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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その1

1名無しさん:2016/01/18(月) 01:58:24
短編、単発のミッションなどにお使いください。
長編やシリーズものの予定でしたら、自分のスレで行うことをお勧めします。

171『オイラ達に明日はあるんか?』:2016/02/24(水) 19:07:54
>>169-170
 揺らさないように、慎重に慎重を重ねながら、
『袴田』が診療所へと車を走らせる。
到着すると、『一吉』と『米原』が、真剣な面持ちで
『鬼っ子』を診療所に運び入れた。

――二時間後。

 『宗海』と『恋姫』は、診療所の『待合室』にいた。

「……とりあえず、ここで出来ることは全部やったってさ」

 『穂似子』が、そう言う。傍らには、『一吉』がいる。表情は、やや疲れた様子だ。
特段何か袴田を手伝ったわけでもないが……気疲れ、というやつだろう。

「『脳震盪』なら、少なくとも『数週間』で意識は戻るらしいよ。
脊髄に異常は、今のところないし……気道を確保して、人工呼吸器で呼気を送り込めば……
あとは、意識さえ戻れば、何とかなるみたい」
「・・・ってことらしいぜ。俺には良くわからんが、
『無事』ってことが分かれば十分だッ」

 ざっくりとした『一吉』の理解に、苦笑する『穂似子』。

「本当に、ありがとう……あなたたちがいなかったら、
私たち、いつまでも『遠回り』し続けてたかもしれない……わっ」
「ほれ、穂似子ちゃん、一吉。疲れたろう、休みなさい」

 『米原』が、疲れた様子の二人の肩をぽん、と叩いた。
二人を休憩室に向かわせると、口を開く。

「私からも、お礼を言わせていただきます。
明日から――あの二人を連れて、謝りに回らにゃあいけませんが、
それが済んだら……寿司でも、奢ってやろうと思っとります」

 あいつらには内緒で頼みますよ、と『米原』は笑った。

「……おっと、お二人は『電車』で来られたんでしたね。
『終電』はまだですが……ここの夜は、寒い。
最寄駅まで遠いことですし、送っていきますよ」

 米原が、そう申し出る。
この村には『宿泊施設』の類がない。彼にとっても、
この提案が精一杯の『誠意』なのだろう。

 ここを去る前に、『袴田』と『鬼っ子』の様子を見ることができた。
袴田は、真剣な顔で少年を見守っている。
……いつか目覚めたそのときには、必ずお知らせする。
米原たちは、そう『宗海』と『恋姫』に約束した。

 『穂似子』と『一吉』に見送られ、二人は村を出て、
『星見町』へと帰っていった。

 しばらくして、二人の元に、現金『20万』が『書留郵便』として送付された。

172『上ノ田村からの手紙』:2016/02/24(水) 19:11:02
――二ヵ月後。

 二人は、自宅宛に、一通の『封筒』が投函されているのを見つけた。

 差出人の住所は、『上ノ田村』。

【 お久しぶりです。穂似子です。
 あのときは、本当にありがとうございました。

  あのあと、米原のおじさんと一緒に、迷惑かけた
 皆さんのところに、謝りにいきました。
  おじさんが昔のことを説明してくれたのかな、
 一杯怒られたあとで、一杯謝られました。

  今は、それなりに楽しくやっています。
 いっちゃんは、良くケンカを起こしてますけど……

  そうそう、私といっちゃん、お二人のいらした
 『星見町』の高校を受験することになりました!
 もし合格したら、そちらに下宿することになるかも
 知れません。私は多分大丈夫だけど、いっちゃんは怪しいかな。

  そのときは、よろしくお願いしますね】

【 栗原だ・・・じゃあ分からんか。一吉だ。
 色々、ありがとう。迷惑かけて済まん。
  大体のことは穂似子が言ってると思うから、
 改めては書かない。

  世話になった。きっと、恩は返す。それだけだ】

【 春の陽気が待ち遠しい今日この頃、いかがお過ごしですか。
 米原のトキでございます。

  年末の一件では、本当にお世話になりました。
 おかげさまで、あの子たちと我々の関係も
 ぐっと良くなり、乙次さんも心なしか活き活きとしているように
 感じられます。

  それと、もう一つ……あの『子』のことでございます。
 あなたがたが、村に伝わる悲話から、あの子を――そして恐らく、
 あの『娘』を、救い出してくれたこと、ふかく感謝しております。

  あの子は、もう『昔語り』の中の存在ではありません。
 この村の未来を、我ら一同、大切に、大切に育てていく
 所存でございます。
  またいつか、この上ノ田にお越しください。
 何もない村ではございますが、いつでも、お待ちしております。
 
  まだまだ寒い季節でございます。どうぞ、お体を大切に】

【立春

  米原です。その節は、大変お世話になりました。
  あれから、一吉のやつはいつもの調子ですが、
 それでも少しは、あいつなりの考えが分かるように
 なったように感じております。
  
  食い違ったままだった我々の間を取り持ってくださったこと、
 誠に感謝してもし尽くせません。
 もし上ノ田にいらっしゃる機会があれば、
 村を挙げて歓待する所存でございます。

  それでは。
  お二人のますますのご健勝、お祈りしております。

 追伸:
  村で採れた『収穫物』も、併せてお送りしておりますので、
 ご迷惑でなければ、ぜひお受け取りください】

 村の面々からの手紙……そして、最後に。
もう一通、素朴な『和紙』の手紙が入っていた。

 その差出人は、一目見れば、分かるだろう。

173『明日』からの『手紙』:2016/02/24(水) 19:13:56
【 たすけてくださって、ありがとうございました。
はかまだせんせゐのところて、このてがみをかゐてゐます。

  かあさまも、おふたりによろしく、といってゐました。

  よみかきは、まだよくおぼへていないのですが、
 どうしても、じぶんのことばで、つたえたかったので、
 せんせゐにおねがいして、てつだつてもらいました。

  まだなまえのなかつたぼくに、むらのひとたちがなまえを
 つけてくれました。

  『あすた』。ぼくは、『明日太』と、いひます。

  おふたりに、おれいをしたいです。
 また、きつと、このむらに、いらしてくださいね】

174稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2016/02/24(水) 20:05:28
>>171-173(エピローグ)

       ピ
          リリ

2月の下旬ともなれば、たまらなく寒い。

「…………」

リビングで暖炉にあたりながら、封筒の封を切る。
20万円も、嬉しい限りだったし――おばあちゃんも喜んでくれた。

            ・・・もう、二か月か。

    クン 
        クン

(今晩は……クリームシチューか……メシウマってやつだな。)

届いた収穫物も、祖母を喜ばせた。
孝行かどうかわからないが、嬉しいことだ。
美味しい野菜が食べられるのも、嬉しい。

          ペラ ・・・

               ペラ ・・・

      (……えひ、ファンレターでだって中々……
         こんなに……良いこと、書いてくれないぜ。)

手紙一枚ずつに、ゆっくり目を通す……少し時期遅れの後日談。

       ペラ

「ん……」

材質違いの一枚。
それがきっと。

     「……」

            「……えひ。」

(多分……良い時代だよ……現代は……
 まあ……平和だし、飯もうまいし……
 アイドルもいて……ゲームもあるんだ……
 明日太……えひ。お前は幸せに……なれたらいいな……)

      「えひ…………」

          ――『ハッピーエンド』を迎えたから、得られた気持ちだ。

175宗海『エトセトラ』:2016/02/24(水) 23:21:01
>>172-173
「無事、事は済んだようね」

手紙に目を通し終えると、引き出しの中から便箋を取り出す。
お礼の返事に始まり、近況の報告を綴った一枚の手紙。
特筆する点があるとすれば、以下の文章だろう。


   【――――さて、一吉君と穂似子ちゃんには、
    あの『石像』の『破壊』をお願い申し上げます。

    私はあの『石像』に近似した性質を持つ『石粉』によって、
    『スタンド』に目覚めました。しかし、それは一握りの才能の御業です。
    残念ながら、多くの方は死にました。お二人は偶然の引き合わせで、
    スタンドに目覚めたとのことですが、不幸があったことも否めません。

    幸い、私のヴィジョンで一部を削った際、何の影響はありませんでした。
    あの時は時間が許さず、『破壊』は不可能でしたが、
    どうかお二人によって『安寧』が得られることを期待しております】

   【とはいえ、このお願いは筆を執った“ついで”のモノに過ぎません。
    何故なら、あの村の人々であれば『石像』を恐れ、触れることは敵わず、
    外部の方であれば、あのような神社に踏み入れる機会もないからです】

   【私が最も、お二人に伝えたいことは、私達は『弱者』であるという事実です。
    私達は多くの『力』の庇護の下、生きているのです。
    それは、『明日太』君に必要となった数々の公的手続きや、
    村の大人たちへの謝罪行脚で痛感したことではないかと推察します】

   【お二人がより『狡猾』に、柔らかく言えば『したたか』に生きられるよう、
    願っております。  ――――久遠宗海】

   【追伸:頂いたお野菜はグラタンにしました。ありがとうございます。】

176『オイラ達に明日はあるんか?』:2016/02/24(水) 23:30:45
>>174
 届いた便りを前に、物思いにふける『恋姫』。
きっと、彼を待つ未来は明るいだろう。

ハッピーエンドは、そうでなくては。

>>175
 一吉たちへの返書をしたためる『宗海』。
果たして――彼女の『思い』は、彼らに伝わったのだろうか。
そして、あの『石』への『危惧』も、また。

 いや、伝わることだろう。今の彼らにならば、きっと――

恋姫『ブルー・サンシャイン』⇒『20万円獲得』『じゃがいも一年分獲得』
宗海『エトセトラ』⇒『20万円獲得』『じゃがいも一年分獲得』

『オイラ達に明日はあるんか?』⇒『終了』

177『オイラ達に明日はあるんか?』:2016/02/24(水) 23:33:16
 『栗原一吉』のスタンド、『プレッシャー・ダウン』。
前腕、ふくらはぎ、背中に『飾り布』を備えた、『纏うタイプ』のスタンド。

 自身に加えられた『力』に、『反抗』する能力。
何らかの力が加えられたとき、任意で三箇所の『飾り布』を翻し、
力への『反旗』とすることで、その力を『押し返す』ことができる。

 弱点は、自分自身が一度その力を『受け止め』なければならないこと。
自身が『耐えられない』ほど大きい力や、『瞬間的』な力に対しては無力。
『微細』な力には、『微細』な反抗しか出来ないという欠点もある。

 『飾り布』はどれだけ『破損』していても『反旗』として機能するが、
『切り離され』ると、その力を失う。

『プレッシャー・ダウン』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E
持続力:A 精密動作性:E 成長性:A

178『オイラ達に明日はあるんか?』:2016/02/24(水) 23:34:17
 『鎌田穂似子』のスタンド、『ミルクケーキ・モッシュ』。
『マシュマロ』のような質感を持つ、白い球体に手足が付いたようなビジョンのスタンド。

発現する際、『サイズ』は『掌大』から『人間大』まで自由に設定できる。
『DF』は存在しないが、発現時にサイズに応じた『カロリー』を消費する。

 能力は、『餅化』。
 本体の任意で、その体は瞬時に『餅』と化す。
餅は極めて『柔軟』かつ『強靭』。千切りとることも可能だが、
スタンドから切り離された部分は元に戻らない。

『ミルクケーキ・モッシュ』
破壊力:E スピード:D 射程距離:B
持続力:C 精密動作性:E 成長性:A

179『オイラ達に明日はあるんか?』:2016/02/24(水) 23:36:49
 古くからこの地に存在し続けた、『娘』の魂のスタンド。
名前は本来存在しないが、便宜上『ブレス・ザ・チャイルド』と呼ぶ。
 
 あらゆる空間、時間から『隔絶』された『庵』。
『四畳半』のサイズで、室内は完全に『清潔』に保たれている。

 この庵に足を踏み入れ、出るまでの間、外の世界では
一切の時間は経過せず、またこの庵の中では、
『時間経過』による変化は一切発生しない。

 出入りには、二つの空間を唯一繋げる『扉』を介する。
扉は最初にこのスタンドが発現した場所に『固定設置』され、
近づくものに『呼びかけ』を行う性質を持つ。
呼びかけは、一度『入った』ことがある者に対しては行われない。

『ブレス・ザ・チャイルド』
破壊力:なし スピード:なし 射程距離;一部屋ぶん
持続力:∞ 精密動作性:なし 成長性:完成

180『夢が星 戯れに』:2017/11/22(水) 10:17:03
それは、白昼夢か? または丑三つ時とも称す真夜中の中で見た夢幻か?

 『貴方』達は、ふと 気づけば暗闇の中。いや……周り全てが星空
のような宇宙空間らしき中心で佇んでいるのに気付いた。

服装は、普段自分が着こなしているものだ。望むのなら、普段自分が持っている
所有品もあるだろう。スタンドも出そうとすれば出せた

      ――お二人 ですか。 あははは   結構  結構

声がした。中性的だが、辛うじて女性だろうと思える声が彼方からした

 その方向に顔を向ければ、この空間に近似した髪の毛と瞳をした
燕尾服らしきものを着こなす女性らしき人物が軽い笑い声を出しつつ一脚の
椅子に座り。円テーブルで肘を組みつつ貴方を見ていた。

 「お初目にお目に掛かります。私は、戯れの劇幕の中を歩くもの
名に関しては、意味が無いゆえに お好きなように呼んで頂きたい。
 良ければ、お座りになって? なに、良くない事を企んで此処に
呼んだ訳では御座いません。少々、この暇を持て余す可哀そうな自分の
相手をしてほしいと言うだけの事でございます。あはは 戯言 戯言ですかね」

 椅子に座る事を薦め、『貴方』を見つめ柔らかに笑いかけて そう『星の女』は告げる。

 「何かお飲みにならせますか? 此処は、微睡の中
時を齧りつつ、浪費した過去に想い馳せながら食事するのも一興」


(※こちらに要望する危難を記してください。 例:大体軽いものがいい。等
※日常もの、バトルもの、推理もの等の希望を記してください。
※『出会いたいもの』を記してください例:友人になりえる人物 等)

181薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/11/22(水) 14:15:09
>>180(GM)

異様な状況下で警戒するのは当然、スタンド能力。
見るからに異様で――――見覚えのない女がいればなおさら。
この空間、あるいは自分もすでに、術中にいると考えるべき状況。

「ッ! ………………っと、素敵な場所に招待してくれてありがとね」

              キョロ キョロ

「ま、私もけっこー、暇だったからね……別にいいんだけどさ、
 いきなり攫って、警戒するなってのは無理な話だと思わない?」

        「気に障ったらゴメンね」

    ズギュン

白い髪に、赤い目、毛皮を思わせる華美な黒い外套。
自分の姿を、自分のスタンド越しに見る。変わりはない。
かばんもある。お金も。まあ、ここでは役に立たないけど。

――なんにせよ、自分は今この女の『領域』にいると思っていいはず。
逆らうのが良いとも思えない。最低限警戒はしつつ、いう事は聞いておく。

「んじゃ、そうね、クリームソーダでも頼もうかな。……あるわよね?
 いや、なくても作っちゃえるのかな。ま、私ゃどっちでもいいんだけど」

                  チラ

私は、どっちでもいいのだが。もう一人はどうだろう?

もう一人の女性に視線を遣る。彼女も巻き込まれたような様子だろうか?
不審人物が二人いるのと、自分と似た境遇の人物がいるのとでは話が大きく違う。

要望危難:低〜中。高危難は望まない。
ジャンル:バトル〇 日常◎ 推理△
出会いたいもの:ビジネスの相手

182小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/11/22(水) 17:25:29
>>180

  「……ここは?」

この身を覆うのは、着慣れた喪服と、黒い帽子と黒い靴。
長い黒髪は、外出する時と同じように、うなじの辺りで纏められている。
普段と変わらない、いつも通りの自分の姿。

  「――……」

それに対して眼前に広がるのは、見覚えのない場所と見覚えのない人物。
それらを認識した時に、ぼんやりと思った。
ここは、きっと夢の中なのだと。

   スッ

軽く頭を下げて、促されるままに椅子に座る。
普通なら奇妙としか言えない状況だが、これは私が見ている夢。
そうだとすれば、疑問に思うこともない。

  「……」

  「ハーブティー……。ラベンダーティーを……」

  「――ありますか?」

視線を感じて、白い髪の少女に顔を向ける。
彼女も知らない人物だった。
夢の中なら当然かもしれない。
あるいは、夢の中だからこそ知っている人間が出てくるのが自然とも思える。
もしかすると、どこかで見かけたのだろうか。
いずれにせよ――これは夢。

  「こんばんは」

しかし、たとえ夢の中であっても礼儀は大切にしたい。
少女に向き合って帽子のツバを軽く持ち上げ、会釈する。
そういえば、今は何時くらいなのだろう。
暗いから『こんばんは』と言ったけれど、夜でないなら『こんにちは』と言うべきだったかもしれない。
そんなことを頭の中で考えていた。



※要望危難:高危難以外を希望。
※ジャンル:日常。日常の延長としてのバトルも可。
※出会いたいもの:心の寂しさを一時埋めてくれる相手。

183『夢が星 戯れに』:2017/11/22(水) 18:09:28
>>181
>>182

>いきなり攫って、警戒するなってのは無理な話だと思わない?
>こんばんは
 『星の女』は、テーブルに手を翳す。スッ……とその手首が何もない空間を通過すると
視界の死角。手首の後ろからクリームソーダが出現する。典型的なメロンソーダに
アイスと生クリーム、さくらんぼが乗せられていた。
 ラベンダーティーも、湯気を淡く立てて銀食器の更に置かれて出現している。
君たちの目前へと運ばれる。『星の女』は、ワイングラスから星空のような液体を口に運んでいる。

 「そうですねぇ……夢の中と言え、貴方がたのプライベートな時間を奪っている。
それに関しては謝罪します。弁明させて貰えれば、この空間の中では『何も失いません』」

「別に私を攻撃する事も構いません。恐怖して、逃走する行動を選んでも。
ただ、私はそれでも。蘇るか、気づけば隣に現れて質疑応答をするでしょう。
 それだけです。ただ、それだけです」

「招いでおいて、こんな言葉も何ですが。私の暇つぶしと、談笑に少し付き合っていただくだけです。
『主賓』は貴方がたです。私の力は……規格外と称す方達も居ますけど、現実の世界において何の役にも立ちません。
 私の言葉の大半は、全て戯言と考えてくださって結構です。永く生きる者の暇つぶしに、選ばれた。
そう受けとって頂き結構です。あははは
 こんばんは、なのか。こんにちは、または、お早うございますなのか……こう言う空間だと悩みますよねぇ、えぇ、はい。
人とは、難儀な生き物です。挨拶一つとっても、動物なら一言鳴き声で済ますものを何種類もの形で応対しなければならない。
それは、所謂、高等生物としての特権と言うべきか。若しくは、枷と受け取るのか……哲学的な問題ですね」

あははは、と軽やかな笑い声は昇り。更に言葉は続けられる

 「私は、この力によって、ですが。幾らか貴方がたの過去の背景や最近起きた出来事は把握しております。
情報に特化した力とでも受け取ってください。不安がらなくて結構! この力で、貴方がたに不利益な事を
起こす事は何一つないと言う事だけは約束しますよ。そんな事を口先だけで言っても、疑心を減らす事は出来ないと
承知ですがね……けど、誰かを信用する事は、肉親や最愛の人でも状況によっては難しいものです。
 とまぁ、私の約束は戯言と受け取る形で進めます。本題に入りましょう」

「――『今いちばん、やりたい事、したい事』
そう言うものは、ありますかね? ささやかなものでも構いません。
それと、もう一つ確認したい事があります。
 スタンドと言うものを扱う者は、普通通りの生活をしていても……普段、限られた者以外では
透明な銃や何やらを持ってるのと変わりは御座いません。『犯罪』沙汰に関与する事も少なくない。
 そちらは、『犯罪』に対し忌避感はどれ程ありますでしょうか?
断固として、自分は潔癖であり。如何なる悪事や、悪戯さえも許せないと思う性質か……
または、特殊な理由や背景さえあれば。小さな悪事や犯罪は許されると、お思いでしょうか?」


(※上記の質疑に、お答えしつつ。かっこ内の質疑にも、回答願います。
※出会いたいものは、ミッション終了後でも場スレ及び新たなミッションでも続行しての
間柄になりたいか? 若しくは、一時的なもので問題ないか?
※ミッション内の舞台は、クローズド系か、または広範囲を探索するタイプを望むか
活動したい季節、及び日常なら学園内か外なら公園か。
要望が反対になる場合もありますので、これは希望に余り添えない事を承知で答えてください)

184薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/11/23(木) 00:04:42
>>182(小石川)

「こんばんは、でいいのかな。
 お互い、今日は変な日みたいねぇ」

知らない顔。葬式帰りかな、と思う。

あいさつには当然、あいさつで返す。
とりあえず……話せそうな相手でよかった。

>>183(GM)

「へぇ、気が利くのね。サクランボまでついてる。んじゃ、いただきます」

               スッ

クリームソーダを一口、口に運ぶ。
毒を盛るくらいならすでにやられているだろう。

「少なくともこの部屋……部屋? が私に悪い事づくしじゃないのは伝わったかな。
 だから、ま、謝る事はないし……反抗もしない。『不利益』が無いって言うならね」

「それにあんた、人のプライバシーを『SNS』で広める顔にも見えないし」

スタンスを示すのは、『喪服の女』に対しての意思表示でもある。
彼女もここで暴れだすようなタイプじゃなさそうだが、自分もそうだと伝える。

・・・この『星の女』を心から信用しているわけじゃあない。
が、話しぶりからして、『今すぐに害のある相手』ではない。
であればわざわざここで反抗する理由はないし、意味もなさそうだ。
背景――を知っているというのは眉唾だが、今突っ込んで明かされても困る。

「んで、やりたい事? そうね〜ぇ……『お金儲け』はいつでもしたいけど。
 そういう、大ざっぱな話じゃない感じ? んで……『犯罪』?」

               「犯罪、ねえ」

「あんたが、私に片棒を担がせようってんなら断るけど。そういう話じゃなさそうね。
 ……ちょっとしたルール違反はないと、生きてけない。人を傷つけない範囲なら、ね」

善行に生きているわけでもないし、法がいつでも守ってくれるわけでもない。
だから、『ルール違反』は……特に誰かが勝手に決めたそれは、許容できる。

                    ……自分と、客との間のそれを破るつもりはないけど。

(※出会いたいもの→一時的なもので問題ない。
 ※ミッション内の舞台→広範囲を探索するタイプ
 ※活動したい季節→現在の時間に合わせて、秋〜冬
 ※薬師丸幸は学生ではないので、学園内は特には望まない。公園である必要もない)

185小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/11/23(木) 01:29:52
>>183

  「――ありがとうございます」

お礼を言って、カップを手に取り、口元に近付けて静かに傾ける。
不思議なことばかり起こるが、それも当然だろうと思う。
私は今、夢の中にいるのだから。

  「……」

  「……――」

特に疑問を口にすることもなく、ただ黙って話を聞いている。
相手が喋っているのだから、途中で話の腰を折るべきではない。
それに、ここは私が見ている夢の中。
夢の中では、どんな奇妙な出来事だって起こりうる。
不思議がってみても仕方がないことだろう。

  「私には……これといった望みはありません……」

  「しいて言えば――」

  「私が誰かから親切にしていただいた時に、
   それを与えてくれた人にも同じように返したいと思うだけです」

一瞬――『彼の下へ行きたい』と言いそうになった。
夢の中なのだから構わないと、そう思った。
しかし、それは口にしなかった。
たとえ夢の中でも、口に出してしまえば、自分で自分が抑えられなくなる。
もしかすると、目覚めた時に発作的に『行動』に出てしまうかもしれない。
それが怖かった。

  「……良くないことだと考えています」

  「ただ、正直に答えると――自分でも分かりません……」

  「もし可否を決めなければならないとしたら……
   実際に私自身が関わって、できる限りの事情を理解した上で判断したいと思っています」

第一の問いは、自分にとって難しいものだった。
そして、第二の問いはそれ以上に答えることが難しい。
自分も過去に裏切られたことがある。
偽りの愛という名の裏切りだ。
しかし、それに対して個人的な感情は抱いていない。
なぜなら、それがきっかけで彼と出会い、真実の愛を見つけられたのだから。
もちろん、ごく一般的な価値観で言えば、犯罪は起こるべきではない。
しかし、それでも犯罪は起こるし、その背景には様々なものがある。
法律や常識といったものは別にして、実際に問題と向き合ってみなければ、
自分自身としての答えは出せない。



※出会うものとの関わりは一時的なもので構わない。
 過去の経験としてPCがそれに言及する可能性はある。
※舞台は極端に広すぎたり狭すぎたりする場所でなければ特に希望はなし。
※時期はリアルに合わせて秋冬が自然かと思う。
※PCとして学園にいるのは不自然なので、それ以外の場所を希望。
 公園である必要も特にないが、GMがそこを選ぶというのであれば従う。

186『夢が星 戯れに』:2017/11/23(木) 19:51:14
>>184-185(アンケートへの回答、感謝を述べます。
プロットは、ほぼ整いました。次レスにて最後になり『本ミッション』
へと、そのまま移りたいと思います)

 口にした飲み物は、極端な美味しさはない。かと言って、劇物が含まれてもいない。
平均的な、何処にでも市販されている。今まで口にしてきた味だ。

 「ふむ、なるほど……なるほど。あはは 結構 結構
――『整いました』
 お二人共、貴方がたは。時節は冬 クリスマス近くの今日この頃に
街中を歩けば……きっと、お知り合いや 
 『奇妙な犯罪者達』に遭遇するでしょう。
その日に起きる出来事にテーマを付けるならば

  ――『追跡変奏曲』  

 そう、私は名付ける事にします。あはははは

私は紡ぎ手。この街を行きかう有象無象の中を行きかう、雪結晶よりも
鮮やかな光の担い手達に、ダイヤモンドダストの如く煌きを贈る衣装屋」

 「それでは、最後の問答 ならぬ 『占星』を行うとしましょう。
 ――お捲りを」

 パラ パラパラパラ……。

 テーブルに、何時からか星空のような女は『タロット』を無軌道に
並べていた。全て、裏返しになっている

 「一枚、お二人共。一枚だけ表にして下さい。
それが、歩む道筋を幾らか確定させます。
 これが終わった後に、この夢より現へと帰る事になりましょう。
 けど、忘れないで。
貴方たちは、星を秘める方達。例え、目指す場所が異なれど
その過程で放つ輝きは、等しく美しいのでしょうから」

 
(※お好きな『タロット』のアルカナ及び、宜しければ正位置か逆位置かも
記載して頂ければと思います。
 適当に、タロット占いサイトで出した結果を記載しても結構ですし
自分の好きなカードの表記でも問題ありません。
 特に、ミッションでの不利な有利になる判定ではありません。
ミッション内で出す、御遊び要素が変化する可能性はあります)

187薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/11/23(木) 23:03:25
>>186(GM)

「うーん、まあまあおいしい……どっかで食べた味ね。
 私の記憶ってことなのかな、このクリームソーダの出どころは」

           シャク
                 シャク

氷とソーダの間をスプーンですくう。無難だが、好みの味だ。
害もないとわかった。二口、三口を胃に入れる。栄養にはならないだろうけど。

「出来事。それも、占い? それとも、あんたが『そう決めた』の?
 ひまつぶしのために? ……どっちにしろ、神さまみたいな能力ね」

             ピラ

「――――『運命の輪』。タロットは詳しくないんだけど、『正位置』?」

           「どういう意味があるんだったかな」

めくったカードを差し出す。そして、余裕を含ませた笑みを浮かべる。
仮に相手が神さまのような能力を持っているとしよう。『薬師丸 幸』もそうだ。

「『追跡変奏曲』だっけ? ま、起きるってわかってる不幸は怖くない。
 できれば、日にちも教えてくれると、『仕事』に響かなくて助かるんだけど」

                        「……それじゃ、お別れかな」

188小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/11/24(金) 01:19:17
>>186

  「――そうですか……」

何かが起こるという言葉を、どこか曖昧な気持ちで聞いている。
その話を信じていないというわけではない。
なぜなら、ここは夢の中だから。
そこに信じる信じないというような意味合いは存在していない。
ただ、そういう話を聞いたということは受け入れた。

      スッ

無言のまま伏せられたカードに手を伸ばし、その内の一枚を表向きにする。
現れたのは『死神』のカードだ。
終末や崩壊を暗示すると聞いたことがある。
それは、偽ることのできない本心の表れだったのかもしれない。
ただし、出たのは正位置ではなく、逆さまだった。

  「……『逆位置の死神』――」

  「このカードは、そう呼んでいいのでしょうか」

『運命の輪』の隣に、自分が引いた『逆位置の死神』を置く。
手元にあるカップは空になっている。
それと同じように、物事には常に終わりがある。
夢というものも例外ではない。
どうやら、目覚めの時が訪れようとしているようだ。

  「――ご馳走様でした」

女性の方を向き、静かに礼を言う。

  「短い時間でしたが、お付き合いありがとうございました」

続いて、同席している少女に言葉を掛ける。

  「――さようなら……」

最後に、二人に向かって改めて会釈し、別れの挨拶を口にする。

189『夢が星 戯れに』:2017/11/24(金) 19:31:35
>>187-188

 貴方がたは捲った。タロットが表示するのは
『運命の輪の正位置』 『逆位置の死神』

それが選んだカード(道筋) 

 その結果、変わる事のない微笑を伴って。星は 女は軽やかに笑う

  あ   は   は  は  は

「貴方がたは選んだ。それは とても 焦がれるに値する輝きに値する」

「お行きなさい。その道程に対し 悲劇と捉えるか 喜劇と捉えるか 
私は神ではない。ただ、先行きを ほんの少しだけ視野を広げる手伝いをするだけ」

「お二人は、きっと交錯するでしょう。きっと、再会は為されるでしょう。
それを留めて置けば、私がテーマをつけた、その曲で踊る心得も出来上がる筈」

「愛しい 愛しい 主役達 
私は紡ぎ手 この街の この舞台の このスペキュレイティブを ただただ輝かせたいだけ
光には善悪なし 闇には罪罰は非ず 私は愛しましょう 貴方がたの成す軌跡を」

 空間の星は、点滅する。幾つもの輝きは、徐々に消えていく。
黒は深まり 一つ一つの灯は消えていく。

 「別れの言葉は言いません 別れの言葉は、再会の到来を陰させる」

 「いずれ また  いずれ また  愛しい愛しい私の光」

 「私は紡ぎ手 貴方たちの成す光が どうか夜を賑わす事を 祈っています」

190『追跡変奏曲』:2017/11/24(金) 19:38:51


 ・・・・・・

 『歓楽街』は、今日も賑わっている。今の時刻は午前で昼近く
星見町の、この場所は何時でも人の通りが多いが。最近では特に多い
 当たり前だ……もう、クリスマス・イブが近い。
街はモミの木のツリーが並ばれており、サンタ原色の赤と白の色が
チラホラと見受けられる。貴方たち『薬師丸 幸』と『小石川 文子』は
 街のほうに出歩いている。それは、仕事でかも知れないし。単純に
クリスマスの飾りつけか、若しくは正月用に何か買い物する為かも知れない。
用件は、各自が知っている事だろう……。


(『簡易プロフ』『能力詳細URL』『外見』『持ち物』
歓楽街の何処にいるかも、記して頂けると助かります)

191薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/11/24(金) 23:05:04
>>190(GM)

        トコ   トコ

町と同じく冬の装いで、昼前の歓楽街に足を踏み入れる。
違うのは町のように華やかな赤白ではなく、白黒ということ。
それでも赤い瞳は、ツリーのひいらぎの実のように灯っている。
クリスマスはもうじき。今年は誰と過ごすことになるだろう。

(チキンとか、予約するにはちょっと遅いのかな)

クリスマスのために、小さなツリーでも欲しいと思った。
豪華なのじゃあなくていい。『クリスマス気分を楽しめる』くらいで。

――――ふと、脚を止めた。そういえばもう、『クリスマス近く』だ。

         (あれがうたたねの夢じゃないなら…………)

気になる事はある。しかし、いつまでも考えてはいられない。また、歩き出す。

♪簡易プロフ
薬師丸 幸(ヤクシマル サチ)。推定16歳。義理の『妹』と二人暮らし。
スタンド能力を活かして、『幸運売り』の仕事で日銭を稼いでいる。

♪能力詳細
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/49-50

♪外見
肩にかかる長さの白髪で、赤目。小柄な少女。
黒いダッフルコートを中心にしたモノクロ調のコーデ。

♪持ち物
ハンカチ、財布、小銭入れ、リップ、化粧ポーチ、ティッシュ。
これらを入れた、ウサギの絵が描かれた小さめのハンドバッグ。

192小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/11/25(土) 00:20:12
>>190

     コッ コッ コッ ……

クリスマス前の華やかな賑やかさを感じながら、歓楽街の通りを一人歩く。
目的の場所は、この近くにある輸入食料品店。
そこで、クリスマス用のワインを購入するつもりだった。
一人で飲むためのものではない。
『二人』で飲むためのワインだ。

  ――色は赤にしましょうか。

  ――それとも白?

  ――ロゼにするのもいいかもしれませんね。

知人の中には、いつまでも過去の愛にすがるのではなく、
新しい愛を探す方が建設的だと諭す人もいた。
しかし、私は今も彼を愛しているし、きっと彼も同じように私を愛してくれていると信じている。
私と彼の絆は、今でも何一つ変わっていない。
二人の間を結ぶ絆は、決して過去のものではない。
その証拠に――。

        スッ

ふと足を止めて、右手にしている形見の指輪に視線を落とし、慈しむように指先で撫でる。

  ――その証拠に、今も私は、こうして彼と共にいるのだから。

やがて顔を上げ、再び歩き始める……。

     コッ コッ コッ ……



◆◇◆◇簡易プロフィール◆◇◆◇
結婚直後に最愛の夫と死に別れ、自身も後を追うことを望んでいた。
しかし、自分の分も生きて欲しいという彼の遺言を受けて、生き続ける道を選ぶ。
常に『果物ナイフ(鎮静剤)』を持ち歩き、それを用いた『自傷行為』によって、
不意に湧き起こる『自殺衝動』を抑制している。28歳。

◆◇◆◇能力詳細◆◇◆◇
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/41

◆◇◆◇外見◆◇◆◇
洋装の喪服、大判で厚手の黒いストール、黒いキャペリンハット、
黒いストッキング、黒いパンプス(ミドルヒール)、
両手の薬指に結婚指輪、長い黒髪を纏めたアップヘア、
色の白い肌、すらりとした細身の体型、身長170cm。

◆◇◆◇持ち物◆◇◆◇
果物ナイフ(自傷用)、包帯、500mlミネラルウォーター(未開封)、
スマートフォン、財布、ハンカチ、ティッシュ、化粧品類、
手製の香り袋(中身は乾燥させたラベンダーとアロマオイル)、
以上の品物を入れたハンドバッグ。

193『追跡変奏曲』:2017/11/25(土) 22:36:11
(???)

?「――今年も、またミサの季節となった 
情勢は我々に時が経ると共に悪化の一途を辿っている。
これは……『定められた輪』なのか」

?「御命令を  私に……っ 私にご命令をっ。
どのような試練も受け入れて見せます。どのような苦難も乗り越えて見せます
 歪なる世界を正す為なら……『結社』の為に、私は……っ」

?「……ならば、お前に下そう。
――『ハッピーラビット』を 『聖骸布』を 
 我ら『結社』の元へ……っ」

?「っ……はいっ。 ――我ら 『結社』の為に!」


 ――――――――――――――――――――

(???)

「……えぇ、これで仕事は終わりました。後は、指定された口座に
振り込んで頂いたのを確認して帰ります」

「え? …………こんな事を何時まで続けるのか、ですか。
そうですね、人によっては辛いものでしょうね。私の『この力』は
見方さえ変えれば、大多数に不幸を与えるのかも知れない」

「そんな私は……『死神』なのかも知れませんね」

194『追跡変奏曲』:2017/11/25(土) 22:54:12
>>191(薬師丸)

 『薬師丸』は繁華街へと足を運ぶ、義妹と祝うための
小さなクリスマスツリーを買う為にだ。

 『クリスマス近く』である事に、貴方は最近になって見た奇妙な夢を想う。
だが、今の所予兆はないし。夢で相席した彼女も見えない。

通りは人が大勢いて、クリスマスソングが近くの店舗から並べられている
人々の顔つきには明るさが見て取れる。

 ?「あれっ、もしかして。薬師丸さんじゃないですか」

ふと、その時に背後から声が聞こえた……。

>>192(小石川)

 『小石川』は繁華街の通りを歩いている。
目的はワイン。愛する人と何時の日かに約束した、共に飲むためのワイン。

貴方と、貴方の愛する人は。もう直接触れ合うには、どちらも酷く近くて遠い
距離である。だが、その二人の絆は決して途切れない事を貴方は知っている。

通りは活気づいており、それにかこつけて自分達のセールを宣伝する為の
売り子なり何なりが店の前や通りに立っている。歩いてる最中に、もしかすれば
ポケットティッシュなりチラシを受け取ったかもしれない。
 そんな折、前方から声が聞こえた。

「――い〜〜〜っぱい!! 毛糸を買うっス!!!
その毛糸で靴下を買うっス!! ムーさんにエッ子先輩!
のり先輩も編むのを手伝うっス! 悪の首領の命令なんっス!」

「安い毛糸の売ってる店は……この風向きからしてスカイモールか」
「スカイモールで毛糸を買うのだー!」
「その前に、みんな分かってると思うけど。決めた買い物を済ませないと」

 賑やかな中で、更に姦しい声が少し先の場所で昇っている。
この声に関して、以前正月の時にも貴方は聞き覚えがある。

195薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/11/26(日) 00:12:07
>>194(GM)

夢は夢でも、普通じゃない夢だった。
だからいつも頭の片隅には、置いている。

と、その時後ろから声がかかった。
それも、自分の名前を呼ぶ声だ。

「――――ん」

知った声? 少なくとも名前を知られている。

                クル

「もしかしなくても、そうだけど」

であれば、まあ、客だろう。
すぐに笑顔を作り、振り向く。

危険な存在の可能性も――――僅かながらにあるが、
そうなら普通は呼びかけたりしない。普通じゃないなら不運を嘆こう。

196小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/11/26(日) 04:21:18
>>194

歩いている最中に、ポケットティッシュが付いたチラシが差し出された。
軽く頭を下げ、それを受け取る。
クリスマスセールを知らせる内容のようだ。
ちらりと一瞥してから、バッグにしまう。
その時、前から聞こえてきた声が耳に届く。
聞き覚えがある声だった。

  「――こんにちは」

見覚えのある四人に近付き、挨拶する。
その内の一人とは、少し前にも顔を合わせていた。
湖の傍にある中華料理屋。
あの店で食べた料理は、どれも素晴らしい味だった。
特に印象に残ったのはカエルを使った料理だ。
美味しいだけではなく、自分にとっては故郷を思い出す懐かしい味でもあった。

  「お買い物ですか?」

話の内容から、そう見当をつけた。
不意に、年始の出来事が思い起こされる。
あの時、少しの間だけ彼の存在を感じることができたことを思い出す。
彼は、今でも私を見守っていてくれる。
だから、私は前を向いて生きていこう。
改めて、そう思った。

197『追跡変奏曲』:2017/11/26(日) 18:01:59
>>195(薬師丸)

 初対面で、気軽に名前を呼んで声をかける不審者はまず居ない。
極端な不運と対面する事と言う事は、人間そんなに無いものだ。

「あぁ、お久しぶりです! この前は、本当に有難う御座いました。
お陰様で、彼女との仲も進展して……」

振り向いた先にいたのは、以前『幸運売り』で接した客だった。
何処にでもいる浪人生、と言った容姿の眼鏡をかけた男性が笑顔で
貴方に感謝を述べる。確か、付き合っている彼女と少々不仲になっており
それを解消する為に、貴方の力を噂で聞きつけ助力を願ったと言った内容だった。
名前は『芝浦』と言った筈だ。

「こう言うの、頂けないかも知れませんけど。本当に、薬師丸さんが
居なければ、どうなるか分からなかったので。つまらないものですけど
これ、お礼の品です。良かったら!」

そう、紙袋を差し出してきた。シャンメリーの銘柄が書かれており、その絵の
通りの瓶の形をしている。中身もその通りなのだろう


>>196(小石川)

貴方には馴染みのある顔。朝山 佐生、清月の学生でモーニングマウンテンなる
何か可笑しみのある活動をしてる事も知ってる。そして、その先輩達三人だ

「あー! 小石川おねーさん、久しぶりっス! いま、いーーっぱい毛糸を
買いにいくつもりだったんス! 沢山の毛糸で、すーんごい でかい靴下を作るっス!
くっくっく! 人が一人、入れる靴下を作ったら、サンタさんもでっかいプレゼントを
渡してくれる筈っス! なーんて素敵な思いつきっス!」

 と、言う子供特有の思い付きを自慢気に披露している。

城生「クリスマスケーキ、私達みんなで作ろうって話で。その材料も買いに来たんです
宜しければ、小石川さんも途中まで一緒にどうでしょう?」

エッ子「みんなで一緒で買い物だーーー!!」

 賑やかな声が耳に響く。一人だけ、貴方に年始の出来事を繋がらせた人物
ムーさんは、少し彼方に眉を顰めて見つめてた。

エッ子「どったの?」

ムーさん「……何か視線を感じたが……気の所為か」

そう、彼女は表情を落ち着いたものへ変えて無言になった。

 人通りは沢山だ。喧しくしてる集団に対し誰かが視線を寄こしても可笑しくはない……。

198薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/11/26(日) 18:50:50
>>197(GM)

「ああ、あの時の――――幸せになれたならよかった」

芝浦。比較的最近の客だから、覚えている。
縁結びは『一過性の幸運』でしかない自分の力には不向き。
その事は了解してもらったが、上手く行ったなら何よりだ。

そういえば、あの時『彼女』の写真は見せてもらっただろうか?
なんとなく、今は幸せなのであろうその女性の事が頭に浮かんだ。

「お礼? 報酬はもう、貰ったけど」

お礼として私物を受け取るというのは嬉しいが、少しひっかかる。
何かを期待されているのかもしれない。一応、線は引いておきたい。

「シャンメリーだっけ。ええと、お酒じゃない方のシャンパンよね。
 ほんとに貰っていいの? 私にくれるために買ったんじゃないでしょ」

     「良いなら受け取るけど……特別サービスとかはしないからね」

いずれにせよ、受け取る場合一応の警戒はしておく。
こういう商売をしていると、いかがわしいまねをするやからにも遭遇する。

199小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/11/26(日) 19:54:30
>>197

  「いいですね――行きましょう」

四人の顔を軽く見渡し、穏やかな微笑みを浮かべて申し出を快諾する。
特に急いでいるわけでもないし、断る理由はない。
それに、せっかく知人に出会えたのだから、一緒に買い物をするのも楽しいだろうと思える。

  「私は、クリスマスのワインを買いにきたんです。
   この近くにあるお店で……」

四人と共に歩き出そうとした時、一人の少女の呟きが耳に入った。
この場に視線を向ける人間がいる自体は、不思議なことではないだろう。
ただ、彼女――海霧は、普通とは違うものを感じ取ることに長けていたはずだ。
年始に起きた出来事によって、そのことは既に知っている。
その海霧が、何かを感じたということが気にかかる。

  ――……。

自分でも、少し辺りを見回す。
そして、四人と共に買い物へ向かう。
何かが起こるのかもしれないという予感を、胸の中に抱きながら――。

200『追跡変奏曲』:2017/11/27(月) 16:02:24
>>198(薬師丸)

 プレゼントをする人間には、大まかに二種類の存在がある。一つは単純に親切で
もう一つは、裏に別の思惑を備えつつ悪巧みを考えてだ。
 だが、『芝裏』は客観的に見ても前者の人間だ。噂から、貴方に神頼み的に
恋愛成就の為に力を借りたものの、その際にスタンドを見えてた様子はなかったし
何かしら悪影響を貴方に与える団体やらに属してる様子も、その時はなかった。
 彼は軽く笑いつつ、手を横に振るジェスチャーと共に告げる。
「イブの前に、色々と大量に買った特典で当てたシャンメリーなんですけど。
俺は基本飲まないし、彼女もそんな好きじゃないですから。
 他の同期にあげるよりは、飲んで喜んで頂ける人に渡したほうが良いですし」
との事だ。特に、怪しい素振りもないし純粋に親切のようだ。言い終わってから
腕時計を見て、彼は少し慌てた素振りを見せる。
「いけねぇ! そろそろ、待ち合わせの時間なんで。今日は、会えて良かったです
それじゃあ、少し早いですけどメリークリスマスっ」
 足早に彼はマフラーを靡かせて、貴方に背を向け人混みの中に溶け込んでいく。
シャンメリーは地面に置いて行った。持ってくのなら、少し嵩張るものの大した荷物ではない。
 ……?
ふと、貴方は周囲から視線を受けた覚えをした。もっとも、先程の会話が誰かの
注意を惹いたからかも知れない。その気配は、またすぐに何処から受けたかも不明のまま消えた。

>>199(小石川)
 貴方は周囲を見渡す。家族連れ、サラリーマン、サンタの衣装を模したプラカードを提げる売り子
老若男女様々で、特に異常な雰囲気や恰好の人間は見受けられない。尤も、普段の日常の中で
非日常を背負う人間に遭遇するほうが稀なのだが。
 学生服三人組と、私服の朝山は道中でも会話に花咲かせている。
 
 「それにしてもさー! 今日はムーさんも言った通り、何だか妙に視線を一杯浴びる気がするのだよ。
……ハッ(''_'') もしかして、この私のファンとか!?」

 「それは無いから安心しな」

道中で、エッ子とムーさんはそんな事を話している。相槌をうつ城生も、その言葉には
何やら感じ取ったのか、少し小首をかしげて呟く。

 「そう言えば、今日は街で妙に視線を感じる気がするよね。
小石川さんや、佐生ちゃんは?」

 「んー、視線っスか? 私は特になーんも感じないっス」

そう朝山は受け答えた。
 貴方も、その質問の内容を吟味するとすれば。身に覚えのない事だ
少なくとも、小石川は『妙な視線』を受けた覚えはない。

201薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/11/27(月) 17:43:59
>>200

「メリークリスマス。お幸せに」

         ニコ

笑みを作って、姿が完全に見えなくなるまで背を見送る。

それから地面に置かれたシャンメリーに視線を向ける。
飲食物の贈呈品を外の地面に置くか?って感じはするけど、
相当に急いでいたようだし、直でもないし、他意はないのだろう。

(考え過ぎかな、裏がある様な雰囲気じゃなかったし。
 でも、持って帰る前に中身は確認しておいた方がいいか)

          (家に帰ってからじゃ遅いってこともあるし)

仕事をした時、怪しい素振りとかもなかったわけだし。
ひとまず、拾っていく。置いておくわけにもいかない。

それから少し人の少ない、通りの端とか、裏路地とかに移動したい。
そこで袋の中にスタンドの手を入れ、『瓶以外』が無いか確かめる。
袋をひっくり返してるわけでもないし、傍から見て無礼ではあるまい。
特別芝浦を怪しんでいるというよりは、今はそういう気分なのだ。

(…………? 誰かに見られてる? 一瞬だったけど、気のせいじゃない)

視線も気になったが、今は追う事も出来ない。
見た目が奇抜だから、という事もありえないわけではない。
しかし、やはりあの女の言葉が――脳裏に浮かんでしまう。

お知り合いには会った。ならば『奇妙な犯罪者』はどうだろうか?
妄言の可能性もあるが、頭の片隅で意識しておくにこしたことはない。

202小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/11/27(月) 19:14:50
>>200

  「……いえ、私も何かを感じるということはありません」

思い返してみても、はっきりと分かるような視線を向けられた覚えはない。
しかし、彼女達のほとんどは、誰かに見られているような意識を感じていると言う。
もし、本当に誰かが視線を向けているとしたら、自分ではなく彼女達の方なのだろう。
この雑踏の中でも、賑やかな彼女達四人の姿は、それなりに目立つ。
それが周囲の注意を引いたとしても、不思議ではないかもしれない。
そうだとすれば、特に気にするようなことではないと思う。

  「視線を感じる――というのは、この辺りに来てからでしょうか?」

  「それとも、ここに来る前から……?」

気にするようなことではないのかもしれない。
ただ、それでも少し気になってしまうことは否定できない。
何かがあるのかもしれないという漠然とした予感。
そんな曖昧な感覚が、この胸の中に存在する。
それが私の杞憂に過ぎないのなら、それに越したことはない。

  「今は感じませんが……私も時々視線を感じることがあります」

  「遠くから見守ってくれている優しい視線を――」

  「皆さんのことも、誰かが見守ってくれているのかもしれませんね」

私も時折、彼が見守ってくれているような視線を感じることがある。
それが錯覚であったとしても、私にとっては心の救いとなるものだ。
しかし、彼女達が感じる視線が良くないものではないという保証はない。
ただ、そうではないことを願う。
今は、そうすることしかできないのだから。

203『追跡変奏曲』:2017/11/28(火) 19:06:48
>>201(薬師丸)
 紙袋を拾い上げる。地面に置いて立ち去るのは、少々紳士としての
配慮に欠けるものの、無理に押し付けるように渡したりするのに比べれば
マシなのか。ともかく、貴方は裏路地に移動する。
 ・・・
裏路地へ入る。サンタの売り子姿の女性が一人喫煙していた。
近くの店舗にいる売り子の一人であろう事は伺える。
 貴方に気づくと、業務中の休憩時間であるとしても。それを他の人に
見られるのはイメージダウンに繋がる事もある。少し急いだ様子で携帯灰皿に
煙草を入れて。貴方の傍を通り過ぎて路地から外に歩く
 ピラッ……
持っていたチラシが、一枚。出口近くで落ちた。

 『レディ・リン』を発現して、紙袋に手を伸ばす。
カサッと触れたものがあるものの、シャンメリーを当てた時に一緒に
店舗の人が入れた、その店の広告的なものだ。異常は見当たらない。
 裏路地には、入れ違いになった売り子以外に人影は見当たらない。
さっきの視線も、気になる所だが。今のところ何も確証がないのが現状だ

>>202(小石川)

エッ子「視線はねー! 街に来てからな感じっ。どっから感じたって言うのは
わかんないけど、なーんか、じーーっと複数に見られてる気はした!
やっぱり、私のファンかも知れない! くーっ! 時代が私に追いついたかも!」

ムーさん「暖かい……か? どーも、粘りがあると言うか……嫌な感じか
良い感じかと言えば、嫌な感じの比重が強い視線だったと思うが」

 貴方の言葉に、二人の応答はバラバラだ。
視線は複数だったらしく、視線は当事者にしか不明なものの、良くない感じがする。
 証言が事実なら、悪しき人物達が街で密かに徘徊してる事になるが……?

 「失礼、そちらのお嬢さん方。少々 時間 宜しいですカ?」

 その時、横から声が出て来た。顔を向ければ、スーツ姿の
サングラスをした男が声を掛けて来た。

「お手間は取らせません。少し 人を探してます
探し当てたのなら、私に連絡して貰いたい。お礼 弾みます
 どうでしょうか?」

 そんな内容の事を告げてきている。素性は……不明だ。

204薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/11/28(火) 20:17:39
>>203

特に異常のないシャンメリーのようだし、
これは持って帰ってしまっても問題なさそうだ。

(疑って悪いことしちゃったかな。
 まあ、本人のがいる前でもないし)

今帰るでもないしロッカーに預けるのも考えたが、
この近辺にそういう設備があるかどうか、記憶が曖昧。

(サンタクロースだ。クリスマスはどこも大変ね)

――休憩の邪魔をしてしまったか。
まあここは店の敷地でもないし、許してもらおう。

ともかく目的は果たした。ストリートに戻る。
と、彼女が落としたらしいチラシが目に入った。

          「……?」

(ああ、店の前で配ってるチラシかな。何の店だろ)

この近くの店舗のチラシだろうか。内容を見てみよう。
両面印刷なら、表を読み次第『レディ・リン』の脚で裏返す。

205小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/11/29(水) 00:12:09
>>203

  「――……」

二人から聞いた話を頭の中で照らし合わせ、考えを巡らせる。
注がれる視線からは、良くない印象を受けたという。
それも、複数人から見られている気配を感じたらしい。
自分が抱いた、何かが起こるのかもしれないという予感。
それは、単なる杞憂では終わらないかもしれない。
人知れず、胸騒ぎを覚える。

  「……どなたをお探しなのでしょうか?」

言葉を選びながら、慎重に尋ねる。
警戒しているという程ではないが、相手は素性の分からない人物だ。
あまり不用意に踏み込みすぎないように注意を払う。
それに、今は自分一人だけではない。
万が一、一緒にいる四人に何かしらの危害が及ばないように、私が間に立たなければならない。

  「まず――事情を聞かせていただけませんか?」

ただ、彼が困っていて手助けが必要だというのなら、素直に助けたいと思うのも事実だ。
もちろん、四人を巻き込むつもりはない。
彼女達が拒否するのであれば、関わるのは私だけでも構わない。
どのような行動を選ぶにしても、彼の話を聞く必要がある。
彼の姿や言動からは、どこか普通とは違う背景があるような印象を受ける……。

206『追跡変奏曲』:2017/11/29(水) 23:04:04
>>204(薬師丸)
 貴方はスタンドと共にチラシを拾い上げる。
内容は……何処にでもあるクリスマスキャンペーンによる、割引の広告だ。
 電化製品やら何やら、20%オフと表示されてる安い。
チラシの空白のある部分には、棒人間らしきものが描かれている。
うつ伏せに描かれているものだ。先ほどのサンタか、チラシ制作に携わった
誰かの悪戯だろうか……?
 
_/ ̄|○   


       ――ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

 _| ̄|○     


\◯ノ <ヨゥ    ハジメマシテ ハッピーラビット
 |
「 〉


   !!!??

 棒人間と……チラシの字が動き、貴方に語り掛ける文を作った。

207『追跡変奏曲』:2017/11/29(水) 23:20:03
>>205

 貴方は邪な視線に対し憂いを感じつつ、謎の男に応対する。

「失礼、名乗り遅れました。
ワタシ  シュン、言いまして。警察署から来ました」

 エッ子「警察の人ー?」

「ソウ、ね」

 『シュン』と名乗る男は、確かに警察手帳らしきものを掲げ、すぐ
胸ポケットに戻した。笑顔を維持して、言葉を続ける。

 「女性、捜してマス。この辺りに居る筈なの確かです。
特徴 くたびれたニットで蒼いコート身に着けてる筈ですけど。もう既に
着替えて別の服装かも、知れません。
 一番分かりやすい特徴、彼女 とっても珍しい青紫の瞳です。
けど、自分でもわかってるのでサングラスしてると、思います。
サングラスで、くたびれた格好の女性見かけて。私の言った通りの人なら
連絡してください。これ、私の電話番号 です」

 お礼 弾みます。と、シュンは笑顔を崩さず電話番号の書いたメモを
貴方の手に押し付けて、人混みへと瞬く間に消えてしまった。

 ムーさん「……警察、ねぇ」

城生「その探してる人って、犯罪者、なのかなぁ?
それにしたって、私達に手伝いを申し出るのって、変だよねぇ」

 女子高生三人組みは、半信半疑な顔を隠す事なく男の立ち去った
方向を見た。朝山は、手を上に掲げ叩きつつ元気よく叫ぶ。

 「それより買い物ーっス! ちゃーんと毛糸も買うし、ケーキも
買わないといけないっス。今日は忙しいーんス!」

 彼女の言葉も尤もだ。第一の目的は、買い物だ……。

208薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/11/30(木) 00:06:14
>>206(GM)

安い。安いが、今すぐ買いに走るほどの安さでもない。
でもまあ一応覚えておいても良いだろう。店名は――

(ん、棒人間……? 落書きかな。いや、印刷されてる?)

    「―――わっ!」

             「……!?」

と、これはさすがに予想外にもほどがあった。

≪ハッピーラビットって。ええと、私の事?≫

スタンド会話に切り替え、その人物――――人物?
よく分からないが、謎めいた『棒人間』に返事をしてみる。
挨拶をしてくるのだから、意志疎通は出来ると思いたい。

≪はじめましてなのは間違いないわね。
 っと。あー、あんた、私の声は聞こえるの?≫

          ≪――聴こえるならだけど、何の用?≫

この存在が幸か不幸かは確かめておかなくてはならない。
『レディ・リン』は右手で腰に触れ、金鈴をビー玉サイズで一つ設置。

・・・ちなみに、チラシは今現在どちらの手で拾っているのだろうか?

209小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/11/30(木) 04:26:46
>>207

――何だったのだろう……。

立ち去っていくシュンの後ろ姿を見つめたまま、その場に立ち尽くす。
どう考えても奇妙な話だった。
あまりにも突然すぎる。

城生が言うように、関係者でもない人間に協力を求めてくるのは不思議だった。
もしかすると、この近辺の人達に聞いて回っているのかもしれない。
何か事件があって、その聞き込みをしているという可能性はある。
そうだとしたら納得できなくもない。
ただ、奇妙に思う理由は、それだけではない。

お礼は弾むという言葉にも、どこか引っかかりを感じた。
警官が使う言葉には、あまり似つかわしくない。
確かに懸賞金という制度はあるし、情報を得るために報酬を支払うこともあるのかもしれない。
しかし、それは特別な場合であって、単なる通行人にお礼の話をするというのは腑に落ちない。
何より気にかかるのは――彼は本当に警察の人間なのだろうか?
彼は警察署から来たと言っただけで、自分は警官だとは言っていない。
手帳も見せてくれたが、それが警察手帳であるかどうかも不明瞭だ。
そして、彼が捜している女性が何者であるかも説明せず、こちらが質問する暇も与えなかった。

考えれば考える程に、疑問は次々と浮かび上がる。
まだ真実は分からないが、あのシュンという男性の言葉を鵜呑みにすることは難しいと思えた。

「……行きましょう」

「私達は買い物に来ているんですから」

「それに――あまり遅れると、毛糸やケーキの材料が売り切れてしまうかもしれませんよ」

穏やかに少女達に微笑みながら言葉を掛け、彼女達と共に再び歩き出す。
しかし、心の中では、先程の出来事について考えていた。
受け取ったメモに軽く目を通し、なくさないようにしまう。
もし、シュンが捜しているという女性を見かけたら、
シュンに連絡する前に女性から直接事情を聞いてみたい。
二人の話を照らし合わせれば、見えないものが見えてくるかもしれない……。

210『追跡変奏曲』:2017/11/30(木) 19:15:26
>>208(薬師丸)
 ズギュン

『レディ・リン』の金鈴を、スタンドの腰に取り付ける。
チラシを持ってる手は、任意であるが多分いま現在利き手で持ってる筈だ。
 ○y-~~   キコエルゼ ベイベー   マァ オチツイテ キケ
 ノ(ヘヘ 

m9〇  ケッシャ ガ オマエ ヲ オッテル
  /ヽ
  /\ 

……棒人間は、形を変えながら文字を変えて表示する。『結社』と言うものが
貴方を追跡している、と書かれている。

>>209
 貴方は、胡乱気に見送った三人に声をかけて再び買い物のために歩みを再開する。
エッ子「そだねー。買い物の続きだー! お腹すいてるー? 
バーゲンセールは……戦場なんだよ! 腹ごしらえをするべきかも知れないっ!」

ムーさん「ただ、そっちが食べたいだけだろうに」

エッ子「だって、お腹空いたんだもーん! お焼き食べよう、お焼きー!」
 
 今は祭り時ではないが、星見町の大通りには普段からも鯛焼きなり何なりの
立ち食形式の店は普通に出ている。イブ近くでも、飲食店の忙しさに変わりはない。
星に因んだ商品として、地上の星の和菓子のお焼きの焼き立てが売り出されてる。
 エッ子達が店の前で商品を注文する傍ら、少々可笑しな出来事が起きた。

 ?「……」

 近くの電柱で、マスクを被ってサングラス。目深い帽子を被った
女性らしき人物が、貴方達のほうに顔を向けていた。

 ……小石川は、以前その人物に会った気がした。

211薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/11/30(木) 20:39:57
>>210(GM)

《――わざわざ忠告してくれてありがとう》

(このチラシ――私が通る道を知って待機してた?
 それとも、『偶然見かけたから忠告した』だけ?)

冷静であるように努める。
結社。聞いたことのない連中ではあるが、
おそらくスタンド使いを抱えている相手だ。

《それで、結社? ……それって、あんたの仲間?》

自分は路地の入り口、『レディ・リン』は頭上や後方を警戒させる。

《いや、仲間なら『忠告』しないか。
 で、そいつらが私を捕まえるとどうなるのさ?》

まずはこのチラシに話を聞いて、最初の対策を考えたい。
真実を話しているとは限らないが、聞かねば何をすべきかも分からない。

212小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/01(金) 04:53:15
>>210

  「ふふっ――」

二人の少女の微笑ましいやり取りを見つめて、くすりと笑う。
不穏とは無縁の、日常の中の平穏な一幕。
非日常的な出来事があった後だからこそ、こうした何気ない場面が気分を落ち着かせ、
心を和やかにしてくれる。

  「……?」

        ――あの人は……?

誰かに見られているような気配を感じ、電柱の陰に佇む奇妙な人影に視線を向ける。
その素顔は隠されていて、素性を窺い知ることはできない。
だけど、なぜか不思議と見覚えがあるような気がする。
一体どこで会ったのだろうか……。
微かな記憶の断片を手繰り寄せ、それが誰であるかを思い出そうと試みる。

213『追跡変奏曲』:2017/12/01(金) 22:23:41
>>211(薬師丸)

『我が名はシニカルマン』 『シニカルマンは誰よりも多くの秘密を把握できる』

『結社は 旧くから街の影に属していた』 『シニカルマンは結社をマークしていた』

『結社の多くは使い手ではない』 『けど、結社の秘密の技法を扱う』

『ハッピーラビット』 『あんたは幸運売りの兎のヴィジョンの持ち主 きっと あんたの事』

『シニカルマンは結社の目的を良しとしない』 『シニカルマンはラビットの味方をする』

『シニカルマンは何処にでも出没出来る シニカルマンが書いてる所であるなら 全てに』 

『シニカルマンはラビットと出会えると思える街中に いっぱい書いた 疲れた』

『結社は ラビットを欲しがっている』 『聖骸布』 『結社は聖骸布を集めている』

『聖骸布の力で 結社は世界を変えようとしている シニカルマン 結社の目的 嫌い』

『シニカルマン』こと、棒人間は1テンポのリズムで文字を変化させ表示する。
要約すれば、結社と言う謎の組織を、このスタンドの使い手はマークしていた。
それが近々大きく動き、ハッピーラビット……恐らく、薬師丸の持つ『聖骸布』とやらを
追っていると言う事だ……だが、貴方には勿論の事だが。聖骸布など持ってないし
そんな心当たりもない。

 チラシの文字の動きを見つめつつ、入口や路地裏背後もスタンドで警戒をする。すると……


キィ   ――ザッ

?『……』

 居た……! 不審な人影が、路地裏の電柱の裏に現れた!
隣接する酒場などから出てきたのだろう。
 その視線は、薬師丸を品定めするように 射貫くように向けられている。
距離は大体6,7m。路地裏の入口はすぐ2mほど。逃走も可能だ

214『追跡変奏曲』:2017/12/01(金) 22:30:29
>>212(小石川)

 エッ子「うーん、クリームお焼きも良いし。小倉餡子も捨てがたい
あっ! 新商品でクリームぶどう味もあるじゃん!」

 城生「もー、エッ子。あんまり食べると、お昼が入らないよぉ?」

朝山「自分は十個ぐらい買うっス! お父さんに、お母さんと
権三郎にも、お土産っス!」

ムーさん「犬って、お焼き食べれるのか?」

 和気藹々と、店の前で和菓子を注文する四人の傍ら。
貴方は電信柱の陰にいる人物を注視した。

 見てみると、段々とその輪郭に心当たりが出て来た。

あれは……『奇妙な合コン』で一緒にいた『ベディ』と呼ばれていた
貴方と大体同い年の、彼女に良く似てる。

 ベディ?『……』  チョイチョイ

 彼女は、貴方を と言うよりも。四人組のほうを観察してるようだった。
だが、直ぐに小石川が見てる事に気づくと。少し考えた素振りをしてから
手招きをし始めた。……どう言う用事がるのだろう?

215薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/01(金) 22:46:33
>>213(GM)

――『シニカルマン』『結社』『聖骸布』――

聞きなれない、しかし重要な単語。呪文のようだ。
聖骸布とはなんのことなのだろう? かなり謎だ。
貴重品はあっても、そういう名前のものは知らない。

(まちがいか、私も知らない価値があるものか。
 シャンメリー一本の幸運には釣り合わない不運ね)

             クルン

「…………」

(ううん、逃げる? 敵は一人に見えるけど。
 もっと戦いやすいところに移動するかなぁ……)

最初に考えたことがある。
ずっと逃げ続ける? そんなことは『できない』。

帰る場所が無ければそれもいいかもしれないけれど、
自分には帰る場所がある。弱みを持った人間である。
逃げ続けたとき、被害を受けるのは『妹』かもしれない。
最低でも、『追われない』状態にすべきなのは間違いない。

(……いや、街中だと『鈴の音』を拾いにくい。
 ここがいいね。ここなら、『人ごみ』も気にしなくていい)

           ザッ

              ザッ

あえて踵を返し――――裏路地の奥へと歩いていく。
もちろん、気づいていないようなフリをして、だ。
本体は引き続きチラシに目を通し……実際は読んでいない。
だが、敵はチラシの内容も、先ほどまで読んでいた意味も、
普通に考えて知らないはず。拾ったチラシを読んでいるだけ。
実際には傍らの『レディ・リン』の視聴覚で敵の動きを監視する。

気づいていることはもうバレててもおかしくないが、
敵にスタンド使いが多くはないなら……『やる価値』はある。
その際、『レディ・リン』は自分から見て敵側に随行させる。
不審な動きがあれば『高速』かつ『精密』に対処できるように。

      敵が誰で、何人いて、何が狙いか分からない以上、
      危険なのは『人が多い環境』で追われ続ける事だ。
      であれば、誰もいないこの路地裏はむしろ好都合だろう。
      ――なにって、いかがわしいまねをする者へのペナルティに。

216小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/02(土) 05:51:48
>>214

  ――あの時の……。

その人物がベティであることに気付き、軽く頭を下げて挨拶する。
同時に、彼女が何をしているのか不思議に思った。
だが、ベティの姿を見れば、干渉されることを望んでいないことは明らかだ。
事情は分からないが、あまり深く関わっては迷惑になるかもしれない。
それを察して、こちらからは何もしないつもりでいた。
だからこそ、彼女の方から呼び掛けてきたことを意外に思った。

  「ごめんなさい。ちょっと失礼します」

買い物をする四人に声を掛けてから、ベティの方へ歩き出す。
一度は会ったことがあるといっても、彼女とは大きな関わりはない。
だから、私が彼女について知っていることは少なかった。
そして、それは彼女も同じことだろう。
ただ、わざわざ呼んだということは、何か大事な話があるということは分かる。

        コッ コッ コッ ……

  「……なんでしょう?」

おそらくは人目を避けているであろう彼女の事情を考慮して、小声で話し掛ける。
振り返ってみれば、以前ベティと出会ったのは、スタンドが関与する小事件だった。
あるいは、今回もそうなのだろうかと、心の中でおぼろげに思った。

217『追跡変奏曲』:2017/12/02(土) 17:36:25
>>215(薬師丸)

 小さな蝶の羽ばたきが、何処かで竜巻になるように。
貴方には瓶一本の幸福から、強大な災厄が迫ろうとしてるように感じられる。

 スタンド能力の特性もそうだが、貴方の帰りを待つ家族にも迫害が迫る恐れがある。
逃走は出来ない、立ち向かう。そう決めたのだ。

 ザッ 
     ザッ……。

 裏路地奥へと、貴方は進む。横幅約3mほどの路地の端に立つ電柱
その人影に注意を払い、レディ・リンを何時でも動かせるようにしながら。

 ?「……ひょえ ひょえ」

 ズズッ
          ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

    コツ コツ。

電柱から、人影が姿を現す。――『老婆』だ

杖をつきつつ、80程度の厚着をした猫背の老婆が出てくる。
 先ほどの電柱影から射貫くように感じた視線は、この老婆のものだろうか?

 老婆「ふが ふがふが……」 コツ コツ


 よぼよぼの老婆は、貴方を横切ろうとするようにヨロヨロと杖をつきつつ歩く。

現在の互いの距離は、約3mと言った具合だ。

>>216(小石川)

 「久しぶりだね。小石川さん、だったな。
あの時は、脱出に協力して頂いた事を改めて感謝する」

 了解ー、と元気よく返事をする四人を背に貴方はベディへ近づいた。
彼女は、正真正銘のベディのようだ。

 「特に、貴方に用事はないんだ。年末にアリーナで独自に行う
ちょっとした仕事で今日は来ててね。……そこに居る、一番小柄な子」

 ベディは、お焼きを選んでる四人組の一人。『朝山』を指さして尋ねる。

「その子、貴方の知り合いなら。ちょっと聞いておきたいんだけど
何かしら危ない事をしてたり、そう言う思想の子だったりする?」

 『朝山』の事について聞いてきた。口調は平坦だが、目には真剣さがある。

218薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/02(土) 18:08:09
>>217(GM)

老婆とは。もしこの人が敵ならやりにくい相手だ。
まあ自分も人から見てやりにくい相手だろうけど。

(視線とは別人か、何かの能力って可能性もあるけど……
 全く無関係なお婆ちゃんにしては、タイミングがよすぎるでしょ)

昼の歓楽街の、酒場に面した路地裏。
時間が夜で、人が浮浪者ならともかく、
杖を持つ程度の金がある老婆は『不審』だ。

実は『意味もなく睨んでいた老婆』か?
それとも、呆けていて徘徊気味なのか?
深い事情で杖だけ持った浮浪者なのか?
だとしてもそこまでは責任を取れない。

「ーーーーねえお婆ちゃん、
 こんなとこにいちゃ危ないよ」

「歓楽街はよく暴漢が出るんだって。
 特に、こういう人気のない場所はね」

つまり、『巻き込むことに』だ。
未知の敵をいきなり殴る必要などない。
話しかけながらもスタンドは構えを解かず、
本体は電柱に視線。何かある可能性はある。

スタンドの位置は老婆の進路を塞ぐように、
なおかつ本体に手が届く程度の距離にしておこう。

219小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/03(日) 07:32:39
>>217

  「朝山さんのこと――ですか……」

思わぬ質問だった。
どういった意図があるのかは分からない。
三人と共にいる朝山の方に視線を移し、少しだけ考える。
彼女もスタンドを持つ者であることは知っていた。
やがて、再びベティに視線を戻し、おもむろに口を開く。

  「……いえ」

  「私の知る限り、彼女は元気で心優しい善良な少女です」

  「ですから――あなたのおっしゃるようなこととは無縁であると断言できます」

以前、あの少女が何か変わった活動を行っていたのを見かけたことがある。
しかし、それは危険とは呼べないものだろう。
確かに風変わりな部分はあるが、彼女は元気の良い普通の少女なのだから。

  「彼女が何か……?」

今しがた答えた通り、朝山が危険な人間だとは少しも思っていない。
ただ、なぜベティは、そんな質問をしたのだろうか。
そのことが気掛かりだった。

220『追跡変奏曲』:2017/12/03(日) 12:13:05
>>218(薬師丸)

 「……ひょえ ひょえ あぁ、お嬢ちゃんは優しいねぇ……
こんな、よぼよぼの婆に。親切に声を掛けて頂いて」

        ゴゴゴゴゴゴゴゴ……。

老婆は、皺くちゃの顔を上下に動かし、依然警戒を続ける薬師丸へと緩慢に顔を向ける。

  ――ギンッッ゛

 「  そんだぎゃ 孫ぐれーの齢あれど。
   『結社』の為でーば、仕方がなせ。
          覚悟       」

 !! 老婆は、歴戦の兵のような雰囲気に様変わりすると
腰をしゃんと伸ばし、猛禽類のような目つき……そう! 先ほど受けた電柱からの『視線』
 その敵意を込めた姿勢に瞬時に陥り、持ってた杖を水平に構えた!!

 「おとなしゅう『聖骸布』渡すんだば、峰打ちで済ますだぎゃー」

>>219(小石川)

 貴方は、お焼きを選ぶ四人に視線を向ける。お焼きの香ばしい匂いは
人を引き付けるのか、四人の周りに人垣が出来始めていた……。

 ベディ「アリーナの、情報部からの伝達でね。
『エクリプス』……以前、この街を支配しようとしてた組織だけど。
 その組織の幾つかの支部の一つで、働いていたらしいって事でね。
もう、大本は瓦解してるけど。最近、妙に残党と思える動きが活性化してる
話もちらほら出てるから。ちょっとした関係者でも、素行に問題ないか
アリーナで時間に余裕ある奴は、こうして軽い身辺調査に出てるんだよ」

 まぁ、そっちの話は確かなようだし、杞憂かも知れないけどね。
ベディは話を区切ると、新たに言葉を続ける。

「まぁ、何でもないのなら私はこのまま通りを散策するよ。
どうも妙な奴らが、ここら辺を徘徊してるって話も受けてるし……」

 彼女は、朝山への監視を中止するようだ。
妙な奴ら……それは、彼女達が話題に出した複数の視線と関連するのだろうか……。

221薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/03(日) 18:10:31
>>220(GM)
2点質問します。

1.チラシを持っているのは『本体』という認識でかまわない?
  (レス>>215 >本体は引き続きチラシに目を通し……)

2.老婆がいるのはスタンドから見て道の右端? 左端?

222『追跡変奏曲』:2017/12/03(日) 22:07:43
>>221(回答)

1.『本体』の認識で構わない。また、それで不都合があるのなら
スタンドが持っていても良いし、しまってる判定でも良い。

2.スタンドから見て左端。また、これはこちらの描写不足によるもので
謝罪するが。老婆はスタンドに意識を向けてる様子はない

223薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/03(日) 22:18:47
>>222(回答)
回答に感謝します。

>>220(GM)

      「『結社』……ね〜ぇ」

「『聖骸布』ってのが私にいらないものなら、
 考えてあげてもよかったんだけど…………
 話す気のない相手を『説得』するほど甘くもない」

大人しく渡せと言われてもそれが何かを知らないし、
説明するより『戦う』方が早いと思ってるのだろう。
こっちもべつにそこで戦わない道を模索する理由もない。

「覚悟っていうけど、自分は覚悟できてる?」

スタンドの腰に設置した鈴を『動く前』に解除。

当然、油断はしない。『覚悟』はしている。
一般人でも本体同士なら負けてもおかしくない。
特殊な戦闘方法を持っていても、おかしくない。

「ま、出来てなきゃそんな目はしないんだろ」

スタンドの姿勢を低くし、滑るように敵に急接近させ、
脚――可能ならば膝に全力の蹴りを叩き込む(パス精CBA)
無理に膝を狙って行動が遅れるなら当たりそうな位置でもいい。

蹴り足は左。狙うのは右ひざ。右手は頭部を守るように構えさせる。
これは、カウンターで頭や首を殴られる可能性――スタンドではあるが、
もしかすると敵にスタンドに対抗できる術がある可能性――を考慮してだ。

    蹴りを使うのは、腕より長いから。
    3mという超短距離をさらに縮めるため。
    わざわざ設置した鈴を解除したのは、音を消すため。
    反応の余地を与えない。機動力を完全に奪いたい。
    敵の位置は本体の視界で確認し、スタンドは行動に集中。
    フォームなどは気にしない。あくまで会話中に『突然』突っ込ませる。

224小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/04(月) 03:45:12
>>220

  「――朝山さんが……?」

俄かには信じられない話を聞き、胸の内に戸惑いが生じる。
自分にとっては、そんな組織が存在していたことさえ信じがたい。
しかも、あの少女がそこで働いていたなど、とても考えられないことだ。

  「あの――」

  「いえ……なんでもありません……」

何かの間違いではないか、と言いたかった。
だが、ベティの口調からは真実味が感じ取れる。
おそらく、彼女は間違ったことは言っていないのだろう。

  ――でも、本当に……本当に、そんなことが……?

きっと、朝山自身も組織の詳しい素性は知らなかったのだろうと思う。
そうでなければ、あの善良な少女が、そんな場所で働くはずがない。
そう自分に言い聞かせ、動揺する気持ちを落ち着かせる。

  「……はい、分かりました」

  「その――ご迷惑でなければ、一つお聞きしたいのですが……」

  「先程おっしゃられた、この辺りを誰かが徘徊しているというお話について、
   詳しく教えていただけないでしょうか?」

少女達が感じた視線と関係があるのかどうかは分からない。
しかし、二つの時期が一致していることが気に掛かった。
少なくとも、関係している可能性はあると思える。

225薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/04(月) 03:51:21
>>223(台詞訂正)
×「ま、出来てなきゃそんな目はしないんだろ」

〇「ま、出来てなきゃそんな目はしないだろうけどね」

226『追跡変奏曲』:2017/12/04(月) 21:51:02
>>223(薬師丸)

 話の通じぬ敵に対し、説得や逃走を薬師丸は選ばない。

先手必勝、近接型のスタンドを所有してるのならば。スタンド使いでない
一般人であるならば、一撃で叩きのめすのが一番!

 シュッ   ヴゥンッッ。

 見えない相手、当たらぬ道理はない。水平に杖を構える老婆の膝に
吸い込まれるように、レディ・リンの蹴りは命中して。柳のような細い足を折る……

 ――ガンッッ!!?

 「……ひょっ ひょっ ひょ」

           ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

――か 硬い?! レディ・リンの蹴りは老婆の膝に直撃した。
平均的な一般男性のパワー並みの、弾速に近い蹴りをだ。
だが、その感触は骨の脆い老人の足を蹴ってる感じでない。
まるでぶ厚いタイヤを蹴ったかのような感触が、フィードバックで伝わってくる。

老婆は苦痛で悲鳴を上げるどころがっ 蹴られた部分を軽く
屈伸させるようにして、不気味なニィ〜と言う笑みを顔全体で造る。

「か弱い老人の姿成りじゃがら、打たれ弱いと そう思ったかえ?
 お主等のように使い手でなし、容易く倒せる そう思ったかえ?
――温(ぬるぅ)い ぬる過ぎるぞ 童ぇ……!
『結社』は 老いすぼれ 生きがいが終ぞなかった儂に 光を下さった!!
 今の儂の肉体は、並みの格闘家ですら悲鳴を上げれんっっ。
ハッピーラビットよぉ……お主も『結社』に入るのならば、儂のような
剛力を、無類無比の打たれ強さを得られるぞい? ひひひひ」

 笑いを収め、剣鬼の如く杖を引き絞り、老婆は突進する!

 「その『聖骸布』 儂が貰い受ける!!」   ダンッ!!

 謎の打たれ強さを持つ老婆は、薬師丸へ突撃する!(ス精パCC?)

227『追跡変奏曲』:2017/12/04(月) 21:51:27
>>224(小石川)

 貴方は少女の悪行に関して、無知ゆえの過ちであるだろうと思慮する。
真実は彼女自身が良く知ってるだろうが……。

 「本格的に、何かしら関与してるなら。既にアリーナが本格的に動いてるよ。
だから、下っ端の中の下っ端か。もしくは全く何も知らないで雑用を押し付けられてたとか
そう言う事だろうさ。それでも、関係者なら誰かしら組織の奴らが便利な連絡用の人物として
利用する為に接触する可能性もなくはない。そう言う可能性を潰す為に、私等がいるからね」

 小石川の不安をフォローしてか、ベディは彼女の件に関しては終わらす為に話をして質問に答える。
 
 「そうだねぇ……私も詳しい話を聞いてないが。『何か』を収集してる団体が
うろついてるって話でね。そいつ等、若い女性やらを狙ってるって話もあるが
 直接的に危害を加えたって話は、今のどころ無いね。
ただ、何かしら曰くが存在する奴等なんだ。どっかで暴走するって事も……」


       ――きゃーーー


 「! 何だ……」

 小さな悲鳴は、小石川の背後から聞こえた。方角は……お焼き売り場だ!

228薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/04(月) 22:29:55
>>226(GM)

       「――――わっ、固いっ!?」

「……結社って、びっくり人間ショーみたいな集団なのかな。
 でも、悪いけど私って、弱さも柔らかさも『商売道具』なのよ」

(スタンド使いの戦い方じゃない。けど……『能力』はある?
 肌を固くするようなスタンド使いが仲間にいるとか?
 少なくとも、『神さまの奇跡』って考えるより現実的よね)

罪のない相手なら、あるいは仲間になれそうなら、
あるいは狙いが明確な相手なら交渉の目もある。
だが、この相手は『聖骸布』が何か話す気はないらしい。
つまり交渉より倒す方が早いと思われている。

さきほどの状態から薬師丸へと突進したならば、
位置関係上『レディ・リン』を追い抜かす事になる。
どの場合も敵は『レディ・リン』の背後にいる事になる。

「へえ、私を『並みの格闘家』程度だと思ってるのね〜ぇ」

薬師丸自身は腕をクロスさせつつ、後ろに跳ねる。
簡素だが、これはスタンドの操作に集中するため。

敵の異能は『回避』ではなく『防御』と分かった。
なぜ今、『両手で頭を守らなかったのか』――追撃のため。
片手をフリーにしている。片脚も。ノータイムで追撃に移れる。
それは人間並の速度でただ走っている老婆よりも、『速い』!

「もしそうなら『ラッキー』よね」

                 ダンッ

蹴りに使っていない右脚で強く――
本体がするのと同じように後ろに跳ね、
完全にフリーになっている左の拳を振りぬいて、
裏拳の形で老婆の首を後ろから打ち下ろす。

ただの打撃ではない。命中は『最大鈴』の設置を伴う。
相当な勢いであろう突進を、後ろから強く押し、
さらに重りをつける形になるので、転倒も狙える。
打ち下ろすように打つのは、地面にぶつけるためだ。

最初から敵の位置の察知には本体の目を使っている。
そして『レディ・リン』の精密動作性と速度は人外の域。
後ろに跳ね、追いつき、裏拳を食らわせる行動自体は――十分可能。
操作も本体と似た動きで、煩雑な物ではない。動きに淀みはないだろう。

229小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/05(火) 03:58:17
>>227

  「……そうですか」

何かを集めている――それは何なのだろう。
それが分からない限り、この問題について判断を下すことは難しい。
もし何か新たな事態が起これば、真相が分かるかもしれない。
もちろん、何も起きないのなら、それが一番いい。
この町の人達が平穏に暮らせることが何よりも最良だ。
だから、良くない事件が起きることなど期待していなかった。

  「――今の声は……!?」

この場に似つかわしくない悲鳴が耳に届き、状況を確認するために後ろを振り向く。
もしかすると、単なる些細なトラブルかもしれない。
そうであることを願いたい。
あるいは、さっき考えていた良くない何かが起こってしまったのだとしたら――。
そうであったなら、自分にもできることがあるかもしれない。

  ――まさか、彼女達の身に何か……?

真っ先に頭に浮かんだのは、あの少女達のことだった。
四人は、誰かに見られていると言っていた。
そして、若い女性を狙っているらしい団体が、この付近に現れているという。
この二つを考え合わせれば、あの少女達が素性不明の団体に狙われている可能性もありうる。
不吉な予感が、脳裏をよぎる。

230『追跡変奏曲』:2017/12/05(火) 19:31:59
>>228(薬師丸)
 
   ダンッ スタンドの兎 『レディ・リン』は跳ねる。
    シュッ   ガンッ ッ!

   「! ぬぅん 小癪なぁ……」   ズサーァッ

  しぶとい! 舞うように、振り放たれたスタンドの裏拳は
老婆の後頭部にジャストミートした。
 鈴も間違いなく設置出来た、にも関わらず。昏倒する様子もなく
しかめっ面で、杖を重心にして完全に倒れ込むのを防いでる。

 「無様に、このまま成す術なく儚き桜の如く散るは恥!
キェェェェィ!! 受けよ! この黄金のスピンキックをなぁ!」

  ガンッ! シュヲヲロロンッ!!

何たる事か! 老婆は杖を地面に深く突き刺すと、それを軸にして
逆立ちしつつのスピンキックを薬師丸目がけて繰り出す!

 「ぐはははははっ!! どうじゃ!? 近づけるかっ、お主に」『リンリンッ!』

 尚、鈴は鳴るだろう(運の判定については任せる)

>>229(小石川)
   
  ドヨドヨドヨ

『なになになに〜!?』  『えっ!? ちょっ……待って』

 振り向いた先、先程までまばらに人が集まってただけの
お焼き屋に、気づけば大勢の人が周囲を円形に囲むように集っている!
 その中心で、囲まれてるだろう彼女達の悲鳴か動揺に近い声が聞こえた。

 『……』 『……』 『……』 『……』

人垣は、シベリアの冷たさを思い起こす視線と共に自分達の、壁としての
役割を努めている!!

 「何だ、お前ら……おいっ、どけ!」

 『……』

 「ちっ……話が通じやしないかっ。スタンド能力か……?
にしても、操られてるなら強制排除は厳しいか」

 ベディも、犯罪沙汰であるならばと貴方を援護する体勢だが。
スタンドは、こう言う人垣を都合よく散らす能力はないのだろう。
苛々した様子で手をこまねいている。

231薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/05(火) 22:58:28
>>230(質問)
質問です。

>逆立ちしつつのスピンキックを薬師丸目がけて繰り出す!

これは杖を軸に老婆が『カポエイラ』のように横回転して蹴ってくるという理解でよかったでしょうか。
その場合、一回転した勢いでなのか、薬師丸側に半回転程度なのかも教えていただけると幸いです。
それとも、杖を軸に宙返りのような姿勢で蹴ってくる(縦回転)という理解の方が正しいでしょうか。

232『追跡変奏曲』:2017/12/06(水) 07:30:28
>>231(回答)
 杖を軸に老婆が『カポエイラ』のように横回転して蹴ってくる、と言う
形が正しいです。描写不足で申し訳ない

233薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/06(水) 13:26:17
>>232(回答)
回答に感謝します。

>>230(GM)

「わっすごい、若いころはほんとにサーカスにでもいた?」

       ピョン!

薬師丸は冷静に――――同じ行動を続ける。
それとはつまり、後ろに跳ねる動きだ。
同じ行動の連続は深く考えないからすぐできる。

杖を軸にした曲芸のような動きは確かにすごい。
だが、軸になる杖がある以上リーチは一定。
距離を詰める動きは出来ない――はずだ。
逆立ちしてのスピンキックなら、脚の長さまでしか届かない。

「でも、私はスタンド使いだから」

        「曲芸より」

『レディ・リン』は裏拳を打った勢いで敵の側を向き、
そして『回転』する老婆に――――掌底の連打を放つ。

杖を支えにしたスピンキックは確かにすごいが、
それは直立よりバランスの良い姿勢だろうか?
老婆は強いが、後ろから殴ったら体勢を崩す。
――――杖で支えなければ倒れていた程に。

薬師丸に蹴りが命中するより、『レディ・リン』の掌底の方が早いはず。
連打は老婆の回転に逆らわない、むしろ後押しするような軌道で放つ。
回転を本人には制御不能のものとしつつ、大量の鈴を取り付けて拘束したい。

234小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/06(水) 20:19:00
>>230

  「――この人達は……!?」

予想外の光景に驚き、思わず目を大きく見開く。
しかし、驚いてばかりはいられない。
あの人垣の中には、四人の少女達がいるはずだ。
彼女達を囲む人垣は、例の謎めいた視線と無関係ではないだろう。
彼女達が何かしらの危害を受ける前に、包囲の外に出さなければ。
あるいは、既に何かをされているかもしれない。
ともかく、まず今の状況を把握する必要がある。

  「ベティさん――お願いがあります」

  「私の前に立って、彼らの注意を引いていてくれませんか?」

  「その間に、私が人垣の内側を探ります」

ベティが同意してくれたなら、手短に謝辞を告げて彼女の後ろに立つ。

      スラァァァァァ―――z____

そこで人垣からの視線を遮りながら、手の中に『スーサイド・ライフ』を発現させる。
自らの肉体を切り離し、それらを遠隔操作する能力を持つ一振りのナイフ。

          ザグゥッ!

                シュパァンッ!

その刃を自身の眼窩に突き刺して『右目』を抉り出し、続けざまに『右耳』も切り落とす。
そして、ベティに群集の注意を引いてもらう間に、
切り離した『目』と『耳』を地面に下ろし、人垣に向かって近付かせる。
いかに強固な人垣であっても、全く隙間がないとは思えない。
もちろん、仮に隙間があったとしても、人間が通ることはできないだろう。
しかし、『目』や『耳』程度の大きさなら、人垣の内側に入り込むこともできるかもしれない。
                           パーツ
人垣を見て通れそうな隙間を探し、そこから『部位』を内側に忍び込ませ、中の様子を探り出す。

235『追跡変奏曲』:2017/12/06(水) 23:29:55
>>233(薬師丸)

 「伊達に長生きしとらんわぃ!
若かりし頃は、抵抗運動でも官憲とは多くやりあった身じゃあ!
 効かぬっ ぶっ  効かぬぞぃぃ ひはは……」

  パン パン パン パン!!

 「ぬっ  体が 何ぞ 見えぬ糸のようなもので ぐっ……ぬぅ」

 スタンド使いと、持たざる者で決定的に大きな違いであり利点は
相手が見えない事。『鈴糸』も見る事を老婆は叶わない。
 見えない掌底に対しては、笑う余裕を持ちつつも。段々とスピンの勢いは
失われ、ついに地べたに無駄にセクシーな縛られるポーズで止まった。

 「や やりおるわぁ……小童よ、もはや無様に抗う事はせぬ。
とっとと、この首をはねい」

 老婆は潔く止めを刺せと告げ、敵意を低めてる。
再起不能にする選択もあるが、今の状態ならある程度の情報も聞きだせそうだ。


>>234(小石川)
 
 ベディ「了解……おいっ、さっさと解散しろ! 聞こえてるのかっ」

 相手が『人の壁』を作り上げるなら こちらも同じく『人の壁』で道を作る……。

仲間の背を借りて、スタンドの刃で右の目と耳を分離!
 更に、それを人の足の掻い潜り……囲まれた四人組のほうに無事 到着する!
 人の防壁の中で、筆舌尽くせぬ恐ろしい光景が待ち受けてるのか……?

 ?『……頼む、お願いだっ! 少し、スカートを捲って確認させて
くれるだけで良いんだ! そうしたら、直ぐに消えるから!』

エッ子『えー(´・ω・`)  嫌ぁ〜』

ムーさん『( 一一) 他をあたれ』
 
城生『と、とりあえず。事情を聞かせてくださいよ』

朝山『そうっス! 訳がわからないっス!』

?『頼む……【奴】も、仲間を引き連れ直ぐに こちらに来るかも知れない!
私は、奴よりも先に入手しなければならないんだっ』

 ……?

どうも、一人のロープを纏った男らしい人物が土下座の姿勢で
四人に何かを頼み込んでいる。スカートを捲ってくれとか、言ってるが……。

勿論、彼女達は乗り気ではない。問答が続いてる……。

236薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/06(水) 23:56:39
>>235(GM)

鈴を引かねば出せない鈴糸を発現したつもりはなかったが、
勢いあまって使ってしまっていたか。まあそれはそれでいい。

「あのさ、時代劇じゃないんだから。
 気持ちよく死んで終わりとはいかないよ」

スタンドには目線だけで周囲を監視させておく。
口止めなどが行われる可能性はあるし、
更なる増援が来る可能性だって十分にある。

「私、そういう暴力みたいなの好きじゃないし。
 死ぬ覚悟があるなら、情報をはく覚悟もあるわよね?」

        ずいっ


と顔を覗き込む。流石に今から抵抗はしてこないだろう。

「『聖骸布』なんて私、持ってる覚えもないんだけど。
 あんた、『それ』が何のことかわかって狙ってたの?」

「それがなんの事か分かったら渡してあげるかもしれない。
 もしあんたが知ってるなら、『教える』以外はないと思うけど」

これは半分、本音でもある。
結社の目的が仮に『自分に不都合がある』なら、
もちろん本音は簡単に手の平を返すのだけれど。

敵がそれで何をする気なのか、対価はあるのか――――
もし渡せるとしても渡すには多くの『情報』が欠けている。

237小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/07(木) 04:54:04
>>235

  「――」

  「――……」

  「――……ベティさん」

数瞬の後、ようやく一言だけ言葉を発する。
奇妙としか言いようがない光景を目の当たりにして、思わず言葉を失ってしまっていた。
あまりにも予想外すぎた。
むしろ、大事が起きていなかったことを喜ぶべきなのかもしれない。
いや――これも、ある意味では大事なのだろう。
それでも、差し迫った危険と呼べるような事態ではなさそうに見える。
少なくとも、あの男性には少女達に暴力を振るうような意思はないようだ。

  スッ

無言のまま、おもむろにバッグからスマートフォンを取り出す。
そしてメール画面を開き、文字を打ち込んで文章を作る。
文面は以下のようなものだ。

  『 私は彼女達の知人で、今あなたの後ろにいる者です。
            あなたは誰ですか?
            奴とは誰ですか?
      何を入手しなければならないのですか?
    時間がなければ手短で結構ですので、事情を聞かせて下さい。 』

文章ができあがったら、スマートフォンを持っている『右手』を切り落とす。
その分離した『右手』を、先程と同じ要領で男性の背後に近付ける。
そして、指先で男性の肩を軽く叩き、画面に表示されている文章を見せる。
素性も目的も分からないけれど、こちらが敵意を見せなければ、話は通じると思いたい。
男性からの返答を待つ間、一緒にいるベティにも、見聞きした現状を説明する。

238『追跡変奏曲』:2017/12/07(木) 22:45:56
>>236(薬師丸)

      ゴゴゴゴゴゴゴゴ

  「くっくっ……なるほどのぉ、『結社』も人が悪い…
狙われてる子にすら、全く情報を与えてないとはのぉ」

老婆は、合点がいったとばかりに低い笑い声をあげつつ
何やら納得した様子で一人勝手に頷く。

 「だが、当然か……『結社』の思惑は海よりも深く
山よりも高い……故に 故に……儂の考えなど及ばぬのじゃろう」

 「……儂を除いて、『あの方』の直属の配下は『三人』。
儂と同じく聖なるヴェールによって厚き信仰によって守られしパラディンよ」

 「そして、『聖骸布』とは……」

 老婆は、長い口上を終えると。薬師丸の望む回答へと言葉をつづけた。

  
>>237(小石川)


 分離した視覚の衝撃の波が引いた後、スマホを持たせた手を
ロープの男に近づける。

 土下座をしていた男は、少し目を見開き。手とスマホの内容を見た後に
スクッと立ち上がり 叫ぶ。

 ?「っ……  サコパ ォ  ティーン ィ !!」

   ザッ!!

 謎の叫び声と共に、男の配下であろう人垣がモーゼの命令によって
海を割るが如く開かれる。男は四人組を引き連れつつ小石川の元に近寄る。

?「……この少女たちの 仲間ですね」

?「我が名はサベリウス ミリオス アリオス……サミメと、お呼びください」

 男は、20代半ばな齢若そうな顔つきながら。長い年月を
求道に捧げてきたような、深い皺が目元にあるヨーロッパ風の人物だった。

サミメ「私は……『結社』の導師。穏健派の一人であり、暖かく
世界の変化の緩急を見守る、老師の意思に仕えるもの」

 「ですが……我が同士は、その協定を裏切り。『聖骸布』を……
『ハッピーラビット』を狙っている……そうですっ、あぁ……何て邪悪な」

 小石川の顔を読み取り、サミメは言葉を続ける。


 ALL

 場所は、路地裏に大通りのお焼き売り場と異なるが。老婆と結社の導師は
同じ厳かな雰囲気を纏いつつ、告げた。

 「聖骸布……『結社』にとって掛け替えのないものであり
力を与えし媒体であるもの……それでいて日常に同化している(のじゃ)」

 「聖骸布とは……」




  「――『パンティー』の事(じゃ)です」

239薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/07(木) 23:48:54
>>238(GM)

「………………………えぇ?」

まさかの、『下着ドロ』まがいの集団。
確かに布ではあるし、価値が出るのもわかるけど。
それにしても鉄砲玉まで使ってやることがそれとは。

「うーん、飲み込みづらい………けど、
 冗談を言うような状況でもないわよね」

(コインランドリーはしばらく使いづらくなっちゃったなぁ)

本気でただの変態なら『分かりやすい』し、
そうならば解決手段もシンプルなのだが…………

「……あんたも『あの方』とやら直属だったんなら、 
 なんで私のパンツなんか欲しがってるのか知ってる?
 ただいやらしい事考えてるだけ、って事はないでしょ」

「知らないなら、深い思惑とかは良いから、あんたの想像を聞かせて」

深い思惑とやらが読めない以上、出来るだけこの老婆から情報を得たい。
最低限、鉄砲玉だとしても『あの方』とやらの命令を受ける直属なのは確か。

何か、その人物に近付けるような情報が欲しい。さっさと帰るためにも。

240小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/08(金) 04:47:08
>>238

       スゥッ
              スゥッ
          スゥッ
                                      パーツ
『目』、『耳』、『手』を自分の下まで戻し、切り離していた三つの『部位』を全て接合する。
そして、『スーサイド・ライフ』のヴィジョンを解除する。
近付くサミメに向き合い、無言で彼の話を聞く。

まず、四人の顔を交互に見る。
次に、ベティの顔を見る。
最後に、再びサミメの顔を見た。

彼らから見て、今の自分はどんな顔をしているのだろう。

  「――」

  「――……」

  「――……続けて下さい」

長いようで短い時間、思考が停止する。
やがて、ようやく意識が現実に引き戻され、ただ一言だけ告げた。
もしかすると――何かの聞き間違えということもありうる。

241『追跡変奏曲』:2017/12/08(金) 17:13:48
>>239(薬師丸)

 「ふんっ。『結社』の深き、気高き目的を知らぬから
いやらしい、等と言えるんじゃ。良いか?
 人の欲は大まかに分かれ、食欲、睡眠欲……そして、性欲じゃ」

「中国における陰陽の太極、カーマ・スートラに伝わる性的な煩悩の力。
古(いにしえ)より、人々に性的なものは付随してきた。
 そして、『結社』は。その力を、一般的な物質を媒介にして
特別、非凡でない人々にも。ただ単純に下着を纏うだけでも簡単に。
 そう! この90近い儂でも全盛期の肉体をも凌駕する超強力なパワー!!
これ、即ち『性命力』 命の織りなす活性剛力法!!
 『結社』は、その力を以て世界に愛を伝授すべく活動する、
聖(性)なる『結社』なのじゃあーー!!」 カッ!!

 「……ぜぇぜぇ。つまり、若く それでいて異能を司る存在の
パンティーであれば、普通の活発な若い生娘のパンティーよりも
強力な聖(性)遺物となりしものを作る事が出来る。
 ゆえに、『ハッピーラピット』を狙ってるのじゃろうて」

「儂も『結社』の一兵として。もう貴様を狙う気はせんよ。
残る三人……儂もラインで話しただけで、正体は不明じゃが。
高齢なのは儂一人じゃ、他は20かそこらじゃろうな」
 
 老婆は、あらかたの情報を出し切った……残るは君の聖遺物もとい
パンティーを狙う、洗礼受けし一般人と『導師』一人だ。

 今の所、路地裏に他の人影はない。
>>240(小石川)

 貴方は他の人達の顔を見た。四人は(゚Д゚) と言う顔をしており。
ベディに至っては無表情で、赤い人型のスタンドヴィジョンを半分
出して、サミメと言う男の胸倉を有無を言わさず掴んでた。

ベディ「今生の最後の言葉は、それで十分だな……?」

サミメ「まっ、っ待って くださいぃ! お話しますからっ!」

 彼は、路地裏で告白した老婆と同じ内容を伝える。そして
少し咳き込みつつ更に続けた。

サミメ「わ、我が同士は……この近くを歩く『ハッピーラビット』の
聖遺物を、強引に 奪おうとしています。
 然し、それ『結社』の旧き誓いに反する。結社は、非暴力に徹しなくては。
無理強いに、捻じ伏せて奪おうとしてはいけない……!」

ムーさん「無理強いじゃなくても、パンティーを収集するのはアウトだろ」

 彼は穏健派であり、結社の行動がどこまでアウトかセーフか不明なところだが
ひとまず、他の仲間の暴走を堰き止める為に動いているようだ。
 やたら、別の女性の下着を覗こうとしてたのも其の一環のようだが
果たして、その『敵』はいま何処にいるのだろうか……?

242薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/08(金) 22:30:03
>>241(GM)

怪しい宗教勧誘を聴いてる気分で半分くらいは聞き流す。
必要な情報さえ頭に入ってしまえば、あとは問題ない。

(つまり、『そういう能力』のやつがトップなわけね)

下着を媒介に人間を強化する――業の深い能力だ。

自分が名指しで狙われる理由や、居場所を知られている理由など、
不可解な点は多いが……『スタンド使い』を他に知らないのだろうか。
あるいは、客か何かで自分の事を以前から強く知っていたのだろうか。

「『普通の活発な生娘』ねぇ〜ぇ。
 私、そう見える? そうならうれしいんだけど」

       「まあ、大体わかったかな。
         もう行ってくれていいよ」

老婆の鈴は首の物を残し、他は全て解除しておく。
わざわざ再起不能にする気はない。
気があっても、この硬さじゃあできないだろうけど。

とりあえず導師とやらの居場所とかは教えてくれないようだし、
そのあたりは第二・第三の刺客が来てから考えるか……路地裏を出る。

243小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/09(土) 08:46:38
>>241

現れたベティのスタンドがサミメに掴み掛かるのを、ただ黙って見つめている。
これが普通の状態であれば、二人の間に入って仲裁していただろう。
しかし、今の半ば麻痺した思考では、いつも通りの反応をすることは不可能だった。

「……二つ聞いてもよろしいでしょうか」

「青紫色の瞳の女性をご存知ですか?」

「それから――シュンという名前に心当たりは?」

思考を切り替え、サミメとベティの両方に尋ねる。
あの男性も、人を捜していたようだった。
関連があるかは別として、誰かを捜しているという点では共通していると言える。

「――ベティさん、ここはお願いできますか?」

「私は、この辺りを少し捜してみます」

再び『スーサイド・ライフ』を発現し、先程と同じように『右目』を切り離す。
少女達を驚かせないように、いったん後ろを向いてから素早く終わらせ、
『スーサイド・ライフ』はバッグの中に入れる。
また、帽子の角度を傾けて、目がなくなった部分は見えないように隠しておく。
そして、分離させた『目』を背中側に回し、羽織っているストールの内側に潜ませて、
その隙間から外が見えるように調整して浮遊させる。
自分の前後を同時に視認できる状態を整え、この近辺を少し歩いてみたい。
賑やかな通りだけではなく、人気の少ない場所にもできるだけ目を向けるように気を配る。

244『追跡変奏曲』:2017/12/09(土) 19:22:45
>>242(薬師丸)

 老婆は、スタンド能力の恩恵なのか。または異なる技術なのか不明ながらも
頑丈であり、骨を折って倒すよりは見逃すほうが早い。

 「儂を見逃すか。……気をつけよ、娘よ
『結社』に敵対するのならば、気を引き締め もとい 
腰布をしっかり締める気概で挑むのじゃぞ……あと、これは
儂を見逃す礼じゃ。ほぃ」

 と、老婆は貴方と反対方向に立ち去る間際に『五万』を渡した。
                    (※ミッション成功と別の報酬)

 路地裏を出た貴方は、また喧騒が溢れ出るクリスマス一色の
通りへと出る。肝心の『結社』の情報は雀の涙ほどに少ないが
その時に、持ってるチラシに貼り付けられた主の事を思い出すかも知れない。

 ――アレならば、『結社』をマークしていた者ならば。追っ手に関しても
知っているかも。

>>(小石川)

 サミメ「青紫色の瞳の女性、ですか?
珍しい目の色の人、ですね。いえ、私に心当たりはありません。
 シュンと言う男性についても特には。他の皆さんは……?」

 結社の配下を引き連れる導師、サミメは他の人達にも尋ねるが
彼らは無言で一斉に首を横に振るジェスチャーで否定を表す。

サミメ「すみません、お役に立てなくて。……『ハッピー・ラビット』を
追ってる同士。女性でして、珍しい『白鳥のイアリング』してます。
 彼女は、『結社』を 自分の力を更なる高みへと至る為に、暴走してます……。
もし、見かける事があれば教えてください……」

 サミメは、貴方に電話番号を教える。ベディも、少し疲弊した様子で
気を付けるよう言い含め、貴方を送り出す。

朝山「小石川おねーさん、辺りを探索するんっスか? 私も手伝うっスよ!」

『私達も、とりあえず人探しを手伝おうか。買い物の時間は未だあるし』

『そうしましょうー れっずら ごー!』

学生たちも、楽しい催しの一種として受け取り。散開する……

 
 貴方は通りを歩き、言われた特徴の女性達を探して見る。だが、通りは
人混みだ。そう容易に見つけるのも少々難しい、手掛かりがあれば良いのだが……。

と、ふと新たに馴染みがある声が横から声をかけてくる。

「あれ? 小石川さん! 奇遇ねー!!
クリスマス前の買い物ぉ? 私は特ダネ捜しに来てたのよ。
いやーっ、何だか久しぶりに会う気がするわー!
少し早いけど、メリークリスマスってね!」

 ……『興味 有菜』だ。スーツ姿に、軽い防寒着を纏う
ジャーナリスト風の彼女は、白い息を吐きつつ元気よく片手を掲げ挨拶してきた。

「そー言えば、小石川さん。何か、特ダネになりそうな話って知らない?
私も、これは極秘だけど少々キナ臭い話を聞いて通りに来たって訳だしね。
けど、色々と歩いてるけど。その妙な噂の影もない感じだしー。
この前の工場関係で、ボーナス出たけど。その後の刺激的な内容は
さっぱーり。って感じなのよー もう、やんなっちゃうわー!」

 口を尖らせつつ彼女は両手を掲げ、そう愚痴を吐いている……。

自称情報通の、ジャーナリストの彼女なら。何か知っているかも……。

245薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/09(土) 21:30:52
>>244(GM)

「お金と助言までもらっちゃったら、
 ますます見逃すしかないわよね。
 地獄の沙汰でもお金次第なんだもん」

もちろんもらわなくても見逃すので、
自分は地獄とやらよりずっと温情と言える。

「それじゃあ、良いクリスマスを」

余裕のある振る舞いをしておくけれど、
内心もう少し情報がないと気が急くところ。
手掛かりは……持っている『チラシ』くらいか。

            ヒラ

(『シニカルマン』――――スタンドなら本体がいるはずだけど)

まだ、チラシの上にあの『棒人間』はいるのだろうか。
そしてついでに、このチラシが示す店は一体どこにあるのだろうか。

通りに出たらスタンド会話もややしづらい――――追われている今、余計に。
追手はこちらの外見や居場所を知っているだろうが、他のトラブルを招きかねない。

246小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/10(日) 09:13:54
>>244

予想はしていたものの、やはり手がかりなしで捜すのは無理があった。
このまま歩いていても得られるものはないだろう。
そう考えていた時、思いがけない人物から声を掛けられ、ふと立ち止まる。

  「――興味さん、ご無沙汰しています」

  「その節はどうも……」

挨拶と共に、丁寧に頭を下げる。
ある金平糖工場で体験した不思議な出来事。
そのきっかけとなったのが、ジャーナリストである彼女との出会いだった。
思えば、あれから随分と時間が経ったような気がする。
懐かしい人と再会し、自然と表情も綻ぶ。

  「……お役に立てるかどうかは分かりませんが、
   少し前にシュンという男性から、あることを頼まれました」

  「この辺りにいる青紫色の瞳の女性を見かけたら連絡して欲しい――
   そう言われています」

  「そして別の男性からは、白鳥のイヤリングを付けた女性を見つけたら、
   教えてもらいたいと……」

どうやら、興味も何かしらの調査を行っているらしいことを察する。
彼女なら、この件に関する手がかりを掴んでいるかもしれない。
しかし、こちらの知りたいことだけを一方的に質問するのは失礼に当たるかもしれない。
だから、話を聞く前に、まずこちらの知り得た話を彼女に伝えておく。
こちらの知りたいことを教えてもらおうとするなら、それが礼儀だと思っている。

  「興味さんの聞いた話というのは、どんなものなのでしょう?」

  「差し支えなければ、教えていただけませんか?」

彼女が聞いたという噂の内容は知らない。
ただ、少なくとも場所は一致している。
それを考えると、いくらかの繋がりはあるのではないかと思える。

247『追跡変奏曲』:2017/12/10(日) 22:26:08
>>245(薬師丸)

 チラシの広告は、すぐ近く。十メートルも先にある『家具電』だ。
シニカルマンこと棒人間は、まだチラシの上に間違いなく存在してる。

『ラビット 結社の一人 倒した』

『残る手下 四人 導師含め 四人』 『導師の行方は シニカルマン知らない』

『けど 三人 解る』 『だけどラビット 少し 提案がある』

『三人 倒す ノー』 『彼らの情報 入手 それで引き上げる グット』

『結社を上手く 労力殆どなく 追い返す方法 シニカルマン わかる』

『×××××@docomo.jp』 『彼らの写真 送信 一人当たり 五万』

シニカルマンは、薬師丸が視点を合わせると。それを認識してか自動的に
再度棒人間を動かしつつ、文字が変化する。

要約すれば、彼? は。結社の導師の手下、追っ手の三人を撃退するのでなく
写真なり撮って、チラシに記載した捨てアドに送信して欲しいと言う事だ。
恐らくは、結社をマークするスタンド使いである人物にとって有益だからだろう。
 人通りの中で、今の所。貴方に対し突き刺すような視線はない

>>246(小石川)

 「シュン? 青紫色の女性ねー……。
関係あるのか不明だけど、少し挙動が不審なサングラスかけた女性なら
すぐそこの『洋服店』で見かけたわよ。ほら、あそこ」

と、興味はすぐ近くにある洋服店を指す。

「白鳥のイアリング……ちょっと、わからないわねー。でも、大事な用時なら
私も手伝うわー! この前の工場では、とっても助かったんだもの!
これぐらいの事、お安い御用よ!」

 そう、笑顔で小石川に興味に応える。

  ――ゾグッ

……何か、その時。貴方に対し突き刺すような視線が何処からか感じた。
とても、不吉な。間違いなく『悪意』がある視線だ。

「っ! わっ、いま何か凄い悪寒走ったわね……寒気強まったかしら?
あ、そう言えば私の入手した情報ね。
 なんでも『香港マフィア』だったかしら? それが、星見町付近で
最近になって支部を作ろうと動いてるって情報でね。その末端が此処ら辺で
活動してるとか何とか……でも、そんな人見当たらないんだけどねー」

 興味は、そう軽く二の腕に走ったらしい悪寒を拭おうと両手で擦りつつ告げ
私も近くで、その人達探して見るわーっと立ち去ろうと動く。

 ……視線は、直ぐに消えた。

248薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/10(日) 22:34:25
>>247(GM)

≪――――なるほど、あんた頭良いのね。
 それに金払いもいい。良い仲間になれそうね≫

捨てアドをスマホに記録しておく。
それから、家具電の店へ歩いていく。
スタンドは本体にかなり重ねた状態で、
傍から見てすぐには気づかれないように。

≪シニカルマン、あんたを信じてみる。
  その三人の写真を撮ればいいのね?
  カメラマンの経験って、あんまりないけど≫

≪善は急げ、さっそく一人目に行ってみようかな≫

           スス

スマホのカメラアプリを確認。
すぐに起動出来る状態だろうか。
なお、『カメラのシャッター音』はオフに。

シニカルマンには手下の居場所がわかる。
であれば、すぐに会敵する可能性だってある。
準備をする時間は惜しい。歩きながら済ませる。
スタンド視界もあるので、歩きスマホでも前方は見えている。

249小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/11(月) 05:28:18
>>247

  「ありがとうございます……」

  「では、私は――」

洋服店へ、と言いかけた時、自分に対して向けられている視線に感付いた。
誰とも分からず、得体の知れない強い悪意。
それは、何か不吉な出来事の到来を予感させる。
注がれる視線は消えても、胸の中に芽生えた不安は消えることがない。
言葉では言い表せないような胸騒ぎを覚える。

  「そんなものが――この町に……?」

もちろん、単なる噂の可能性も考えられる。
けれど、噂にしても信じられない話だった。
アリーナやエクリプスに比べれば、まだ現実的な話かもしれない。
ただ、それでもやはり驚いてしまうことには変わりがない。
ごく普通の生活を送る自分にとっては、まるで遠い世界のことのように感じてしまうからだ。

  「――どうか、十分に気を付けてください」

  「では、また……」

興味と別れ、自分は彼女から聞いた洋服店に向かうことにする。
そこにいるというサングラスをかけた女性を見つけたい。
その女性が、青紫の瞳を持つ女性なのだろうか……。
切り離した『目』は、依然として自分の背後に浮遊させたままにしておく。
もし――後ろから忍び寄られたとしても、それを事前に察知することができる。

  ――さっきの視線……。あれは一体……。

歩きながら考えるのは、先程の視線のこと。
なぜ、私達に向けられたのだろう。
その理由が気に掛かる。
視線を感じたのは、白鳥のイヤリングの女性について話している最中だった。
偶然だろうか……?

250『追跡変奏曲』:2017/12/11(月) 20:36:38
>>248(薬師丸)

『ラビット 結社の手下 追い返す方法』

『パンティー 複数買う それ、重ね着する』

『冗談じゃなく これ 確実な方法。結社 目の前で脱ぐなりすれば
重ねてようと 疑う事なく受け取る  奴等 馬鹿』

歯に衣着せぬ言い方、ならぬ書き方でシニカルマンは貴方に結社の追い払い方を教える。
 
「……お嬢さん、メリークリスマス!! いっぱい、僕のお店の品を買ってね!」

 と……家具店に到着すると。入口前で、『ほしみまくろう』クリスマスバージョン
その着ぐるみが、ハスキーボイスで貴方を出迎える。

 『ラビット まず一人目は、黒い三つ編みの猫耳帽子の女性』

『この近く、歩いてる。写真 お願い 対処は、任せる』

 シニカルマンは警告文を発する。……一人目は直ぐ近くにいるようだ

>>249(小石川)

 貴方は白鳥のイアリングの女性の話題をした際に走った悪寒について考える。
確かに、会話の内容は『結社』に関するものだった。
 だが、馬鹿騒ぎに近い集団達の事を連想して先程の視線を思い返すと
その視線は、どちらかと言うと冷え冷えと鋭利な。
もっと深く昏いものだったと貴方は感じられる。

 ……〜〜♪ 『いらっしゃいませー』

 洋服店に入る。ここは、どちらかと言うと本格的な衣装と言うより
『アパレルショップ』的な場所だ。中古の服から、仮想パーティ的な特殊な服も売ってる。
 星の形をした、いかにも面白グッズ的な眼鏡をかけて若い店員が笑顔で挨拶する。

「お客さん、今日はどんな物がご入用ですかー? 今日はイブ前って事で
全部5パーセントoff! 5パーセントoffですよぉ! これは買うっきゃないでしょう!」

 店員は、熱意を以て貴方にセールストークを実施する。……服のカーテンで出来た小さな迷路で
数人の客はいるが、サングラスをかけた捜し人らしき人影は今の所見当たらない……。

251薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/11(月) 20:54:59
>>250(GM)

≪うん、まあ……それに近い事は考えてたかな。
 下着が欲しいだけってんなら『売ってあげちゃってもいい』
 さすがに穿いてるのを脱いで、ってつもりはないけど……≫

≪でも、それであのおばあちゃんみたいな『力』を手に入れて、
 他の『スタンド使い』に被害を出されちゃまずいわよね。
 ……その、『重ね着』した下着だと、その辺の心配はないわけ?≫

             ≪それとも、それの対処も織り込み済み?≫

単に『悪事』に加担したくない、という話だ。
個人の範囲で楽しむなら『幸せに生きたい』こちらと利害が一致するし、
高額で売りつける事による解決も考えていたが――――迷惑が介在するなら別。

「メリー・クリスマス、『ほしみまくろう』さん」

           キョロ
                キョロ

ほしみまくろう。たしか、『こぜにくろう』の仲間のゆるキャラ。
中身が『まずい何者か』の可能性はあるけど、先手を打てる相手でもない。

自分の視界は店の中に、スタンドの視界で周囲を探る。それらしい人影を。

252小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/12(火) 00:33:53
>>250

  ――いえ、あの視線は、もっと何か別の……。

目的地へ向かいながら、さらに考察を続ける。
あの冷たく鋭い視線が、彼らと関係しているとは思いがたい。
そうだとすれば、先程の視線の理由は他にあるのだろう。
頭に浮かぶのは、青紫色の瞳を持つ女性のこと。
別の理由があるとするなら、それ以外には考えられない。

  「……そうですね」

  「特に何かを求めて――というわけではありませんが……」

  「良さそうなものがあれば、買わせていただきます」

店員に会釈をした後で、自分の目的を告げて店の奥へ進む。
自分の目で前方を、切り離した『目』で後方を確認しながら、サングラスの女性を捜す。
それらしい人物を見つけた場合は、その女性に背を向けたまま、
背後に浮遊させた『目』で様子を窺ってみたい。
先程の視線の主は、その女性なのだろうか?
もし、そうならば――
彼女との接触には、最初に考えていた以上の配慮が必要になるかもしれない……。

253『追跡変奏曲』:2017/12/12(火) 23:23:13
>>251(薬師丸)

『問題はない』 『結社 聖骸布 取る 制約ある』

『直接的に、陰部と接触 それが一番 力 得るのに関わるらしい』

『買ったばかりの、重ね着したものなら 例え渡った所で無意味』

 シニカルマンの文面通りなら、直接。いま貴方が直接履いてるパンティーを
奪われない限りは、コンビニなりで買ったパンツを。僅かに動きにくくなるもの
履いていれば、それを渡す事で事足りるとの事だ。

 ―ウィーン

自動ドアが開き、軽快なクリスマスソングのBGMが鳴る家具店。
 まばらに客は商品を陳列棚で見ており。すぐ近くのカウンターの店員が
挨拶をしてきた。二人居て、一人は先程チラシ渡しをしていたミニスカサンタの
売り娘だ。入店してきた貴方に軽く一礼して、何か別の業務の作業をしてる……。

シニカルマンが告げる黒い三つ編みの猫耳帽子の女性とやらは居ない。
 近くに居るとは書かれてたものの、店の中にいるとは記入してなかったので
元からこの店には居ないのかも知れないが……。

>>252

貴方は店員に断りを入れつつ、奥へと行く。背後には『目』で警戒をしつつ

褐色のラッパー風の男性が左側で服を物色する脇を抜ける。
 店員が、少しばかりチラチラと貴方に興味があるのか、後方で貴方の背を
衣装掛けの影から覗くのが見えた。

 奥には4つ程の試着部屋がある……。
奥まで来たが、数人の客はギャル風の女性や、若い男性など。店員も
青紫色の瞳の女性と特徴が合致しない。

 すれ違ったのか……? だが、興味の発言を顧みると、中々急いできたし
急いで出ていく女性なりを、入店する前に見かけても可笑しくない筈だ。

254薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/12(火) 23:58:05
>>253(GM)

「…………」

≪なるほど、良い趣味してるのね〜ぇ。
 ま、そうじゃなきゃ家から盗った方が早いか≫

妹が被害に合いそうもないのは良かった。

        キョロ
              キョロ

黒い三つ編みの猫耳帽子はいないようだが、
三つ編みも猫耳帽子も『イメチェン』が容易。
例えばサンタ帽をかぶって髪型を変えれば、
すぐに別人になり済ませてしまえるとも言える。

なので一応、バイトや客の顔などは確認しておく。
やりだすと『着ぐるみの中身』とかも怪しめるので、
社会的なリスクとかを考えてしまえばキリがないのだが。

(夏なら帽子は目立つんだけど、冬だもんね。
 ニット帽はたくさんいるし……サンタ帽だってある)

人の顔の確認はスタンドで行い、いらぬ『誤解』を避ける。
店自体に用はそんなにないし、軽く一周したら出てしまおうか。

255小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/13(水) 00:35:37
>>253

こちらを気にしているらしい視線に気付いたものの、そのままにしておいた。
店員に聞いてみるというのも方法の一つだろう。
ただ、先程のように大きな声で話されてしまうと、目的の人物に聞こえてしまうかもしれない。
それを考慮して、やはり自分で捜してみることにした。
しかし、目に見える範囲には、例の女性は見当たらない。

  ――入れ違い……?

既に出てしまったのだろうかとも思う。
けれど、それらしい人物が店から出て行く姿は見ていない。
そのことを考えると、やはりまだ店内にいる可能性が大きい。

  ――だけど、一体どこへ……。

店内の様子を眺めている途中で、ふと試着室が目に留まる。
この店内で、人目に付かない空間は、そこしかない。
もし件の女性がいるとすれば、その内のどれかにいると考えるべきだろう。
自分は試着室に背を向け、不自然に思われないように手近な洋服を手に取る。
そして、背後の『目』で試着室の方を観察する。
誰かが出てくるようなら見落とすことはない。

  ――洋服……服装を変える……?

手に持った洋服を眺めている内に、その考えに思い至った。
青紫の瞳の女性がここに来たのは、別の洋服に着替えるためかもしれない。
思い返せば、シュンも同じようなことを言っていた。
その可能性は大いにある。
考えを巡らせながら、洋服を選んでいる素振りを続けると共に、試着室に注意を払う。

256『追跡変奏曲』:2017/12/13(水) 22:44:56
>>254(薬師丸)

 髪型も、帽子も。取り外したり、変える事は容易。
貴方は、周囲の客や店員を見渡す。すると……一人妙な女を確認できた。

 「……」 ウロウロ

何かを探している、買い物袋を提げたストレートヘアーの大学生程の女性。
 髪の毛は、つい今しがた何か編んでたり、帽子を被ってたような乱れが見える。
 そして……貴方へと目を向け、ハッとした顔つきになった。
恐らく、彼女が『結社』の『追っ手』の一人だ。
 ……カツ。
ヒールを履く彼女は、意を決すように貴方に近づこうとする……が。
 〜〜〜♪
「……はい、『ジュンぺー』 なに、どうしたの?
戻って来るのが遅いからって……大丈夫よ、ちょっと処方箋貰うのに
時間掛かってるだけだから、心配しないでね」

 pi

「……ふーっ、用事があるんで手早く済ますわ。貴方、導師が探してる人よね?
『聖骸布』 渡して貰おうかしら……」

貴方に近づく女性は、少し凄味を出す顔つきで脅すように告げる。
 店内であれど容赦しない雰囲気が見え隠れするが、少し気に掛かる事もある。
いまの電話の相手……『ジュンぺー』と言う名前を、貴方は聞き覚えがあるのだ。

>>255(小石川)

 「ぉ お客さーん。その服 気に入りましたぁ?
良かったら試着してくださーい!」

 服を選びつつ『試着室』に目を光らせる貴方。
少し挙動不審気味に、店員が4つある試着室の内、三つのカーテンを
バサッと開いた。中は当然だが、無人だ……。

 「当店は、直ぐに裾上げもしますよー! どうぞどうぞ!」

……何だか、店員は妙に急かしてる気がする。

257薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/13(水) 23:17:35
>>256(GM)

ジュンペー。聞き覚えがあるような気はする名前。
珍しい名前というわけではないけど、覚えがあるなら最近聞いたか。

「渡してもらおうかしらって、
 ここで渡せるわけないじゃない……」

    「私が叫んだら逮捕モノよ、女同士でも」
 
              スッ

急な遭遇に若干焦る部分はあるが、言葉は冷静を保とう。
破れかぶれで来られるのが一番厄介。『底知れぬ感』を出す。

(……まずい。まだ重ね穿きなんて出来てない。
 かといってここで戦うのは、もっとまずいでしょ)

騒ぎになれば、いかにスタンド使いでもやっかいだ。

「人違いじゃあないけど」

「大人しく渡してくれるとは思ってないわよね?
 ……それに、『手早く終わる』とも思ってないでしょ」

ジュンペーという響きを思い出しながら、少し距離を取る。
客の名前――――最近の客の名前なら覚えているはずだ。
あるいは苗字の方の印象が強かった、ということだろうか。

スタンドの視界は、それとなく周囲の棚を見ておく。
家具電の店ということだが、今いるコーナーには何があるだろうか?

258小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/13(水) 23:24:01
>>256

  「……そうですね」

慌ただしい店員の態度を不思議に思ったが、無下に断るのも不自然に思われてしまう。
それに、これ以上こちらに声を掛けられ続けるのも都合が悪い。
例の女性に聞こえたら、警戒を強められてしまうおそれもある。

  「では――これを試着させて下さい」

手に取っているのは、藤色のコート。
自分の好きなラベンダーの花を思わせる色合いだった。
それを持って、空いている試着室に入る。
ただし――入るのは自分だけだ。
切り離した『目』を外に残しておき、カーテンのように並ぶ洋服の隙間に潜ませ、
誰かが入っていると思われる試着室に視線を向ける。

  ――彼女の気持ちに立って考えるなら……。

試着室の中でコートを羽織りながら、思いを巡らせる。
彼女は、自分を捜している人間を警戒しているはず。
だから、私が店内の見える場所にいる内は、姿を現さない可能性が高い。
もしかすると、今のように店内から私の姿が消えるのを待っているのかもしれない。
そうだとすれば――私が試着室に入った時を見計らって、外に出てくるのではないだろうか……?

259『追跡変奏曲』:2017/12/14(木) 17:42:05
>>257(薬師丸)

 会話しつつ、辺りをスタンドで見渡す。此処は家電製品が主に並べられてある
炊飯器や、電子レンジなどだ。

「別に騒いでもいいわよ。けど、人目に付く行動をとるって事は
それだけ『導師』が貴方を発見出来る確率を増す事になるわね」

 女は、貴方の言葉にも動揺する事なく少し苛々した様子で腕時計を見たりして
時間を気にしてる。どうも、急いでるようだ。

「ここで脱ぐのが嫌なら、この店のトイレでも脱げば良いじゃないの。
この後『ジュンぺー』を迎えに行くんだから。
 彼ってば、心配性だから。時間が掛かったら私の事を探しに来るわ」

どうも、この女は『聖骸布』を取るなりしたら 直ぐにデートへ向かうようだ。
その言葉は余裕の顕れか? ……そう言えば、今日最初に出逢った人物も
この後にデートの予定で急いでいた……偶然だろうか。

>>258(小石川)

 ホッ

「えぇ! それでは試着一名様ご案内―!」
 
店員は明らかに安堵を覗かせて、貴方を試着室へ促しカーテンを閉める。
 肉眼は完全に試着室に囲まれたが……貴方の『目』は誰にも悟られず
衣装の影に隠れるようにして、試着室の外側を監視してる。

 『……』

すると、案の定……『店員』が少し焦るようにして、右の端の試着室を開き
鏡をコンコンと叩く様子をした。

 ――『キィ』
 
・・・・
見つけた

 『青紫色の女』だ。マジックミラーになってるらしい試着室の奥にある
隠し部屋のような場所から現われた、白いダウンコートを着る女性。

 店員に対し、軽く一礼と感謝の言葉らしきものを投げかけて忍び足で出る。
出て来た女に対し、無言で他の客も頭を下げて何気ない様子で服に向き直る。

どうも、此処の店の店員と客も。青紫色の女を匿う協力者達のようだ……。

それ程、女が危険な力で。先ほど出逢った結社と名乗る人物のように
配下を引き連れているのだろうか?

260薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/14(木) 22:28:22
>>259(GM)

『レディ・リン』は本体の腰に鈴を二個設置。
もし今までに設置した鈴が残っていたなら、
それらはすべて解除した上での設置とする。

「へえ、『導師』はまだ私を見つけてないのね?
 向こうから来てくれたら、迎え撃てて早いのに」

気が短い相手だと判断した。
焦っているのもあるだろうが、
煽れば更に喋ってくれるのを期待する。

単に怒らせて攻撃を単調にするだけでもいい。
連戦を強いられる以上、戦いの工夫は怠れない。

「迎えに行くなら今行った方がいいわよ。
 せっかくのお洒落が台無しになる前に」

(デートが多いシーズンではある、けど。
 まさかでしょ……もし、だからって手は抜けない)

加えて言えば――――
彼女も『再起不能』にしたくない相手かもしれない。
なおかつ出来れば『探しに来る』前に終わらせたい。
もちろん可能性レベルの話だし、『手を抜く』気はない。

「私、あんたの想像よりは優しくないからさ」

会話中にスタンドを突っ込ませ、
まず足に蹴りを入れさせ様子を見よう。
あの老婆と同じような『硬化』の能力なのか、それとも。

261小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/14(木) 22:38:44
>>259

   ――……!

女性の姿を確認し、身体に緊張が走る。
やはり、彼女は確かに店内にいた。
しかし、あの店員や、無関係のように見えた他の客まで関係していたとは……。
一体、あの女性は何者なのだろう。
そして、それを追うシュンの正体も分からない。
まだ、全ては謎に包まれたままだ。
それを明らかにするためには、行動しなければならない。
浮遊させていた『目』を地面に下ろし、女性の後を追いかける。
その際は、見失わない程度に十分な距離を置き、悟られないように気を配る。

  「……すみません、少しサイズが大きかったようです」

  「お手数ですが、これを元の場所に戻していただけますか?」

試着室から出て、脱いだコートを店員に渡す。
彼女がそれを元の位置に戻している間に、店の外へ出る。
そして、自分も『目』の後ろから、女性の後を追う。
自分と『目』の間には、注意深く9〜10mの距離を取る。
これで、自分と女性の間には10m以上の距離が開くことになる。
少なくとも、即座に気付かれてしまう可能性は抑えられるはず……。

   ――さっきの店……もしかすると……。

歩きながら、興味から聞いた話を思い出す。
香港マフィアが支部を作ろうとしているという話。
普通の洋服店に隠し部屋があることは考えられない。
あるいは、あの店が興味の言う支部なのではないだろうか。
そうだとするなら、その場所と関わりのある彼女は……。

262『追跡変奏曲』:2017/12/15(金) 20:11:32
(※申し訳ありません。告知内容では今年中に終わる見込みで進行してますが。
GMの実力不足により、長引く可能性が大きく浮上してます。
難易・危険度に影響はありませんが。少し展開を『巻く』感じで行います)

>>260(薬師丸)
 貴方は『探し人』を予想する。だが、そんな偶然がそうそう起きるかとも思う。
先制攻撃は、非スタンド使いならば常套手段。
福を呼ぶ鈴を取り付けて、老婆の時と同じようにレディ・リンを使用。
 脛を蹴る感じで突入させようとするが……。

「あのぉ、お客さん達。揉め事ですか? 何かこちらの過失での
トラブルでしたら、お話を聞きますし。そうでないのでしたら店内で
そういった事は、出来ればご遠慮して頂きたいかと」

 と、店員の一人が貴方と追っ手の彼女に割り込む形で入った事を機に
邪魔立てが入る。だが、それは一方的に自分に悪い事ではないだろう。

「っ いえ、何でもないんです。ちょっとした勘違いですから
……先に外で待っているわよ」

 彼女は、舌打ちしかねない表情で先に店内から出た。
これで、貴方はフリーだ。やろうと思えば従業員出口なりからも
スタンドを駆使すれば、死角から逃げる事も可能だし。準備なりを
整える時間だってあるだろう。
 打開策を考える仲間も、手持ちの紙片にはある。

>>261(小石川)

「うぇっ お客さん、そんな事なくて 大き目な感じが
コーディネートとしてマッチしてるかと……っ」

店員は、あわあわと焦りを隠せない表情で貴方を立ち止まらせて
時間を稼ごうとしてる。だが、強引に実力行使はしない 
貴方が断りを入れれば、それ以上何も言えない感じで不安気に送り出す。
 その様子は、マフィアの部下といった感じには少々合っていなかった。

『目』で追尾すると、着替えた女はサングラス越しでも周囲を軽く警戒して
人に紛れて歩いてる。そして、幸か不幸なのか
 彼女は人気のない裏路地のある通路の角に潜り込んだ
そこへ入り込めば、『目』はともかく貴方が気づかれる可能性は一層高くなる……

263薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/15(金) 22:10:26
>>262(GM)

          ピタ

スタンドを止め、店員に向き直る。

「ああ、迷惑かけて、ごめんなさい。
 ちょっと…………盛り上がっちゃって」

         「続きは外で話そう」

準備の時間は出来たが、敵にも時間を与えた。
煽りの成果はほとんどなくなってしまうか、
まあそもそも効いていたのかも分からない。

(どうするかな……追い返して後をつけてみるのが早いけど、
 この店に『下着』が売ってるとも思えない。家具屋だし……)

        (そのへんに落ちてるものでもないし)

    キョロ
        キョロ

幸運の力を使っても、有り得ないことは起こらない。
この状況で幸運にも下着を手に入れられるとすれば、
それはおそらく――――結社と同等に他人に迷惑な過程だ。

≪……一応確認しとくけど、今の子が幹部で間違いないわよね?
 それと、この近くに『下着』が売ってそうなお店ってあった?≫

自分でも思い出してみるが、この付近にそういう店はあるだろうか。
あるならば彼女と戦うより、そこで下着を入手するプランの方が楽に感じる。

264小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/15(金) 22:20:33
>>262

もちろん本物のマフィアなど一度も見たことはない。
しかし、あの店員の態度は、そういった世界とは似つかわしくない印象を受けた。
そうだとすると、なおさら疑問は深まる。
興味から聞いた香港マフィアではないとすると、一体なんなのだろう。
全く違う別の組織だとでもいうのだろうか。

   コッ……

自分は角の前で立ち止まり、『目』はそのまま後を追わせる。
射程限界の10mまで離した場所で待機させ、
その位置から女性の姿が見えなくなるまで観察を続ける。
女性の姿が見えなくなったら、本体である自分も裏路地に足を踏み入れ、
同時に『目』も前方に進ませる。

   スッ

そして、バッグから携帯を取り出してシュンの番号を打ち込み、すぐにかけられるようにしておく。
ただ、まだ連絡はしない。
あくまでも、いざという時のための準備だ。
まだ、シュンがどのような人物か分からないし、青紫の女性が抱える事情も知らないのだから。

   シュパッ

念のために、携帯を持った『右手』を『スーサイド・ライフ』で切り落とし、
『スーサイド・ライフ』と一緒にバッグの中に忍ばせる。
これで、もし本体である自分に何かが起こったとしても電話をかけることができる。
右腕はポケットに入れておく。
『手』を切り離したことで欠落した部分が見えないようにするためだ。
行儀が悪いことだけど――今は止むを得ない。



(※了解しました。こちらは問題ありません。引き続きよろしくお願いします)

265薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/15(金) 22:27:47
>>262(GM)
※進行について了解いたしました。GM様に一任します。

266『追跡変奏曲』:2017/12/16(土) 20:13:10
>>263(薬師丸)

貴方の謝罪と、先程の追っ手の女が店から出たのを見て。
いえ、何事も無ければと言いながら店員も立ち去る。
 チラシのシニカルマンは文面を変えつつ表示する。

『下着売ってる場所』 『東20m 化粧品店ブーブ』
『西15m セブ〇イレブン』『北11m 衣装専門店ル トリコ』
『南60m アパレルショップ トゥトゥ』

『ラビット 良い知らせと悪い知らせ』

『今の追っ手 店前から少し離れた場所に移動する 良い知らせ』
『悪い知らせ 二番目の追っ手 此処の近くまで移動中 
一番目と二番目 合流する可能性 高い』

 可愛い下着などを気にしなければ、コンビニでも売られてるようなものだ。
男性用しか売られてない危惧さえ除けば、三つの店は割かし近い場所にある。

そして、結社の追っ手は移動するようだ……仲間が一人増えれば、その分
闘う事になっても厄介にはなるだろう。



『追記』
『結社の一番上は 老師』『その二番目が 導師』
『三番に 導師から力を教授されるもの。つまり、追っ手がソレ』

『導師になれる人間 少ない』『導師の配下 いっぱい』
『結社 しぶとい』『けど シニカルマンは もっとしぶとい』

『シニカルマン。答えられるものであれば、全て答える。
シニカルマン。多くの秘密を把握できる』


ム7
┌<フ
ヘ|

267『追跡変奏曲』:2017/12/16(土) 20:27:37
>>264(小石川)

 『目』を前方に進ませ、女を追う。
右手に関しても問題ない、携帯で直ぐに警察官? のシュンへと
連絡出来るように準備を整えて 貴方は進んでいく。


 ……ピタ。

 と、その時だ。
女は動きを止めた、そして唐突に振り向く。
虚をつく動きだった為に、『目』が女の視界から消える事は叶わなかった。
 恐らくは、背後からの視線に気づいたのだろう。

女は、貴方の『目』を発見すると僅かに眉を顰める。
 そして……。

 『……Here Today』

    ――ズズ

          ズズズ……

 ! 相手は、スタンドを出してきた……。

『死神』のようなヴィジョンをしたスタンドだ。彼女の背後で
大きい鎌を担ぎ、じっと虚無のような瞳で貴方の目を見ている。

 そして、女は目に対し……目のスタンド使い、貴方に話しかけてくる
(※耳は付属させていないが口の動きで理解出来てると解釈して良い)

『誰が知らないが……私の事は放っておいて』

『私は仕事を終わらせた。誰の所にも仕える気はない』

268薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/16(土) 20:48:30
>>266(GM)

(着替える必要もある……コンビニはトイレが一つのところも多い。
 試着室がありそうで距離も近い『ル・トリコ』が妥当ってとこかな)

        ≪なるほどね、ありがと――――知らせ?≫

やはり『シニカルマン』は『使える』仲間だ。
全ての情報を鵜呑みにする事はないにせよ、
自分とは一線を画する『収集能力』を持っている。    

≪――――二人いるってのはやっかいでしょうね。
 二人いればどっちかくらい、重ね穿きに気づきそうだし≫    

ひとまず店の出入口に向かう。
敵1人との戦闘を避けられるか否かの瀬戸際だ。

            チリン

≪その、『老師』ってのは初めて聞いたけど、
 その人も私の『熱烈なファン』って考えて良いの?≫

鈴『2つ』分の幸運を呼びながら、『北方向』に向かおう。
この辺りは特に知らない街でもないし、方角は何となく頭にある。

269小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/16(土) 21:34:18
>>267

   ――……!

発現した死神のヴィジョンを前にして、驚きに目を見張る。
その姿を、どこかで見たような覚えがあったから。
記憶の糸を手繰り寄せ、その源を探し当てる。
短い思考の後、頭の中に浮かび上がったのは一枚のタロット――死神のカードだった。
自分が夢の中で選んだカードに、よく似た姿をしていることに気付く。

   コッ コッ コッ ……

自らも裏路地に踏み込み、死神を従えた女性の前に姿を曝す。
こちらに敵意がないことを証明するために。
もしかすると、話を聞くことができるかもしれない。

  「私は――あなたを見つける手助けをして欲しいと頼まれました」

  「ですが、私は何も知りません」

  「あなたのことも……私に手伝いを頼んだ人物のことも……」

  「……教えていただけませんか?」

  「――どうして、あなたは追われているのか……」

その場から動くことはせず、女性に話しかける。
もし彼女から事情を聞くことができれば、この一件の全体像を知る大きな手がかりになるはず。
裏路地に佇みながら、女性の言葉を待つ。

270『追跡変奏曲』:2017/12/17(日) 21:50:52
>>268(薬師丸)

 ――チリン

『金鈴』が二つ鳴る。北方向に歩くがてら、ジングルベルを謡う赤白の衣装の
チャリティーの団体であろう集団が通りの真ん中を通りかかる。少し長い行列だ
 パレードの向こう側で、先程の追っ手らしき女性が誰かと話してる様子が見えたが
長蛇の列ならば気づかれにくい。どうやら『幸運』は呼び込めたようだ。
 だが、幸運を自由自在に呼び込められる使い勝手の良いスタンドではない。
幸運を呼び込めば、不幸も呼ぶ必要がある。それが『レディ・リン』だ

>『老師』ってのは初めて聞いたけど、
 その人も私の『熱烈なファン』って考えて良いの?

『シニカルマンは 老師の事を詳しく知らない』
『老師 男か女かも 若いか年寄りからも 不明』
『ただ、ハッピーラビットを導師が求めてるのなら。老師は関わりある筈』

シニカルマンの文面を見る限り、『老師』が今回の薬師丸の聖骸布を求める件に関して
首謀者であるのかどうかは不明だ。だが、大掛かりな追跡があるのだし、完全に
無関係である事もないだろう。この詳しい経緯は、『導師』に洗いざらい白状させる必要がある。

距離は、数分も掛らない。人の列が多少まばらになったと感じる頃合いで
『衣裳専門店ル トリコ』
そこへ、辿りついた……。

 「いらっしゃいませ。ル・トリコへようこそ お客様
本日はイタリア製の下着がお勧めとなっております。
 どうぞ、お気に召すものを 御選びください」

気品のある店員が、貴方に丁重な物腰で店内を案内する……。

>>269(小石川)

貴方は死神のヴィジョンを宿す女性へと進み出た。
 彼女は幾分か警戒した様子を隠さず直立不動の姿勢ながらも
姿を見せた貴方に過剰な行動を取る気配はない。
 語り掛ける。それに対し、女性は暫し無言で耳を傾けた。
「……」
 そして、呟いた。

「……私は『ましずめ』の民。
幾つもの場所を渡り歩き、多くの物を狩っては……
人の心を鎮める……それを繰り返してる」

「だけど、私の力を。彼らは只の道具として使おうとしてる。
ましずめの行いは、神聖なもの……早く、此処から私は出ないと」

 彼女は、少し顔色悪く頭を抱えている。
酷く、どうも疲弊しているようだ。
 それは演技なのか、若しくは本当に誰かしらに狙われてるのかも知れない。


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