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【場】『汎用場所スレッド ―プラチナ―』
1
:
オレはいったい誰なんだッ!?
:2016/01/22(金) 22:05:56
なかなか気にいった いい所だぜ
213
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/04/10(日) 23:40:03
>>212
「わたしは迷子だったのか……」
素直に迷子であることを受け入れた。
「かっこいい? かっこいい……
うーん、イスとテーブルが沢山あって広い。
かっこいい……かな。わかる。
冒険したくなる。わかる」
大食堂がカッコいいという意見に対し、少女は少し考えたものの同意した。
心が通じ合った(かもしれない)
「うおっ」
「どうした?」
「……いや」
トレーを持って歩いてきた男性が、2人を見てビクッと驚く。
屈みこんでいたのでテーブルに隠れてよく見えなかったのだろう。
男性たちは奇異の目で2人を見てから、通路を迂回して目的地のテーブルへ向かっていった。
ここで話すのは邪魔かもしれない。
214
:
道星有香『ペット・ネームズ』
:2016/04/10(日) 23:53:54
>>213
「あっ」「すみません」
男子二人に軽く頭を下げて数歩退く。
炒飯を持ったままでは長々と会話できないと気づく。
A子を友達に引き渡して外に送ってもらいたいけれど、周囲に友達は見当たらなかった。
「どうしよ……先生に引き渡すようなことでもないですよねえーーー……」
「ねえ、ここのプリン美味しいよ。奢る。私、これからご飯なんだけど……、待っててもらう間、食べて」
自分が対応するしかなさそうだと諦める。
子どもには炒飯かきこむまで待っててもらってから、になるけれど。
子どもを待たせて自分だけぱくぱく食べるのはさすがに罪悪感あるので、軽めのデザートでも与えとこう。
215
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/04/11(月) 00:02:25
>>214
「プ、プリンを……!?」
驚愕に打ち震える少女。
「わ、わたしをプリンで懐柔しようとはいったいなにが目的なのだ……
でもプリンを貰えるならパンツくらいなら見せてもいい」
少女は警戒心を露わにした。
が、プリンの魅力に抗えなかったか、のこのこと道星についてきた。
216
:
オレはいったい誰なんだッ!?
:2016/04/11(月) 18:41:35
本当に出会える出会い系ランキング
ttp://bit.ly/1OgYRt7
217
:
道星有香『ペット・ネームズ』
:2016/04/11(月) 23:29:33
>>215
「うふふ。プリンおいしい?」
買う場面、席に座る描写などを『吹っ飛ばし』て食べる場面に移りたい。
二人は、カウンター席に隣り合って座っている。窓からの景色が一望できる。大学構内の緑地だ。
道星は、プリンを前にするA子を微笑ましく眺めてつつスマホを取り出して、A子に見せた。
『本当に出会える出会い系ランキング』
「…………。ねえ、出合い系って知ってる?」
「さっきぱんつ見せてくれるっていいましたよねえ……ねえ?」
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
218
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/04/11(月) 23:43:54
>>217
「プリンっておいしいけど、実を言うと特別すきってほどでもない。
でもなんか他のおかしとは違う、なんか特べつ感があるよね。
このさかさまにしてプルプルしてるのをつついて食べるのが
単なるあじ以上の子供ごころを擽るものがあるというか」
なにか言いつつ、目はプリンに釘付けだ。
カルメラを上にしたプリンを必要以上につついてプルプルさせながら
元々赤い頬をさらに紅潮させて食べている。
「……出会い系? よくは知らない。
わたしは10代女子ではないし……」
8歳である。
「……!
食べてから言うとは卑怯な……
まさかほんとうにわたしのパンツを狙って……?」
219
:
道星有香『ペット・ネームズ』
:2016/04/11(月) 23:49:40
>>218
「うふふふふふふふ。私の狙いが……」
「……だったら…どうするんですかぁ〜〜〜〜」
「今から……ここで……うふふふふふふ……」
ガ シイッ!
A子の腕を掴もうとする。
「なんてねー」「冗談です。じょーだん」
ふくっと笑いを漏らす。
220
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/04/11(月) 23:57:32
>>219
「まあ……その……見せるだけなら……
え、ここで!?」
雲行きの怪しくなった話に、食べるのを中断し、
プリンを掬った半端なポーズで固まる少女。
「ほわ!? あっ」
そこへ腕を掴む(掴もうとする)ものだから、驚いてビクッと体が反応する。
腕が大きくブレ、中途半端に上げられた手のスプーンにあったプリンのかけらが道星へと飛んでいく。
221
:
道星有香『ペット・ネームズ』
:2016/04/12(火) 21:23:16
>>220
「あのねダメですよ。女の子がパン…っ、とか気軽にそんなこと言っちゃダメ」
「私が冗談だからよかったもの。もしも本気だったら貴方は――ああー…」
軽く窘めて話を落とそう。A子から放たれたプリンは……炒飯のうえに入った。
「あーー」
炒飯+プリン 「んー」 クチャクチャ
マゼマゼ
「パクリ」 「…………」「(´〜`)」
222
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/04/13(水) 00:39:30
>>221
「ごめんなさい。びっくりしてつい。
でもびっくりさせたのはお姉ちゃんだから、わたしのわるさは4割程度です」
微妙に自分の罪を軽く見積もる。
「混ぜるのか……」
少女は混ぜられる炒飯とプリンを見ながらつぶやく。
まあしかし服とかに当たらなくてよかったと言うべきか。
「おいしい?
お姉ちゃんの表情を見るにおそらくまずいと推察されるが」
223
:
道星有香『ペット・ネームズ』
:2016/04/13(水) 22:30:10
>>222
「いえいえ気にしてないから。
……そうですねえ変な味ですねえ。調整しないとです。
うーん。さらに混ぜるなら、そうですねえ。
ベビースターラーメンとか、でしょうか」
咀嚼しながら、『新しい炒飯』の方向性を検討する道星。
こうした日々の試行錯誤と探究心が趣味の創作料理に繋がるのだ。
カチャン
「ごちそうさまでした。それで、ええっと。
私の食事に付き合って貰ったのは、
あなたを出口までご案内するためなのですがー。
どうします? まだ探検する?
と言っても、……
私のお昼休みが終わる頃には、ゴーホームして貰いますが」
224
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/04/14(木) 00:12:46
>>223
「ごちそうさまですた」
プリンをプルプルさせて遊んでいたので食べるのが遅かったが、
道星が食べ終わりそうだと気づくと急いで食べた。
「そうだったの。
お姉ちゃんやさしいね。やさしいお姉ちゃん。
私財(プリン代)をなげうってわたしをあんないしようとしてくれるだなんて。
もうすこし探そうとおもったけど、
お姉ちゃんのおてを煩わせるようならわたしはもう帰ることにする」
「だけどわたしはここがどこなのか知らないけど、帰るだけならひとりで帰れるのよ。
なぜなら適当に歩けばいいだけだからね。
道順なんて知らなくても行くばしょがわかっていればだいじょうぶなんだ。
フツーのヒトにはわからないかもしれないけれどね」
225
:
道星有香『ペット・ネームズ』
:2016/04/14(木) 22:56:18
>>224
「迷子の子猫さんを置いといて
じゃあさよならお元気にーーー
と……放置できる性格ではないのですよ」
お礼を言われて少し照れたように目線を窓に逃がした。
プリンを急かしてしまったのは悪いことしたな、と思う。
「強気ですねえー。
いやうーん。わかるけれど……確かに。
確かに、この町にはそういうところ、あるよね」
A子が食べたプリンも自分のトレーに載せて、席を立つ。
「じゃあ、付き合うよ。
あなたが絶ェ対〜に迷子にならないとしても!
常識的に考えて校内に子ども一人を
うろうろさせる訳ないでしょ。
あと、『やさしいお姉ちゃん』には
道星有香という名前があるので
そちらの名前で貰えます?
やさしいでは気恥ずかしいです」
226
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/04/14(木) 23:13:31
>>225
「子猫? どこにいる?」
きょろきょろしはじめた。
たとえ話を理解できなかったようだ。
「わたしが一人でうろつくのはヤバイです?
常識的にまずいです?
猫いないよ?」
当然、猫は見つからなかったようだ。
食堂にいたら問題だが。
「いっしょに来てくれるとはやさしいをとおり越してやさしすぎるぜ・・・
ありがとう、ゆかお姉ちゃん。
わたしのことは『魔導覇王ヴァジュジャリオン』か『えーこ』と呼んでくれたまい」
227
:
道星有香『ペット・ネームズ』
:2016/04/15(金) 22:41:15
>>226
「えーこちゃんですね」
トレーを然るべき場に返し、食堂を出る。
「あくまでえーこちゃんが主役の冒険ですし、
私は後ろから付いていきますよ。
あっ、大学の方に行ってみません?
学生一人では行きづらくても、えーとちゃんとなら平気かも」
228
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/04/16(土) 01:10:51
>>227
「『魔導覇王ヴァジュジャリオン』がスルーされた・・・ガ〜ンだな」
全然ガーンと思ってなさそうな平坦な口調で言った。
道星の服の裾を掴みながらついていく。
「冒険じゃないよ。探し物なのよ」
ここでA子の探す『珠』について知ってもよいのだ。
スタンドについてはともかく、話していればなんか小さい『珠』探してるんだなぁということはわかるだろう。
「よぉし。せっかくだからわたしは大学へ行くぜ」
そんなわけで2人は大学を探索するのだった。
探し物は見つかったかって?
闇雲に探してみつかるわけがないじゃあないですか。
メルヘンやファンタジーじゃあないんだし…… 〜おわり〜
229
:
九重 空『ノー・リモアーズ』
:2016/05/20(金) 00:05:03
「野菜買(こ)うた……お菓子買うた……」
アーケード街を一人の少女が歩く。
手ぬぐいを頭に巻き、首からは木札を下げている。
「果物も買うたやろ……あと、なんやっけ……」
少女は気付いていない。
自分の手に持った買い物袋。
その容量いっぱいいっぱいの袋の持ち手が既に限界であることを。
ブチッ
「んえ?」
持ち手が千切れ、袋の中身をぶちまけてしまった。
どうしよう……
なにか袋の代わりになるものとか
そういうのものを持った人は辺りにいないだろうか?
230
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/05/21(土) 00:06:15
>>229
「こっこれは」
角を曲がって小学生の女の子が歩いてきた。
「お菓子がおちているんのだ」
女の子はどう見ても手ぶらであった。
「ここでわたしが
まえから来たお姉さんにぶつかる可能性が90%
ひだりのお菓子をひろう可能性は5%
みぎの果実をひろう可能性が5%」
231
:
九重 空『ノー・リモアーズ』
:2016/05/21(土) 00:39:41
>>230
なんかよくわからん肉のかば焼きさん的なモノが落ちている。
「おっと」
ぶつかってしまった。
木札の女がA子に向き直る。
「ごめんなぁ」
「ケガとかしてない?」
232
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/05/21(土) 00:54:52
>>231
「グギャアア」
ぶつかるとモンスターの断末魔みたいな声を出してしりもちをつき、
そこから横にゴロンゴロンと転がって1mくらい移動したところで止まった。
「まさかほんとうにぶつかるとは……ぬかったわ」
「しっかりしなさい! 傷はあさいわよ!」
「俺はもうだめだメアリー……ぐふっ」
「ジョセフ―!」
立ち上がって倒れている人を心配するようなジェスチャーと、
再度地面に寝転がって瀕死の人間の真似を繰り返した。
「ジョセフは死んだ……だがこの世にひかりとやみがある限り、
また悪の大魔王は蘇るだろう……
はい、かばやきさん」
地面を転がるうちに拾ったかば焼きさん的なものを九重に渡す。
怪我? 無いよ。
233
:
九重 空『ノー・リモアーズ』
:2016/05/21(土) 01:05:47
>>232
「うわぁあああ」
楳図何某の漫画みたいな顔をして驚く九重。
「ちゅうか」
「なんでやねん」
謎の行動をとるA子を見て思わず言葉が零れる。
やけにハイな一人劇じゃないか。
「あぁ、どうも……」
話の流れと行動が一致していないのでは?
かばやきさんを受け取る。
視線を合わせてにっこり笑う九重。
「お嬢ちゃん、あの袋とか持ってへんかな?」
「これ、ちぎれてもうて」
これとは先ほどまで持っていた袋だったものだ。
「あ、お嬢ちゃんお名前なんていうんや?」
234
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/05/21(土) 01:17:55
>>233
九重がにっこりと笑うと、女の子も目を細めて笑顔を返した。
赤い頬っぺたが特徴的だ。
あとシャツに書かれた『私は貝です』という文字も特徴的だ。
「ほほう、わたしがふくろを持っているように見えるならば
お姉さんは節穴eyeと言わざるを得ない」
手ぶらだ。手ぶらである。大事なことなので3度言いました。
「だがこのシャツを貸してしんぜよう。
ふくろ代わりにはなるじゃろう……」
九重にシャツが渡された。
小学生はブラジャーとかつけてないので胸は手で押さえておく。
手ぶらである。4度目だが先の3度とは意味が違うので気を付けましょう。
ここテストにでるからなー。
「わたしか? フッ、通りすがりの少女Aとでも名乗っておこう……」
235
:
九重 空『ノー・リモアーズ』
:2016/05/21(土) 01:33:15
>>234
「いやまぁ……そうやんなあ……」
まぁ、そうだとは思ったが。
実際そうだと分かるとしょんぼりする。
「シャツ?」
「いやいやいやいやアカンアカンアカン!」
A子に押し付ける様にシャツを返す。
何をやっているんだ。人間としての恥じらいがないのだろうか。
「少女A?」
「なんかの犯人みたいやな」
素直な感想であった。
「あーどないしよかな。諦めて手で持ってくか……」
頭に巻いた手ぬぐい越しに頭をかいた。
236
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/05/21(土) 01:40:23
>>235
「モガモガ」
モガモガ言いながら『私は貝です』シャツを着た。
ところで、お姉さんとか呼んじゃってるけど、実際九重さんは何歳くらいなんでしょうか?
「ところでお姉さんの名前は? 少女Jあたりでいい?」
人に名を聞くときは自分からという格言を知らぬと見える。
だがこいつがAとかいうふざけた名乗りなので適当でもよいぞ。
「待て、じゃあやっぱりわたしのシャツを使って、
かわりにその手ぬぐいをわたしの胸にまいたらどないや?」
237
:
九重 空『ノー・リモアーズ』
:2016/05/21(土) 01:52:45
>>236
「モガモガちゃうっちゅうねん」
「ウチ?」
一瞬目を丸くしてから
「九重 空。ここのえ そら。13歳」
ぺこりと挨拶だ。
挨拶は重要である多分。
「自分、手ぬぐい胸に巻けるん?」
いや、よしんば巻けたとしてどうするんだ。
どこかの民族的ではないだろうか。
それもありなのか?
「ちゅうか」
「自分、関西出身か?それともちゃうとこ?」
「返答次第ではシバきたいんやけど」
ぱっと平手を上げる。
238
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/05/21(土) 02:03:45
>>237
「わたしは8歳だぞ!」
胸をはってから少し考えて、九重に倣って小さく頭を下げた。
お辞儀をするのだ!
「シバくというのは叩くといういみ? なぜ?
この町が関西ならばわたしは関西出身ということになるな。
この町がどの辺の地方にあるのかしらんけど」
と言いつつさっと姿勢を低くし両手で頭をガードする。
これは……狩守魔我亜怒(かりすまがあど)!
知っているのか雷電!?
さる吸血鬼の長が用いる鉄壁の防御法と言われる……
その名の通り、狩人から身を守る魔の防御法であると言われる。
この姿を吸血鬼を崇拝する邪教の神官たちが崇めたことが、現在のカリスマの語源となったのはあまりにも有名である(民明書房)
239
:
九重 空『ノー・リモアーズ』
:2016/05/21(土) 02:21:54
>>238
「8歳かぁ……」
若いながらも自分にもこういう時期があったのだなと思う九重。
「いや、ちゃう土地の言葉使っとるやつって腹立たへん?」
「……いや、ここ関西圏やっけ。それとも中部やっけ」
「ちゅうかこの町どこにあるんや……?」
いまいち思い出せない。
勘違いか?それともなにか、別の理由か?
「アカンな。記憶がとんどるんかな……」
ぶつぶつ独り言を漏らしながら、落とした商品を袋に戻していく。
「まぁ、抱えたらエエか」
「……なに頭抱えてるん?」
雷電は知っていても九重は狩守魔我亜怒を知らないようだ。
240
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/05/21(土) 02:28:25
>>239
「シバくって言うから防御してたのよ」
「そらちゃんさんお姉さまは関西からきたの?
いや、ここも関西である可能性もあるけど」
ガードを解いて一緒に拾うのを手伝う。
「ふくろは無いがわたしも荷物を持つことはできる。できる……
大変なら荷物を持つのを手伝う? 手伝いますか?」
241
:
九重 空『ノー・リモアーズ』
:2016/05/21(土) 15:36:39
>>240
「あぁ、なるほど。まぁ、シバかんから安心し―や。なんやそんなつもりものうなったし」
「いや関西から越してきたんやで? ……あれ? ホンマに越してきたっけ?」
「んー? 絶対そうや。絶対絶対。100パー……でもなんか……え?」
混乱しているようだ。
ぐるぐる目になりそうだ。
今度は九重が頭を抱えた。
「お、手伝ってくれんの?」
頭を抱えていた手を放し、A子の手を握る。
そしてそれをぶんぶんと上下に振った。
シェイクシェイク。
「でも、自分持てるんか?」
「これ、持てる?」
そういって持ち手がちぎれていない袋を差し出す。
色々なものが入っていてパンパンだ。
242
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/05/22(日) 00:27:52
>>241
「だいじょぶか……?
まあ、うちもよく引っ越すし、あんまり気にしないほうがいいぞ」
シェイクされた。
もしもA子が炭酸だったら大変なことになっていただろう。
だがA子は人間だった……
人間なのだ……
「オウ、イエスイエス
オフコース」
持ってみようではないか。
なに。13歳が片手で持てるなら8歳でも両手なら持てるという計算よ。
243
:
九重 空『ノー・リモアーズ』
:2016/05/22(日) 00:34:09
>>242
「そ……そうやんなあ……」
「昔の記憶とか飛んどる気ぃもするけど大丈夫やんね……」
そう。人間はシェイクされても大丈夫だ。
しかし全身シェイクならどうだろうか。
いや、今は言うまい。ここから先は大人の世界。
「じゃあお願い。」
A子、荷物を両手でキャッチ。
持てる!持てるぞ!!しっかりとキャッチだ!!!
「おぉー行けるやん。行けるやん。」
「じゃあ、ちょっとだけお願いできる?」
スマホをいじり、どこかに連絡をする九重。
「行こか」
244
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/05/22(日) 00:43:37
>>243
「重いぜ」
持てることは持てるが、腕が疲労していくことは必至。
こうなればしかたがあるまい。とA子はこっそり『腕輪』を発現させる。
『マイ・リトル・クッケンハッケン』!
犬頭のミニな兵士が現れ、荷物を下から支えてくれる。
パワー:Eで支えてくれる(気休めレベル)
「レッツアンドゴー」
スタンドなので一般人には見えない。
一般人じゃない人が近くにいたら見えてしまって困りますね(棒)
245
:
九重 空『ノー・リモアーズ』
:2016/05/22(日) 00:58:52
>>244
「ごめんなぁ」
買いすぎてしまった。
悪いことをしたな、と九重は一人思う。
「……」
「……ん?」
「なんか……なんか見えとる……?」
持ち手がちぎれた袋を両手で抱えながら歩く。
しかし視界には謎の犬頭。
「え? え?」
歩きながらも疑問が生じる。
246
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/05/22(日) 01:06:08
>>245
「ふう、ふう」
犬頭の兵をもう一匹増やしてパワー:E+パワー:Eで200万パワー!!
いつもの2倍のジャンプが加わり、200万×2の400万パワー!!
そして、いつもの3倍の回転を加えれば、400万×3の
バッファローマン!お前をうわまわる1200万パワーだーっ!!
「……?
それでどこに行くのん?」
などということはなく2匹に増えても大差ないぞ。
パワーEはリス並みの力だぞ。
スペース上の関係でこれ以上は増やせないぞ。
A子は荷物を運ぶのに大変で九重の様子にはあまり気づいていないぞ。
247
:
九重 空『ノー・リモアーズ』
:2016/05/22(日) 01:14:04
>>246
パEでウォーズマンならパAはサイコマンだろうか。
「あ、アーケードを抜けたら道路があるはずやから、そこまで家の人に迎えに迎えに来てもらうんよ」
犬頭をちらちら見ながら歩く。
「それで、あの、そのぉ……」
歯切れが悪い。
先ほどまでハキハキ喋っていたのが嘘のようだ。
「その犬頭の化けもんはなに?」
248
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/05/22(日) 01:25:04
>>247
実際で言うとパEはカニベースかな……
「まえを見てあるかないと危いよ」
九重がやたら見てくるので、A子も九重と同じ方向を振り向いてみると、
金髪リーゼントの不良が改造自転車に乗っていた。
A子は見なかったことにした。
「犬頭……!?
キサマッ……いや貴様はさすがに感じわるいか。字面はいいのにね。
ソラチャンッ! 見えているなっ わたしの『マイ・リトル・クッケンハッケン』がッ
ソラチャンも『選ばれしもの』だったというわけか……
クオックオックオッ(笑い声)
というわけでこれは『マイ・リトル・クッケンハッケン』。
……の犬Bと犬C」
249
:
九重 空『ノー・リモアーズ』
:2016/05/22(日) 01:31:30
>>248
カニベースかわいそう。
「え、そうやね……」
いやでも気になるだろうと言いたそうだ。
実際気になる。
金髪リーゼントとか言うチーズかけハンバーグ頭は無視する。
「なんや自分急に」
「笑い方もおかしいしやな」
とりあえず突っ込んでおこう。
「犬BとC?」
「なんか、それとおんなじ類のもんを昔見たことがある気ぃが……」
「ん? ん?」
250
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/05/22(日) 01:42:22
>>249
「わたしの言動はノリといきおいだから気にしないでおk。
『みえる』ってことはソラお姉ちゃんも『スタンド使い』なんじゃないの?」
犬頭がさらに2匹出てきて、九重の周囲をうろうろする。
手に持った剣がぶっそうだ。
「アーケードを抜けたら道路にでる……って保証も無いってことはわかる?」
251
:
九重 空『ノー・リモアーズ』
:2016/05/22(日) 01:52:31
>>250
「あぁ、そうなん?」
「スタンド?」
あの時も、そう教えられたはずだ。
しかし、あの時は出なかったなにも。
(今やったら出来るかな……)
「でろっ。スタンドぉ〜」
出ないなにも。
「アカンな。」
やはりというか。予想の範囲内だった。
「……まぁ、うん。でもあったらエエやん?」
「なかったら嫌やんちゅうかなかったらなかったで行動したらエエし」
「そういえば、そのスタンドって一体……ふわぁ……」
あくび。
大口をかけている。しかし手は袋を持っているために口を隠せない。
「えと……えー……うん……?」
「出す……こつ……とか、その……ん……や、えー……おし……えて……」
眠そうだ、とても。
ぐらり、と体が大きく傾いたが一歩踏み出してこけない様にこらえた。
「……」
252
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/05/22(日) 02:05:37
>>251
「出せないのか?
出したことないのか?
形がないタイプとかだったりしない?」
疲れてきたのか、はひはひ言いながら歩くA子。
「ど、どしたの急に。
なんでいきなり眠そうなの? ナルコプレシーなの?」
「うーん、わたしのどこで知ったのかわからない知識によると、
防衛本能とかで発現したりもするらしいよぉ。
防衛本能刺激と、眠気覚ましに刺してみるる?」
うろうろしていた犬2匹が、剣を構えて九重の足にダッシュしてきたぞ。
パワーはEだが剣は包丁並みの切れ味だ。
本当に刺す気なのか、脅しであってギリギリで止める気なのかはわからないが、
マジで刺さったらコピー用紙で肌切ったくらいの傷はつきそうだ。
253
:
九重『ノー・リモアーズ』
:2016/05/22(日) 23:06:06
>>252
「形がないとかあるん……?」
よくわからない。全く未知の領域である。
そういうのもあるのか……!
という感じだ。
「ナル……コ……?」
「むつかしい言葉……しってん……なぁ……」
うとうとうとうと。
眠そうだ。今にも意識を失いそうなぐらい。
「……」
犬頭の兵士が九重に迫る。
九重の反応はない。
返事もない。
シュンッ
これが返事だとでも言うように
九重の側に人型のヴィジョンが現れる。
白紙の切れ端が集まったかのようなヴィジョン。
それが、座り込むように佇んでいた。
「止まりなさい」
凛とした声。
空のそれと同じだが、なにか……
「犬鍋にしてしまうわよ」
254
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/05/23(月) 00:22:41
>>253
『キャワワン!』
『キュウーン』
勢いがよくてうまく止まれなかったのか、突撃してきた犬頭たちは
すっころぶようにコロコロと地面を転がった。
あるいはなんか怖い声にびびったのかもしれない。
「……なんかでた。けど……」
「?」
「そらお姉ちゃん?
眠気なくなった……?」
ちなみに犬なのは頭だけで体は人型だ。
でも尻尾も生えてる。
255
:
九重『ノー・リモアーズ』
:2016/05/23(月) 00:28:27
>>254
「冗談ですわ」
犬頭に向かってそう告げる。
が、意味は通じているか分からない。
「そらお姉ちゃん?」
「……」
「えぇ、なくなったわ。」
柔らかな笑みを浮かべて応じる。
座り込んでいたヴィジョンが立ち上がり、頭に巻いた手ぬぐいを解いた。
そしてそれを袋の中へ突っ込む。
「行きましょう」
「願えば行きたいところにつくのだから」
256
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/05/23(月) 00:34:09
>>255
「そのなんかわしゃわしゃしたのがそらお姉ちゃんの『スタンド』なのね」
犬頭のスタンドたちは尻尾を巻いてA子のほうへ戻っていった。
「……?
覚醒したら世界が違ってみえる的なやつとかなのかな……」
急にクールキャラになったようなお姉ちゃんに
不思議そうにしながらついていく。
なんだか目的地に対する意識も強くなったようだし、すぐ着くだろう。
257
:
九重『ノー・リモアーズ』
:2016/05/23(月) 00:41:48
>>256
「そう。これが私のスタンド。名前は現在議会で検討中よ」
「覚醒? ……まぁ、そんなものね」
「間違いではないわ」
歩き続ける。
迷いはない。一歩一歩確実に進んでいく。
「ねぇ、一つ聞いてもいいかしら?」
「もし自分がもう一人いたら……そうね、スタンドとかでなく自分が自分の目の前に立っていたら」
「あなたどうする?」
258
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/05/23(月) 00:50:46
>>257
「議会ってどこのなの!?」
さっきまでスタンドを出したこともなさそうだったのに、
もう議案が提出されていてA子は驚いた。
「え? もうひとりじぶんが……え? なんで?
うーん、よくわかんないけど、
じぶんが2人いたら
一日こうたい制で学校行けば休みが二倍になると思う」
「お、アーケードの出口だ」
重い荷物を抱えてえっちらおっちら歩いていたため時間がかかったが、
そろそろアーケードを抜けるようだ。
向こう側は山だったり田んぼだったりせず、ちゃんと道路になっている。
259
:
九重『ノー・リモアーズ』
:2016/05/23(月) 01:00:50
>>258
「議会は常に我々の心の中にあるのよ」
涼しげに、こともなげに答える。
「そう。交代制」
「その発想はなかったわ。それも議会に提出するべきかもね」
くすくすと笑う九重。
そして、アーケードの出口に差し掛かる。
「あら、もう来ているみたい」
視線の先に黒い車。
窓ガラスがスモークで隠されており、中の様子は見えない。
車からスーツを着た男が現れ、二人から荷物を受け取った。
「それじゃあ、ここでお別れね」
「あなたのお名前聞いてなかったかしら?」
「教えていただける?」
260
:
九重『ノー・リモアーズ』
:2016/05/23(月) 01:01:44
>>259
(追記)
「少女Aじゃあなく本当の名前はないのかしら?」
261
:
A子『マイ・リトル・クッケンハッケン』
:2016/05/23(月) 01:11:38
>>259
「ふーん?
よいしょ。はいどぞ」
首を傾げつつ、荷物を渡した。
「……親につけてもらったなまえとか、戸籍に載ってるなまえが、
『本当のなまえ』?」
「わたしのなまえは……
わたしのなまえはうーん、やっぱりAって呼んでほしいな。A子で」
「じゃあねー、バイバイ! そらお姉ちゃん」
それだけ言うと、A子は赤い頬っぺたをさらに照れたようにさらに赤くさせて、
逃げるように小走りで去っていった。
「ひゃー」
262
:
九重『ノー・リモアーズ』
:2016/05/23(月) 01:22:19
>>261
九重はにっこりとA子に微笑むと
「さようなら」
と一言だけ呟いて車に乗り込んだ。
車はすぐに発進し見えなくなった。
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