるように、『太田垣』は『東』へと駆ける。
                 それに遅れるように、『エンプティ・エステート』は巨躯を乗り出し、
       ボ      『太田垣』の元居た場所へ、組んだ正拳を振り落とす。

    ボ         元々、亀裂が刻まれていたのも災いした。
               その拳は『太田垣』の影を叩くように『床板』を粉砕し、
      ボ       産まれた衝撃は『冷蔵庫』を横倒しにし、周囲の足場さえ砕く。
       ォ/       まさに『天災』、神仏の怒りとさえ形容出来る一撃だ。
        ・


      「『太田垣』ィィ...

       作為の『死』だと、何度も疑ったわ……!
       今も変わらぬ、ならば尚の事ッ  この怒りを知れェェェ――――ッ!」

      「舞台の裏側は、人の『生き死に』の賭かった『鉄火場』よッ!
       その覆いを捲る『覚悟』と『強さ』を以って、拙僧を倒してみせろッ!」

絞り出すような『怒号』が場を震わせ、その眼力は『太田垣』を真っ直ぐに射抜く。
『憤怒』を擬人化したような『巨人』、大樽ほどもある『側頭部』に深い亀裂が産まれている。
あれは『慧観』の負った傷、『鬱血』のフィードバックだ。


∴∴∴∴■■□□■■∴∴∴∴  |
∴∴∴■□□□□□□■∴∴∴  |
∴∴■品箱品□□□□□■∴∴  |  品:ヒビ割れた『コンクリート床』
∴■□品箱品□□□箱□□■∴  |  穴:床下まで貫通した『穴』
∴■□穴穴穴□□□□□□■∴  |  ?:『幻像』。『4m』の一面二腕の『人型』。
∴■□穴穴穴太□□□□□■∴  |
∴■□穴?□□□□□□□■∴  |
∴■□穴穴□□□□□□□■∴  |
∴■□穴慧□□□□箱□□■∴  |
∴∴■穴穴穴□□□□□■∴∴  |
∴∴∴■□□□□□□■∴∴∴  |
∴∴∴∴■■□□■■∴∴∴∴  |

154『六道辻』:2021/04/30(金) 19:30:30
298 名前:太田垣良『ザ・サードマン』[] 投稿日:2015/10/07(水) 23:21:15
質問です。

・床下空間の深さは『1.5m』と見てよいでしょうか?

・足元、その周辺に『1.5m×1m』のどんでん返しを作ることは可能そう?
 ひび割れとか穴あきの影響があり難しい感じでしょうか?

299 名前:『六道辻』[] 投稿日:2015/10/07(水) 23:29:23
>>298
>・床下空間の深さは『1.5m』と見てよいでしょうか?
その通りです。

>・足元、その周辺に『1.5m×1m』のどんでん返しを作ることは可能そう?
> ひび割れとか穴あきの影響があり難しい感じでしょうか?
基本的に『□』の部分であれば、可能と判断します。

155太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:30:49
>>154
巨大なスタンドに打ち勝て。
スピードと、僅かな器用さ、…『どんでん返し』。
その『三つ』が『ザ・サードマン』の武器だ。 

「…」





【 粘着付き、反転どんでん返し設置、サードマンの足元に『1.5m×1m』! 】
【 回転方向:『エンプティ・ステート』に向かって回転し続けろ。     】
  
平面がグルグルと回りだし、『ザ・サードマン』はグルグルする。
そして、地面に対して平面が『45°』になった瞬間、
『サードマン』は粘着を振り切って前に飛び上がり(パスBB)…

 その瞬間、平面が持つ回転エネルギー(パスBB)が、『ザ・サードマン』を吹っ飛ばす。これが原理。

 放物線を描いて、サードマンは敵の頭のところまで飛ぶんだ…。



   「はじめて作った…アリーナに来る前に使った…初試合でも仕掛けたっけ…」
   「…さいしょの必殺技だ…」


   「……『どんでん返し』」「……『カタパルト』」



本体は、『エンプティ・ステート』に向かって無謀にも走りだしておく。サードマンの射程距離を保たねば。

 「ブっ飛んで行って、弱点を強く打つ…」
 「『デカブツ』の倒し方ッスよ、作劇の王道パターン…」

156【     “         ”】:2021/04/30(金) 19:31:21
「――――もう、良いでしょう」

日中、人気の有る時に『玉泉寺』へ訪れるのは憚られた。
日が昇ると共に『白岡観太』は『小山知空』の墓前へ向かい、
何をするわけでもなく、『懺悔』と『後悔』を念じるように拝み続けた。
一月、二月、三月が過ぎ、痩せ衰えた背中に夏日の生んだ影が掛かった。

「……もう、止めなさい。
 止めなさい、『観太』さん。――――止めて下さい」

柔らかくも厳かな声色だった。
――――それがキッカケだった。

「解らないんです、どうしたらいいか、わからないんです。
 離れていった、……消えていったはずの『チカ』が、
 昨日よりも、あの日よりも、ずっと大きくなって、強くなって、――――『死なない』んです」


     「……和尚さん、どうすりゃぁ、ぃ いんで っ か?
        お、おれ、何を、―――何をヤメれば、い、……ぃぃっ で すか?」


『小山慧空』は何も言わず、何も答えず、そっとその肩に掌を置いた。
『後悔』、『友愛』、『懺悔』、あらゆる感情が『慟哭』となり、山門に木霊した。

           ・

           ・

           ・

――――翌日からも、『白岡観太』は人目を気にしつつ、『玉泉寺』に足を運ぶようになった。
最初は住職と僅かな言葉を交わし、墓参りのついでに石段の掃除をするだけだった。
やがて、手の足りなくなった住職が何かと手伝いを持ちかけ、その度に頷いては黙々と仕事に励んだ。
最初は眉を潜めていた親族や檀家は何かと苦言を呈するようになったが、
『観太』の頑張りに絆されるように何も言わなくなり、やがては目を掛けるようになっていった。

十年経ち、僧侶となる為の修行を終えた『観太』は正式に『玉泉寺』の後継者となった。
その『法名』は自身の本名と『慧空』住職から一字ずつ取り、『慧観』と名付けられた。
――――彼は名に恥じぬ功徳を積み、周囲に慕われる若僧となっていた。

彼の妹が結婚し、第一児を出産した時、その徳にあやかろうと妹夫婦から『名付け』を求められた。
彼は迷うことなく、毛筆を振るってその名を認めた。


                  『   知    空   』


事情を知らぬ二人は無邪気に喜び、無垢な赤子にその名を与えた。
『小山慧空』はその話を小耳に挟むと、諦めたように儚く微笑んだ。
その老僧が『脳溢血』によって遷化する半年前のことだった。

157『六道辻』:2021/04/30(金) 19:31:48
>>156
        ギュンッ! 


  ≪こ、ここでッ!! 回転しています、『ザ・サードマン』の大回転ですッ!
    し、しかしッ! 『巨漢』を、否ッ! 『巨人』を前に、あまりにも『微力』ッ!≫


          ギュンギュンギュンギュン―――――


        ーz、l/         『回転』を始める『ザ・サードマン』に対し、
          ノ              『エンプティ・エステート』の無情なる『張り手』が襲う。
             ワ         その一撃は『遠心力』を溜めるよりも早く、
              ァ/     .床板ごと『ザ・サードマン』を叩き潰すッ!
              ・

                   ガッ  ボォォォ―――――ンンンッ!!!


     「己の『無謀』を、『無力』を、『無明』を知れッ!

      お前の能力はあまりにも、『薄っぺら』過ぎるッ!」


本体の追走で射程距離を稼ぐ前に、『ザ・サードマン』は『太田垣』と共に上空へと放り出される。
全身を『稲妻』のような衝撃が襲う。床板に守られて直撃こそしていないが、まさに『激震』だ。
吹っ飛ばされるその先、――――アクリル板にて作られた『実況席』、その床へと『激突』するッッ!


             「みッ」

       「見せてくれ――――――――ッ!
        太田垣――――――――――――ッ!」


∴∴∴∴■■□□■■∴∴∴∴  |
∴∴∴■□□□□□□■∴∴∴  |
∴∴■品品品□□□□□■∴∴  |  品:ヒビ割れた『コンクリート床』
∴■□穴穴穴□□□箱□□■∴  |  穴:床下まで貫通した『穴』
∴■□穴穴穴穴□□□□□■∴  |  ?:『幻像』。『4m』の一面二腕の『人型』。
∴■□穴穴穴太□□□□□■∴  |  太:『ザ・サードマン』のDFで吹っ飛ぶ『太田垣』。
∴■□穴穴?穴□□□□□■∴  |    上空『4m』。
∴■□穴穴穴□□□□□□■∴  |
∴■□穴慧穴□□□箱□□■∴  |
∴∴■穴穴穴□□□□□■∴∴  |
∴∴∴■□□□□□□■∴∴∴  |
∴∴∴∴■■□□■■∴∴∴∴  |

158太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:35:11
>>157
「が  っはぁ」

巨大、超パワー、スピード、能力…ちょっと強すぎやしないかッ
これが慧観の精神性!スタンドパワーどんだけ消費してるんだアイツ!

ひとってこんなに怒れるものなのか?なぜ自分すら焼き尽くそうとする?それほどの罪の意識か?


「とりあえず見せるも何も」
「まずはッ」
 
 「実況と解説のひと、ごめんッスッ」



素直に実況席床に激突、降り立とう。受け身は取る。
実況解説のふたりには我慢していただく。
というか、アクリル床に反転どんでん返しを設置しないことに感謝したまえ。

アクリルの床が頑丈なことを祈ろう。

159『六道辻』:2021/04/30(金) 19:35:30
>>158
『太田垣』は『エンプティ・エステート』のパワー、スピードを再確認する。
精度は『ザ・サードマン』とは比べ物にならない。さながら『ド素人』だ。
スピードも人並みだが、―――――やはりその『膂力』は人智を超えている。


                 ド
                       グシャッ!!


         ≪い、今、『太田垣』選手が到着しましたッ!
           もう誰もがこの試合を予想出来ないでいますッ!≫

            ≪おっ、『太田垣』選手!?
              ここまで来たから、ついでに応えて下さい!≫

         ≪――――『勝算』はあるのですか!?
           あの『巨人』は、私が見たどのスタンドよりも『強い』ッッッ!!!≫


空席になっていた『パイプ椅子』の上、『太田垣』はそれを押し潰しながら『着地』する。
この籠に有るのは、『長机』に『パイプ椅子』が二脚、長机の下には『音響機材』が置かれている。
そして、サングラスが特徴的な実況者の『森田』は、大慌てながらも『マイク』を『太田垣』へと向ける。


        「『森田』ァァァ―――――ッッッ!!!

         『十秒』、差し上げましょう。さっさとそこから失せなさいッ!
         もうそこは『安全圏』じゃあない、『戦場』に入ったぞ!」


巨木の如き『豪腕』を振りかざし、『エンプティ・エステート』を背にした『慧観』が吠える。
その巨体であれば『実況席』にも手が届く。――――即ち、『太田垣』を射程に収めている。



∴∴∴∴■■□┃□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□┃□□□■∴∴∴
∴∴■品品品□┃□□□□■∴∴
∴■□穴穴穴□┃□□箱□□■∴
∴■□穴穴穴穴┃□□□□□■∴
━━━━━━━籠━━━━━━━
━━━━━━━籠━━━━━━━
∴■□穴穴?慧┃□□□□□■∴
∴■□穴穴穴□┃□□箱□□■∴
∴∴■穴穴穴□┃□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□┃□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□┃□■■∴∴∴∴

160『六道辻』:2021/04/30(金) 19:35:45
305 名前:太田垣良『ザ・サードマン』[先日はレスできず申し訳ない] 投稿日:2015/10/11(日) 13:35:32
>>304

・『パイプ椅子』の座面、50cm×50cmを確保できるでしょうか?
・『長机』はどうですか?

・マップの┃、━は、ワイヤーか何かでしょうか?

306 名前:『六道辻』[] 投稿日:2015/10/11(日) 22:51:53
>>305
>・『パイプ椅子』の座面、50cm×50cmを確保できるでしょうか?
>・『長机』はどうですか?
どちらも確保出来ていません。

>・マップの┃、━は、ワイヤーか何かでしょうか?
鉄骨となります。

161太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:36:04
>>160
フ〜〜〜〜〜ッ フゥ〜〜〜ッ
 ノッソリ 

「え」「何?」「『勝算』?」
「ハハハハハワハハハハハ」
 「とりあえず退避して欲しいッス」 「あぶない」


(急いで考えろ4mの巨体パンチの射程ならだいたい3m『エンプティ・ステート』は3m先長机、パイプ椅子、…は足りない床に設置に意味はあるかこちらの射程は5m真下に敵本体カタパルトの設置は向きがだめだ十秒ならいまスグ何かをなんかなんか)

(いや ……結局…みんな大好きなアレか…)  
   
(マイクに向かってェ)




  「観客のみんなァ〜〜〜〜ッ!
   白岡住職ゥ〜〜〜〜〜っ!
   
   スタンドどうしで『対決』って!  ―――どうッスかねェ!」




『ザ・サードマン』、実況席から降り、東南東の鉄骨を走りゆき、デカブツの前まで。
パフォーマンスが落ちた今でも、精密性は『熟練者』クラス(精密B)はある…なんとかなるだろ。
本体…パイプ椅子を拾っておく。籠の南東に移動。


   「Get setッ… (用意…)」




 あっという間の10秒を過ごそう
  …住職が待つというなら自分も待つ。準備はさせてもらうケド。
  『瞬間』を待つ。



(…慧観のノリが悪くて、10秒待ってくれなかった?『サードマン』はデカブツの前まで行けてないだろう。
パイプ椅子を慧観にブン投げて、のちに本体もダイブ。両者大怪我まちがいなし。
慧観とて、パイプ椅子持った太田垣が見えてるはずだ。きっと身の安全のため10秒待つ。
太田垣の性格が『ノリ重視』なことくらい分かってるだろう。)

162『六道辻』:2021/04/30(金) 19:36:38
>>161
>>307

  「観客のみんなァ〜〜〜〜ッ!
   白岡住職ゥ〜〜〜〜〜っ!
   
   スタンドどうしで『対決』って!  ―――どうッスかねェ!」


  ≪おッ……≫


          「おおおおおおおお―――――ッッ!!!」


差し出されたマイク目掛け、『太田垣』は高らかに宣言する。
何処か『軽薄さ』の抜け切れない声色と態度だが、それでも歓声が木霊する。
それほどまでに、観客の誰もが、この『試合』への正当なる『決着』を求めているのだ。


                         「太田垣さん!お気張りやす!」

   「勝てぇ!!太田垣ィッ!!!」

                         「負けるな――――――――ッ!
                             太田垣――――――――――――ッ!」

      「良ォ――ッ、見せてくれ……見せてやれ! 

         ・・・・オメーの、『大どんでん返し』ってやつを!!」


      「太・田・垣!」
                    「太・田・垣ッ!」

『太田垣』は『パイプ椅子』を掴み、『ザ・サードマン』は『鉄骨』を駆ける。
『鉄骨』は『エンプティ・エステート』の頭上を通っており、『弱点』を十分に見下ろせる。
『天井』までの高さは『1.5m』、必然的に『前傾姿勢』になって走る形となる。


                スゥゥ...


『慧観』と『エンプティ・エステート』は共に両掌を合わせる。
――――『合掌』。指同士を挟み合わせ、自然に両掌を膨らませた『蓮華合掌』。


         「この『蓮華』は、貴方への手向け。
          底知れぬ汚泥の如き『修羅道』にて咲いた、
          一輪の『蓮の花』、貴方の『成長』に似合いし花よ――――」


         ≪さぁ、残り五秒。
           四、三、二、一ィ―――――≫


『森田』はワイヤレスマイクを持ち、腹ばいになって鉄骨を渡る。
冷や汗を掻きながらも、トレードマークのサングラスと職業道具の『マイク』は手放さない。

∴∴∴∴■■□┃□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□森□□□■∴∴∴
∴∴■品品品□┃□□□□■∴∴
∴■□穴穴穴□┃□□箱□□■∴
∴■□穴穴穴穴┃□□□□□■∴
━━━━━━━太━━━━━━━
━━━━━━━籠━━━━━━━
∴■□穴穴?慧サ□□□□□■∴
∴■□穴穴穴□┃□□箱□□■∴
∴∴■穴穴穴□┃□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□┃□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□┃□■■∴∴∴∴

163太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:36:58
>>162
手向け…合掌…

「(合掌を起点に能力発動…とか無い…?)」
「(…ハスって天国に咲いてる花だっけ、そういえば。あとは仏像の台座とか)」

…なんか慧観が自分をリスペクトしてくれたのが分かった。
じゃあこっちも、お辞儀して敬意を返そうか…。





  …慧観とて、頭部の弱点が狙われるのは分かっている。
  デカブツ相手(ちからつよい、おおきい)に『ザ・サードマン』(ちからふつう、はやい)… 
  蚊に刺される前に潰す、でしょう。能力か、殴るか。攻撃こそ最大の防御。

  では、蚊は何をするか。…『飛ぶ』、ジャンプだ。
  ただ、カウント終了後すぐ、デカブツに向かい飛ぶ、では予想もされやすいし芸がない…。


           「つまり」


 『相手が能力や拳で攻撃を開始したとおぼしき瞬間』に、『後ろに落ちる』、
  で、『鉄骨のヘリ』を掴む(鉄骨の断面→エ これの右下を掴む)

 …って策がいいぞ。ハラハラドキドキの曲芸。観客も手に汗握ること間違いなし!

 
   「さぁん」
    「にぃ〜〜ぃ」

        「イチ」

            「READYッ (どん)!」

164『六道辻』:2021/04/30(金) 19:38:31
>>163
   「さぁん」                               「美しい」

    「にぃ〜〜ぃ」                        「故に、」

        「イチ」                     「その華は――――」

                「READYッ (どん)!」


                                ――――グシャッ


             「『握り潰し』、散らしてくれるッ!」


『エンプティ・エステート』は『蓮華合掌』を握り潰し、組んだ両拳を天へ掲げる。
もしも、『ザ・サードマン』が真正面から飛び降りていたら、バレーボールのように弾き飛ばされていただろう。
だが、『ザ・サードマン』は読み通りに足を滑らせ、――――落下ッ!


         ヒュォォ―――――

                                 シュバッ!


                 li!|                             オ 
                 |l      |//○////○//|                 ォ
                   ┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳   |il|
                   ┻┻┻┻┻┻┻/┻┻┻   1|             オ
                        \/// ● ////     |il| 
                 i|          〉 /|//.〈       |l       オ
                |li!        .//// .|ゝ //.\                  オ
                 i|


飛び上がったのは『ザ・サードマン』だけではない。
『エンプティ・エステート』も両腕を振り上げながら跳躍し、
その両拳は『天井』へと向かっている。――――『激突』は間もなくだ。

  
       ≪両者、地からの離脱ゥ!≫

         ≪果たして、打つ手はあるのか『太田垣』ィィ――――!!≫


∴∴∴∴■■□┃□■■∴∴∴∴
∴∴∴■□□□森□□□■∴∴∴
∴∴■品品品□┃□□□□■∴∴
∴■□穴穴穴□┃□□箱□□■∴
∴■□穴穴穴穴┃□□□□□■∴
━━━━━━━太━━━━━━━
━━━━━━━籠━━━━━━━
∴■□穴穴?慧サ□□□□□■∴
∴■□穴穴穴□┃□□箱□□■∴
∴∴■穴穴穴□┃□□□□■∴∴
∴∴∴■□□□┃□□□■∴∴∴
∴∴∴∴■■□┃□■■∴∴∴∴

165太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:39:17
>>164
「分かってた、読め読めッスねえ!」


阿修羅スタンドは両腕を上げ、
バレーの『オーバーハンドパス』がごとく、サードマンへ当てようとし…外した

もし天井にデカブツの手が当たったら、損傷するかも。
かの『春上』がやったらしい『アリーナ天井ブチ抜き事件』の再来だ、恐ろしや。
瓦礫がたくさん降ってくるだろう

 「(それが起きたら、スタンドはともかく本体は危ない…けど、
  いま、場の主人公は他ならぬ『この太田垣』。胸張ってれば危険物は避けていく。)」
 「(…というのは暴論かも…けど、『サードマン』の操作に集中したいんだ。)」

 

そして、、デカブツは上昇、サードマンは落下して、すれ違ってしまった。
 
 このまま敵の胴体ぺちぺち殴ったって勝てるか怪しい。
 確実にヤるために、弱点を狙うため、復帰の必要がある… 



「(よって、自分の打ち出す手は)」


・本体は仁王立ちで集中。
・『ザ・サードマン』は鉄骨を掴んで、そこから『鉄棒』の要領で上に戻ろう。



阿修羅スタンドが上げた腕…振り下ろすに決まってる。きっと『攻撃』を兼ねた動きのはず。そのはず。
その前までに、なんとしても『復帰』だ!思い出せ、小学生のころの体育感覚!鉄棒ゥ!レッツ曲芸!

166『六道辻』:2021/04/30(金) 19:39:36
312 名前:『六道辻』[] 投稿日:2015/10/14(水) 02:05:29
>>311
>>310にて描写をし忘れていましたが、
『ザ・サードマン』は鉄骨を掴むことに成功しています。
こちらの情報を踏まえて、レスの訂正などありましたら、
行動の修正をよろしくお願います。

313 名前:太田垣良『ザ・サードマン』[] 投稿日:2015/10/14(水) 22:58:28
(かるーく修正と、追記)

>>310
「分かってた、読め読めッスねえ!」


阿修羅スタンドは両腕を上げ、
バレーの『オーバーハンドパス』がごとく、サードマンへ当てようとし…外した

もし天井にデカブツの手が当たったら、損傷するかも。
かの『春上』がやったらしい『アリーナ天井ブチ抜き事件』の再来だ、恐ろしや。
瓦礫がたくさん降ってくるだろう

 「(それが起きたら、スタンドはともかく本体は危ない…けど、
  いま、場の主人公は他ならぬ『この太田垣』。胸張ってれば危険物は避けていく。)」
 「(…というのは暴論かも…けど、『サードマン』の操作に集中したいんだ。)」

 

そして、、デカブツは上昇、サードマンは落下して、すれ違ってしまった。
 
 このまま敵の胴体ぺちぺち殴ったって勝てるか怪しい。
 確実にヤるために、弱点を狙うため、復帰の必要がある… 



「(よって、自分の打ち出す手は)」


・本体は仁王立ちで集中。
・『ザ・サードマン』は『鉄棒』の要領で、上方に復帰。
 『懸垂』で体を持ち上げ、足をかける、それが難しいなら『足上げ腹筋』でむこうに爪先を引っかける…
 

阿修羅スタンドが上げた腕…振り下ろすに決まってる。きっと『攻撃』を兼ねた動きのはず。そのはず。
その前までに、なんとしても『復帰』だ!思い出せ、小学生のころの体育感覚!鉄棒ゥ!レッツ曲芸! がんばれスタンド筋肉!

167『六道辻』:2021/04/30(金) 19:39:55
>>166
               グゥンッ!

『ザ・サードマン』は両腕で身体を起こし、鉄骨の上へと復帰する。
『エンプティ・エステート』の両腕が天井に触れ、


        ガ             『
                       激
              ボ         
                       突
         ボ
                        ッ/ 
            ォ           ・
                         』


破壊された天井の『瓦礫』が『太田垣』の視界いっぱいを埋め尽くす。
この攻撃を『予想』していながら、その手中に『盾』を収めながら、
本体を『守る』行動を一切しなかったのは、完全なる『失態』だ。


        バキャァッ!
                          ボゴォッ!

                バグゥ/
                    ・

身体に無数の『散弾』を受け、『太田垣』は長机に突っ伏せるように倒れ込む。
視線は必然的に『下』を覗き込む形になるが、――――『慧観』の姿は見えない。
先程までは『下』にいたのだ。しかし、降り注ぐ大小の『瓦礫』や『粉塵』、
何よりも肋骨がへし折れる程の『衝撃』による意識の揺らぎ、
そして天井より下がる『照明器具』の破壊により、『慧観』を視認出来ない。


             グ      ――――そして、『エンプティ・エステート』は無傷だ。
              ァ     衝突の衝撃は頭部ではなく掲げた『両拳』に伝わった上、
                    何故か『慧観』は降り注ぐ『瓦礫』から身を守ることが出来たようだ。
             ア      両拳を『振り下ろす』、その様子は上空からの『圧力』で伝わってくる。


数本の『肋骨』、『右肩甲骨』、『両爪先』を粉砕され、意識を混濁させながらも、
――――『ザ・サードマン』と自身の位置は理解している。
つまり、自身との直線上であれば『鉄骨』の上にいる『ザ・サードマン』を操作出来るだろう。
『アクリル板』の足場にはうず高く瓦礫が振り重なるが、『ザ・サードマン』は僅かに浮遊している。
つまり、この場においては『機動力』を維持出来ているのだ。

今の一撃で『電気系統』、『音響配線』は完全に破壊されている。
『満月』の見下ろす中、次の一撃で『勝負』は決する――――

168『六道辻』:2021/04/30(金) 19:40:23
>     「……そうですか。
>      未知に惹かれ、自ら足を踏み入れるか」


>            「――――『無明』が過ぎるぞ、『太田垣』ィ!」


暗闇の中、『慧観』は空手を掲げたまま『エンプティ・エステート』の操作に集中する。
何も見えぬ『無明』、愚かさを罵倒する言葉として『太田垣』に振るった言葉だ。


     「(私こそ、その言葉に相応しい)」


     「(――――解っておりました。
       『知空』の死は、ひた隠しにされるべき『事情』があったと。

       この会場で認められた明朗な『力』ではない、
       陰惨な『暴力』が関与しているのは明らかだった……)」


     「(ならば、『太田垣良』。
       尚の事、貴方を立ち入らせるわけにはいかないのです)」


     「(己の『無明』で二人の『知空』を失った。
       『暴力〈スデゴロ〉』に引き込んだ『知空』、『暴力〈アリーナ〉』に溺れた『知空』、
       貴方まで、『暴力』に魅せられて命を失ってはならない……)」


     「(陋劣な『暴力』を見て、『痛み』を覚えなさい。
       決して踏んではならぬ、『虎の尾』があると知りなさい。

       貴方はきっと強くなれる。この闘いで見せた『成長』がその証。
       ――――しかし、その『強さ』は                       )」

何も手にしていない。
『慧観』は『仏具』を発現せずに『瓦礫の雨』を乗り切っている。
次の『仏具』は『攻撃』に備えている。その為に、『ヴィジョン』で時間を稼いだのだ。


     「その強さは」


                   「この『修羅道〈アリーナ〉』を生き抜く為の力にあらず」


           「己が『人道』を邁進すべき『息吹』なり」


『蓮の華』は泥の中でも咲き誇る。

169太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:40:53
>>168
「はぁー…、はァ〜…   は、ははははははは !!」
「瓦礫、振り下ろし……『意外性』は…まったくない攻撃!それでスリ潰せると思うか…よ!」
「体には届いたが、…俺の精神に届かねえ、揺るがねえ!」


  胴はやられちゃあいない…体幹の制御、できる! 
  あと…手!
  『機動力』を維持できている!『曲芸ショウ』!


「ス…タンドの…素の強さの勝負! …『あんたの力』対…『こっちの…技量』!」



手も足も使って、前に飛ぶ、進むんだ!相手スタンドの腕と腕、間のその空間!
そこはさながら『SASUKEファイナルステージ(綱上りじゃない方)』状態!ゴールは頭だ!



飛ぶように行け!
顎までゆけば、顔が三つあろうとサードマンの正確な位置なんて分かりやしない。
人間が自分の目を見れるか?耳を見れるか?鼻頭だってボンヤリしか見えない!

そこからクライミングだ。
唇を引っ張り、鼻に手をかけ、やたら付いてる怒りジワを掴み。
ついでに目とか蹴っ飛ばしてやって、あの打撲痕をブン殴りに!!


 おあつらえ向きだ!
 達人級、それを超える速度と精密性のサードマンが、突破してみせられる!



  タレント
 「第三者、…太田垣が、慧観…いや…『みんな』の脳髄にクる、かっけえパンチ…届けるために…」

 「応えろよ、その名に…イケるだろ、お前なら!」


        ザ・サードマン
    「 『 第三の男 』! 」

170太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:41:38
>>169
その一撃は『精神』に届かない、揺るがない。
暗闇の中、確かに感じる『エンプティ・エステート』目掛け、
『ザ・サードマン』はその巨躯目掛けて手を伸ばし、一撃を加えようとする。


       ギ        『エンプティ・エステート』は身体を捻らせた。
        ュ        それがなくとも、その膂力は並のスタンドを上回る。

       ア /      つまり、嵐に『真正面』から挑んだ時点で、
        ・        『ザ・サードマン』の辿るべき『道』は一つだった。


              ーz l /
              _/
                  オ 
                        ォ ___
                              /
                               ̄ ̄ ̄ ̄


瞬間、『太田垣』の足場は『爆発』した。
アリーナの連戦にも耐え得る『アクリル板』の天井席は、
さながら『雷』にでも撃たれたかのように木っ端微塵となり、『太田垣』は落下する。
間近に迫る『豪圧』、それを防ぐ手立てはない。――――『祈る』ことさえ敵わぬ一撃。


         バ       巨大な『何か』の上に仰向けに墜落する『太田垣』だが、
                  振り下ろされる『両拳』は痩躯をボロ布のように打ち据え、
            ガ    その『何か』を突き破りながら、『太田垣』は地へと下る。

         ガ       全身の『骨』を砕かれ、『肉』を抉られ、『皮膚』を破られ、
                  数秒の落下が永遠と思える苦痛を『心髄』に浴びせられ、
            ガ    コンクリートの地面に叩き付けられ、『臓腑』が押し潰される。

         ア       そして、その『双眸』に、己が身にて掘削した大穴が映り、
                  全身の折れ曲がった『太田垣』を睥睨する鬼面が焼き付いた。
            ァ 
         /       完全なる『敗北』、『技』を捨てた『太田垣』の末路。
        ・          .――――それは『力』に、『暴力』に屈したのか。


           カツン

                       カツン


        「――――良い、闘いでした」


              「要らぬ重荷を背負い、風任せの喝采に押され、
                  よく、ここまで……立派に闘われた、だから、だから……」


                 ――――グッ


        「もう、ヤメて下さい。……ヤメなさい、『太田垣良』。
         無為な苦しみを捨てなさい。もう、楽になりなさい。
         ――――闘わなくて良いのです。本当に、貴方はガンバった……」


打ち捨てられた身体が引き寄せられ、そのダルマのような巨躯に抱き締められる。
意識の遠のく中、『太田垣』の頬に暖かな滴が溢れ、伝い落ちていく。

171太田垣良『ザ・サードマン』:2021/04/30(金) 19:41:58
>>170
 『ザ・サードマン』を覆う平面、タイルの意匠がボロリボロリと剥がれていく
 
…その下の纏う黒衣もはだけた…… 何も無かった。
 亜空間を操る、がらん胴の、スタンド。
 
 

  
 「まただよ…結局」   


   足りなくて…中途半端で…勢いと調子に乗っても…なんにも、無くて…            


     「届きやしなかったのさ」     



身体が冷たい…勢い、月夜、風、滴る……感じない…
 … 雨… 降ってんのかなあ…おかしいなあ…

172『六道辻』:2021/04/30(金) 19:42:18
>>171
虚ろさを孕んだヴィジョン、『ザ・サードマン』はその役目を終えて消える。
空っぽの『心』を自覚し、静かにその意識さえも空白に変えていく。


         ポタッ

                      ポタッ


『外科医』は病巣を取り去る為には、血に塗れてメスを振るう。
目を覆うような非道な手段を用いながらも、その心には『慈悲』を宿す。
――――人呼んで、『鬼手仏心〈アチャラ・ナータ〉』。







             『太田垣良』は『心』に負けたのだ。







                      ・


                      ・


                      ・



その後、『松前総合病院』に搬送された『太田垣』は、
枕元に厚みを帯びた茶封筒を発見する。
『見舞金』、そう筆文字で書かれていた。


太田垣良『ザ・サードマン』→『全身骨折』、『全治六ヶ月』。
                  但し、『カナディアン・スウィートハーツ』の能力により、
                  『全治一ヵ月』に入院期間を軽減。

                  『精神的再起不能』。
                  『戦意』を強く意識しなければ、
                  リアル時空での『戦闘行為』が不可能となる。
                  いわゆる『イップス』。『フープル』での治療は不可能。
                  復帰は太田垣本人の『戦意』次第。


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