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【個】『学生寮 清月館』

791赤月『サクソン』:2021/09/23(木) 21:57:25
>>786(『フーヴィアン』)

「・・・・・・。」

自らを『フヴィアン派』と名乗る『アリーナ』構成員達
彼女らの存在を確かに認識しながらも、赤月はそれを無視する
『タダヒト派』でも『最中派』でもない別の派閥・・・彼らに対する情報は少なく、
『容疑者』の一つであるからだ

平時であれば、もう少し物を考えて『探り』を入れる事も出来たかもしれない
だが、今は・・・・『身体』にも『心』にも余裕がない

>>785(今泉)

「その言葉・・・・傷を治してくれたのは君達か・・・・」

この場を立ち去る前に彼女らの語る『補修』という言葉が耳に入った
一度立ち止まり、頭を少し下げる

「ありがとう
 でも、すまない・・・・今は少しでも早くこの場を離れたい気分なんだ・・・・」

>>787(鉄)

「・・・・・・最悪の気分だ」

その言葉に一切の嘘がない事が彼女の語調からもわかる
喉元から振り絞る様な声であり、何かを堪えているようにも聞こえる
一抹に敗北した事実は彼女の身体だけでなく、心にも強いダメージを与えているのだろう

肩を震わせながら、重い足取りで鉄の前を通り過ぎる
その時ですら、赤月が鉄の方に顔を向ける事は一切なかった

>>788-789(夢見ヶ崎)

「・・・・・・? また・・・・」

結局、最後まで赤月が夢見ヶ崎の正体に気付く事はなかった
しかし、後で『アルカラの連絡先』をポケットの中に見つけた時、
彼女の正体・・・・いや、あの時『アリーナ』で会った『彼女』の正体に気付く事になるだろう

>>790(七篠)

「大丈夫・・・・・だ
 すまない・・・・私に構わないでくれ・・・・」

七篠の言葉を振り払うようにして、この場を去ろうとする
お互いにすれ違うその瞬間、七篠は彼女の顔が見えた
一抹に生死の境まで追い込まれたその少女は今にも泣きそうな顔をしていた・・・・

そして、赤月は去って行く
血の海となった戦場を離れて、自分の部屋へと・・・・


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