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【場】『 星見スカイモール ―展望楼塔― 』
516
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2019/07/16(火) 20:42:17
>>515
「ありがとう。そう言ってもらえるのが、私にとっては何よりの報酬よ」
明るい声色で応じながら、彼の笑顔を見つめる。
その表情は、前にも見た事があった。
ただ――その時と比べると、どこか弱く感じるのは自分の思い過ごしだろうか。
「――――『私』?」
おかしな所なんて何処にもない、至って普通の何てことない質問。
だけど今の私には、まるで不意打ちみたいな響きに聞こえていた。
答えるまでに少し間が空いたのは、多分そのせいだったんだと思う。
「私は――――『君に会いたくて』、ね」
いくらか艶っぽい声色で、囁くように『理由』を語る。
それは、場を和ませるための軽いジョーク。
言ってから、悪戯っぽい笑みを口元に浮かべた。
クスッ
「ごめんなさい、怒らないで。
ホントは鳥を見にきたのよ。『バードウォッチング』が私の趣味の一つだから」
「ほら、あそこにもいるでしょう?ここからだと、よく見えるの」
『偶然』見かけた『サンコウチョウ』を指差してみせる。
『バードウォッチング』が趣味なのは本当だが、その時は双眼鏡を持参している。
今の自分は――『手ぶら』だった。
だから、これは咄嗟に思いついた『ウソ』。
『本当の理由』は、さっき自分が頭の中で考えていた通りだ。
「でもね――君に会えて嬉しいのは本当よ」
これは『ウソ』じゃない。
紛れもなく本当の事。
そして、『何てことない普通の質問』を問い掛け返す。
「――――斑鳩君は?」
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