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【戦】『スタンドバトルスレッド』 その1

90小石川文子『スーサイド・ライフ』:2016/12/30(金) 01:55:55
>>89

投擲された破片と繰り出したナイフがぶつかった瞬間、骨まで響くような重い衝撃が、
『スーサイド・ライフ』を通して左腕に伝わった。
『種』を弾き返した時とは段違いの威力を感じる。
いくら同じパワーで撃ち出されたとはいっても、小さな『種』と破片では大きさも重量も違う。
その差が、そのまま威力の差になっていることが、自分の体で理解できた。
軌道を逸らすことに専念したのは、あながち間違いではなかったようだ。
万が一まともに正面から打ち落とそうとしていたら、こちらの腕の方が耐えられずに壊れていただろう。

  ――通じた……!今なら……!

声を上げる藤心を見て、目潰しが成功したことを悟った。
攻撃を仕掛けるなら、今が絶好の機会だ。
そう思って距離を詰めようとした時、それが視界に入った。

  「『蔓』が……!」

『ラヴィンチェインズ』の能力は、くっついていたものが離れた時に『蔓』を伸ばすことだと推理した。
そして、自分はそれを警戒していたつもりだった。
しかし、椅子そのものを投げられる危険性を注意するあまり、
たとえ椅子の破片であっても離れれば『蔓』が伸びることに気が回らなかった。
しかし、今は後悔している暇はない。

『蔓』が届く前に接近して、『スーサイド・ライフ』で『ラヴィンチェインズ』の手を斬りつける(パス精CBB)
両手を斬りたいところだが、できないのなら自分に近い方の手だけでいい。
手を狙うことで、『蔓』を振り回すパワーが多少なりとも落ちることを期待する。

『小指』は、いったん目から離れさせて、もう片方の目を突かせたい。


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