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【場】『 星見スカイモール ―展望楼塔― 』

341夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/07/14(土) 01:22:49
>>340

見ることのできない瞳で、少年を見ていた。
そして、少年の声を聞いて彼の様子を悟り、それから笑った。
彼のサインに応えるためには、そうしなくてはいけないと思ったからだ。

「ついでに教えてあげるよ――私の『秘密』を」

「私は――」

手元で弄っていたサングラスを、ゆっくりと顔に持っていく。
瞳がレンズで覆われると、日光が遮られ、少しずつ視界が戻ってくる。
まるで『世界』が蘇るような感覚を覚え、深呼吸を一つする。

「――サングラスをかけると『せいかくがかわる』タイプなのだ!!」

「あっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」

先程の真面目な態度が幻だったかのように、ケラケラと笑う。
『どっちが本当の自分か』と聞かれたら、こう答えるだろう。
多分どちらもが『本当の自分』なのだろう、と。

「おっ、いいねぇ〜〜〜。
 まちをみおろしながらくうサンドイッチは、またカクベツだなぁ〜〜〜。
 このセカイのテッペンとったきぶんで、レッツ・イーティング!!」

          ムッシャッ ムッシャッ

ありがたくサンドイッチを受け取り、大口を開けてかぶりつく。
目を閉じて、味を確かめるように咀嚼する。
飲み込むと同時に、その目が再び開かれた。

「あっさりしたトリのムネにくと、ジューシーなクリームチーズ、
 しょっかんとはざわりをたのしめるロメインレタス――」

「――うんうん、イイできだ!!『90てん』!!」

 『 L(エル) 』 『 I(アイ) 』 『 G(ジー) 』 『 H(エイチ) 』 『 T(ティー) 』

いつの間にか背後に立っていた盲目のスタンドが、『呟き』の後に姿を消した。
よく味わうために、『味覚』の強化を行っていたのだ。
そうして、まもなくサンドイッチは全て胃袋の中に吸い込まれていった。

「あー、くったくった。なんか、まえもタベモノもらったきがするなー……。
 あ!!そうか、わかった!!」

「――ショーくん……さては、わたしに『アプローチ』をかけてるな!!
 まさか、そんなふうにおもわれていたとは……。
 にくいな〜〜〜、このこのー」

悪戯を仕掛けた時のようにニヤニヤと笑いながら、少年の体を肘で突っつく。

「ラッキーなことに、いまわたしは丁度『フリー』だから……
 これは『だいチャンス』だ!!
 あっあ〜〜〜、『フリー』っていっても、『むりょう』ってワケじゃないからね??
 わたしは、そんなにチープなおんなじゃあないぞ!!
 なんたって、『アリス』だから!!」

何かを勘違いしているような言葉を吐きながら、
モデルのように足を組んで、気取ったポーズを取ってみせた。


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