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エレン「この長い髪を切る頃には」2
120
:
進撃の名無し
:2014/07/30(水) 09:41:25 ID:OG5QGHz.0
教室に残っている奴らは突然のお昼のテレビ放送に「なんだ?」とざわついている。
弁当食っている奴はもう大分少ないから、まったりムードで教室内で過ごしていたから余計にそうなった。
ハンジ『…………………』
リヴァイ『……………』
ハンジ『な、なんでニヤニヤしてるのよ〜』
リヴァイ『悪い。ニヤニヤが止まらないんだ』
ハンジ『そこのソファで寝ていたんだったら、途中で言ってくれたっていいじゃない!』
リヴァイ『言いそびれたんだよ。エルヴィンとの会話を邪魔しちゃ悪いと思ってな』
ハンジ『嘘ばっかり……盗み聞きしていたくせに』
リヴァイ『ああ。まあ、実はそうなんだが』
ハンジ『もう〜リヴァイは本当に意地悪ね! 恥ずかしい〜!』
と、顔を隠すハンジ先生だった。
なんだなんだ? 生徒達はまだ、事態を把握出来ずにテレビに注目している。
ハンジ『…………………』
リヴァイ『…………』
ハンジ『ちょっと! 黙ってないで何かしゃべってよ! 居た堪れないじゃない!』
リヴァイ『ああ……悪い悪い。照れているハンジを見るのは珍しいと思って、つい見入ってしまった』
ハンジ『やめてよ! じっくり見ないで! その……自分でも、どうしたらいいのか分かんないんだから』
リヴァイ『そいつは無理な相談だ。こんなに面白い事はない……ククク……』
2人の間に、甘ったるい空気が流れている。こそばゆいなあ。
ハンジ『あーうーその、えっと、どうしようか』
リヴァイ『ん?』
ハンジ『その、というか、それ話す前に、私から謝らないといけないね。ごめん……』
リヴァイ『何がだ?』
ハンジ『だから、その………あんたに甘えまくっていたことだよ。ペトラにぶたれて初めて、気づいた。私、物理的な部分だけじゃなくて、精神的な部分まであんたに甘えまくっていたんだって事を……』
リヴァイ『その、ペトラにぶたれたっていうのは、俺と別れた後の事か』
ハンジ『うん……あの子、半泣きで私をぶったんだよ。他の生徒がいる中で。本当に申し訳ない事を、彼女にさせてしまった………』
リヴァイ『そうか………』
ハンジ『だって、あんな事したら、ペトラ自身の周りからの評判が落ちるに決まっているじゃない。こんな私みたいなダメ教師の為に、あの子の手を煩わせたと思うと、大人として、自己嫌悪するよ………」
リヴァイ『過ぎてしまった事は悔やむな。ペトラには俺からも話しておくよ』
ハンジ『うーん……本当にごめんね』
リヴァイ『その事は後で何とかするとして。ハンジ。昼休み時間も限りがあるから、単刀直入に聞く。これからどうしたい?』
ハンジ『え? と、言うと?』
リヴァイ『ハンジはこれから、俺とどうしたいと聞いているんだ。ハンジ自身の今の素直な気持ちを聞かせてくれ』
きたあああああ!!! 盛り上がって来たぜ!
この辺になってくると、教室の奴らも大体察したようで、わくてかし始めた。
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