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ベルトルト「ある雪の日の君」

1 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 17:50:10 ID:0T2NpHTE0
進撃の巨人のSS ベルアニです

2 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 17:53:50 ID:0T2NpHTE0
少し長いですが完成してるのでサクサク貼っていきます。

進撃の巨人とよく似た世界ですが何処か違うのでご容赦ください。

それと、コメントくださると喜びます。

では

3 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 17:55:30 ID:0T2NpHTE0
夜 男子風呂場の入口付近

ライナー「どうした、ベルトルト?そんなところにいたら、せっかく温まったのに冷えちまうぞ」

ベルトルト「うん、なんでもないよ。悪いけど先に行っててくれるかな?ちょっと用事があって・・・」

ライナー「そうか?じゃああまり遅くならないようにな。就寝点呼でいなかったら室長の俺が怒られるんだからな」

エレン「おお、ライナー風呂上がりか?丁度よかった。昨日のチェスの続きしようぜ」グイグイ

ライナー「ははっ、いいぞ、またこてんぱんにしてやる」

エレン「今日こそ勝ってやる。アルミンに特訓してもらったからな…」

アルミン「うん、エレンはある程度強くなったからね」

エレン「ある程度って、何だよ。ライナーに勝って、そのうちアルミンにも勝つからな!!」

アルミン「はは、じゃあその時を楽しみに待ってるよ。そうだ、エレンがライナーの相手している間ベルトルトに僕の相手してもらおうかな?ベルトルトも強そうだし・・・」

ベルトルト「・・・いや、僕は全くできないよ。代わりと言ってはなんだけどマルコが強いって言ってたかな?ジャンがボロ負けしたって」

アルミン「そうなの?・・・じゃあ、マルコを誘ってみるかな。ありがとうベルトルト」スタスタ

エレン「じゃあ、ライナー行こうぜ」スタスタ

ライナー「じゃあ、先に戻るからな、くれぐれも遅れないようにな」スタスタ

ベルトルト「分かってるよ、点呼までには戻る」

4 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 17:56:40 ID:0T2NpHTE0
ベルトルト「・・・・・・」

ベルトルト「(やっと行ったか・・・訓練兵団に入団して約一年、僕達三人は上手く壁内に溶け込む事ができた。)」

ベルトルト「(だけど・・・何かと頼られるライナーはみんなの兄貴分になってしまった。あれだけ壁内の人間とは必要以上の関係を持たないようにと話し合ったのに・・・)」

ベルトルト「(彼といると、さっきみたいに僕まで余計な関係を持つようになってしまう・・・)」

ベルトルト「(もし・・・彼が戦士としての役割を忘れるような事があったら・・・・・・いや、さすがにそれは無いな・・・)」


ベルトルト「うん、考えすぎだな・・・」

ベルトルト「(でも・・・そうなればアニと僕の二人きり?・・・)」

アニ「もう、あんたと私の二人だけでやるしかないね・・・あんたは私を見捨てないでよ」ウワメヅカイ

ベルトルト「・・・///」カアァ

ベルトルト「なっ、何を考えてるんだ、僕はっ」ブンブン

ベルトルト「(大体、ライナーがいなくなる前提ってなんなんだよ・・・アニだって好きだなんて言ってないし・・・)」ブンブン

ヒュオォ

ベルトルト「寒っ・・・(もう冬だしなぁ、そ、そうだ図書室に寄って少し落ち着いてから戻ろう・・・)」テクテク

5 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 17:57:39 ID:0T2NpHTE0
同時刻 女子寮に向かう通路

アニ「(今日は退屈な座学ばっかりでつまらなかった・・・)」スタスタ

アニ「(・・・!・・・あれはベルトルト?・・・何やってんだい、あんなところで・・・)」

ベルトルト「-------------------」カアァ ブンブン ブンブン

アニ「(・・・放っておこう・・・)」スタスタ

アニ「・・・またっく、風邪引くよ・・・馬鹿・・・」ボソ スタスタ

6 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 17:58:18 ID:0T2NpHTE0
あぁ、いつかは彼の様になってしまうのだろうか?

使命なんか忘れて心から打ち解けられるような

そんな世界を望んでる

でも、そんなものは存在しないんだ

僕らはもう戻れない

僕ら?そういえば彼女はどうなんだろう?

彼女はいつも一人だから

ここに来てから彼女が笑うところ見てない

そうだ、僕らは笑う事を許されてないんだ・・・

7 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 17:59:25 ID:0T2NpHTE0
翌朝 食堂

アルミン「・・・・・・」パクパク

エレン「・・・なぁ、アルミン?」ビクビク

アルミン「・・・・・」プイッ ゴクゴク

ベルトルト「(なんだこれ・・・?)」

ベルトルト「(これ、僕が聞かなきゃいけないよなー、というかなんでライナーの頭は濡れてんだよ・・・)」

ライナー「・・・・・・」グッショリ

ベルトルト『なんかあったの?エレン?』コソコソ

エレン『実は、朝コニーが部屋に来て今朝の大雪で訓練が無くなったって騒いだんだよ』コソコソ

ベルトルト『それが、どうしてアルミンがキレてんだよ?それにライナーは濡れてるし』チラ

ライナー「・・・・・」ポタポタ

エレン『あぁ、それはコニーと俺で雪をぶっ掛けたからだ・・・』

エレン『いや、コニーが本当に訓練が無いのか聞きたいって言って、ライナーを起こそうとしたんだけど、中々起きないからさ』テヘペロ

ベルトルト『いや、寝てたライナーが訓練のこと知るはずないだろ。コニーも君も・・・』

エレン『それは・・・まぁノリで?』

ベルトルト「(これ、絶対わかってなかったよ・・・エレンも案外バカだからなぁ)」

ベルトルト「(とりあえず・・・)ライナー、君はストーブの所行ってきなよ」

ライナー「・・・・・・」ブルブル ガタッ スタスタ

ベルトルト『で、アルミンはなんでキレてんの?』

エレン『いや、コニーと二人で雪の塊をライナーに落としたら飛び起きて、雪の塊がアルミンに・・・』

ベルトルト『はぁ・・・それで?』

エレン『おう、アルミンがすぐに起きたのはいいんだけどよ、アルミンが大事にしてた本まで濡れちゃって、読めなくなっちゃった』テヘペロ

ベルトルト『いや、そのキャラいいから・・・でも、なんでたかが本一冊の為にそこまで?』

エレン『それがよぉ、何か死んだおじいさんが残してくれえた本みたいで・・・』

ベルトルト『駄目じゃないか、そんなの・・・謝るしかないよ』

エレン『だよな・・・うん、そうする』

エレン「あっ、あの、あr

アルミン「悪いけど・・・今は話したくない」ギロッ ガタッ スタスタ

エレン「」

ベルトルト「(怖っ、アルミンが怒るの初めて見た・・・)」

8 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 18:00:15 ID:0T2NpHTE0
ベルトルト「(ていうか、このエレンどうすればいいんだよ・・・)」チラッ

エレン「・・・・・・」グス ナミダメ

ミカサ「おはようエレ・・・ン!?」

ミカサ「どうしたのエレン?泣いているの?」

エレン「っ泣いてなんかないっ」ゴシゴシ

ベルトルト「(またまた、そんなにわかりやすく誤魔化さなくても・・・)」チラ

ミカサ「そう・・・エレンをいじめる奴は私が削ぐからっ」ギロッ

ベルトルト「(はは、ミカサ怒ってるよ・・・って僕!?」

ミカサ「そう、ここには貴方とエレンしかいない・・・ねぇ、ベルトルト・・・・・・喋れなくなる前に、何か言うことは・・・?」ジャキン

ベルトルト「っっ待ってっ、ミカサっ、お願いだからナイフをしまって!!」

ミカサ「私が尊重する命には限りがある・・・そして・・・その相手は決まっている。今は心の余裕がない、ので、覚悟して」ジャキ

ベルトルト「まままま待って、心の余裕はないかもしれないけど時間はあるから!!」

ミカサ「・・・問答無用・・・」

ベルトルト「うわぁああ、誰かっ、守ってくれ!!」

ガシィ!!

ミカサ「チッ・・・ライナー・・・貴方も邪魔をするの?」

ライナー「まぁ、落ち着け。エレンが泣いてるのはこいつのせいじゃない、エレンに聞いてみろ」

ミカサ「・・・・・・わかった」

9 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 18:01:17 ID:0T2NpHTE0
---------------------------------------------------------------------------説明中---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
ミカサ「分かった。今回はエレンが悪い。ベルトルト・・・悪かった」

ベルトルト「えっ、いや大丈夫だよ(正直、故郷が見えた・・・)」

ベルトルト「というか、ライナーはいつ戻って来たの?」

ライナー「今さっきだ、いい加減乾いたからな」

エレン「えと・・・その、ごめん」

ライナー「いいって事よ、俺はミカサとアニに理不尽な事で鍛えられてるからな」ドヤァ

ミカサ「・・・・・・」テレテレ

ベルトルト「(いや、そこ誇るとこじゃないし、ミカサに至ってはなんで照れてるんだよ)」

ベルトルト「(まぁいいや、これ以上関わらないでおこう・・・)」パクパク

ライナー「で、エレンはどうするつもりなんだ?アルミンをあんなに怒らせて」

エレン「・・・正直どうすれば良いかわからない。アルミンが、あそこまで怒ったのは初めてだし・・・」

ミカサ「うん、私も初めて見た。でも、エレンとコニーが悪いんだから謝るしかないんじゃない?」

ライナー「いや、それだけじゃダメだろう。さっきそれをやろうとしたら【話したくない】って言ってたし・・・」

ベルトルト「(また君は・・・なんでもかんでも口を突っ込む・・・)」モグモグ

ライナー「・・・!・・じゃあ、その本を買い戻すってのはどうだ?街に出ればそれなりに・・・」

エレン「いや、その本なんだけど外の世界について書かれた本で・・・普通には手に入らない・・・」

ベルトルト「(まったく・・・よりにもよってそんなものを・・・)」ゴクゴク

ライナー「そうか・・・うん!?、そういえばベルトルト、お前本好きだったよな!?」ガタッ

ベルトルト「(また、僕を巻き込む・・・)いや、好きだけど・・・詳しくないよ全然」

ライナー「でもお前、この前珍しい本を地下街で手に入れたって言ってなかったか?」クビカシゲ

ベルトルト「(うわー、嫌なこと思い出したなぁ〜。というか、君に首傾げられても困るんだけど・・・)」

エレン「何っ、本当かそれ、頼むよベルトルト!!助けてくれ」アタマサゲッ

ミカサ「私からもお願いしよう」アタマサゲッ

ライナー「ダメか?」ウワメヅカイ

ベルトルト「(てか、なんでさっきからライナーは仕草が乙女なんだよっ!!)」

ベルトルト「(これ、もう断れない雰囲気だし・・・注目も集めてるよ・・・)」

オイッ ドウシタンダ アノ テーブル パァン アマッテマスカネー ガヤガヤ ガヤガヤ

ベルトルト「・・・はぁ、わかったよ、できる限りのことはしてみるからね・・・」

エレン「本当に?ありがとうベルトルト」パアァ

ライナー「よかったな、エレン。室長として部屋の空気が悪いのは困るからな」

ベルトルト「(まったく・・・君は壁内に馴染み過ぎてるよ・・・)」

ベルトルト「(はぁ・・・地下街って言ってもなー禁忌になってるものは中々無いしなー)」

ギイィ

キース「・・・」ギロッ

一同「!!」ビクッ

キース「本日は立体機動の訓練が予定されていたが、大雪のため中止とする」

ザワザワ ホラ オレノイッタトオリダッタダロ ウルセー テメーハ アサカラ サワイデタダケジャネエカ ザワザワ

キース「・・・まだ話は終わっとらん!!」

一同「・・・」シーン

キース「訓練は行われないが、その代わりとして施設の雪かき等をやってもらう。各班、班長は後で私のところに来るように」ギィ バタン

ザワザワ ナンデ レンラクダケニ アンナニ ハクリョク アルンダヨ ザワザワ

ベルトルト「(・・・これで今日の訓練はなしか、まぁ雪かきの間に本の入手法でも考えるか・・・)」モグモグ

10 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 18:02:34 ID:0T2NpHTE0
ほぼ同時刻 食堂

ミーナ「ねぇねぇアニ?、南のトロスト区でこんなに雪が降るのって珍しいよねー」ウキウキ ワクワク

アニ「・・・そうだね」テクテク

ミーナ「(あれー、アニって雪苦手なのかなぁ?)ねぇ、なんか嫌な思い出でもあるのかなー?お姉さんに教えてごらーん」ダキッ

アニ「はぁ・・・あんたはいつから私のお姉さんになったんだよ」ウデハズシ

ミーナ「あぁ、寒いのにー」ウズウズ

アニ「またしがみついたら蹴っ飛ばすからね」

ミーナ「くぅっ、いきなり距離を詰めすぎたかぁ」

アニ「馬鹿なこと言ってないで、さっさと座るよ」ガタッ

ミーナ「うぅ、アニが冷たい・・・」ガタッ

ミーナ「で、なんでアニは雪が嫌いなの?」

アニ「・・・知らない」プイッ

ミーナ「(あぁ、これは何か隠してるなぁ〜。でも、追求したら今度こそ蹴られそうだし、今回はやめとこ・・・)」

ミーナ「(今日も味の薄いスープと固いパンかぁ・・・あれ?アニ全然食べてない・・・どうしたんだろ?)」

アニ「・・・・・・」ジーッ

ミーナ「(何処か見てるの?・・・あれはベルトルト!?これは恋の予感っ)」キラキラ

アニ「どうしたのミーナ?一人でキラキラして、早く食べないと冷めちゃうよ?」

ミーナ「・・・っうん、食べてるからね(あれー、もう戻ってる!?これは長期的に観察する必要がありですな)」グヘヘヘ

アニ「(ミーナの様子がおかしい・・・一人で人の悪そうな笑みを浮かべてる・・・)」モグモグ

アニ「(それにしても、アイツもかわいそうだな・・・)」チラッ

ミーナ「(また見たっ)」ウキウキ

アニ「(なんか面倒事に巻き込まれてるんだろう。ミカサまでいるし・・・)」

エレン・ミカサ「------------」アタマサゲッ
ライナー「------------」ウワメヅカイ
ベルトルト「----------------------」

ギイィ
キース「----------------!!」
ザワザワ ザワザワ

アニ「(・・・はぁ、あとで話聞いてやるかね・・・アイツ一人で抱え込むし・・・)」モグモグ

ミーナ「(ずっと見てた・・・これは間違いないっ)」キラキラ

11 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 18:04:25 ID:0T2NpHTE0
雪下ろし 建物の屋根付近

ベルトルト「(はぁ・・・いくら背が高い奴は高い所って言ってもなぁ・・・)」テクテク

オーイ ベルトルト コッチダヨー

ベルトルト「(届くわけないじゃないか、実際、屋根に上がるんだから小柄な方が良いだろ・・・)」テクテク

キコエテナイノカナー アイツ ムダニデッカイカラネ チョットケトバシテクル

ベルトルト「(ライナーもなぁ・・・いくら自分がクリスタと同じ場所が良いからって他のこと、全く考えられなくなるしな・・・)」スタスタ

オイ ソコノ デッカイノ ムシスンナ

ベルトルト「(あれじゃあ、盛った猫と同じだよ・・・猫?・・・違うな。うん。あれはゴリラだ、盛ったゴリラ)」ニヤニヤ

アニ「・・・無視すんな」ゲシッ

ベルトルト「痛っ!!、あれ?アニいつからそこに?」

アニ「・・・さっきから居たよ」ジト

ベルトルト「ごめん、(ちょっと考え事してて)視界に入らなかった・・・」

アニ「・・・もう一発食らいたいらしいね」ゲシッ

ベルトルト「痛たぁ!!な、なんで二回も・・・」

アニ「ふん、自業自得だね・・・人待たせてるんだからさっさと行くよ・・・(心配なんかしなけりゃ良かった・・・)」スタスタ

ベルトルト「う、うん(なんか怒らせるようなことしたかな?)」テクテク

12 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 18:05:56 ID:0T2NpHTE0
マルコ「・・・うわー、アレ痛そうだなぁベルトルト」

ミーナ「分かってないね、あれはアニなりの愛情表現なんだよ・・・」

マルコ「えっそうなの?というか、あの二人ってそういう関係?」

ミーナ「へへーん、他人の目は誤魔化せても、お姉ちゃんの目は誤魔化せないのだぁ」ドヤァ

アニ「・・・何の話してるんだい?」

ミーナ「!!・・・なっ、なんでもないよねー、ねぇマルコ?」エヘヘ

アニ「・・・・・・」チラッ

マルコ「!?・・・うっ、うんなんでもない話かなー」アハハ

アニ「そう・・・じゃあそこのデッカイの連れてきたからさっさとやるよ」

ベルトルト「(うぅ、蹴られたとこ痛い・・・)」サスサス

マルコ「大丈夫?ベルトルト」

ベルトルト「うん、何とか・・・」

ベルトルト「まぁ、アニなりの愛情表現だと思っておくよ・・・」

マルコ・ミーナ「(おおっ、これはっ!?)」

アニ「・・・はぁ?何言ってるんだい?アンタは」

ベルトルト「うん?だから、アニなりの愛jy

アニ「っ、二回も言わなくていいからっ//」カアァ

マルコ・ミーナ「ベ、ベルトルト?そっそれはどういう・・・?」

ベルトルト「ははっ、冗談だよ。二回も蹴られちゃったからね」

アニ「あっ、アンタみたいな奴が言っても全然面白くないんだよっ」カオマッカ

ミーナ「(いや・・・私的には真っ赤になってるアニがかなり面白いですけど・・・)」

マルコ「と、と言うかベルトルトもそんな冗談言うんだね(初めて聞いたような・・・)」

ベルトルト「えと・・・まぁ、アニとは同郷だしね(ライナーだって楽しんでるんだし僕だってこれくらい・・・)」

ミーナ「えっ、そうなの?初めて聞いた。アニったら全然話してくれないから〜」

ベルトルト「あれっ、そうなの?アニは恥ずかしがり屋だからなぁ」チラッ

13 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 18:07:02 ID:0T2NpHTE0
アニ「うっうるさい。アンタなんか心配して損したっ!!」

マルコ「・・・えっ?」

ミーナ「・・・えっ?」

ベルトルト「・・・・・・えっ?」

アニ「はっ!?、なんでもないっ」

アニ「さっ先に行ってるからね・・・」フイッ

ベルトルト「えっ、あの・・・さっきのは?」

アニ「〜〜〜〜っ///!、アンタはそこの二人と仲良くやってろっ」ドゴッ スタスタ

ベルトルト「いだぁ!!、さっきのより痛い・・・」オシリオサエ

マルコ「・・・・・・・・・」チラ

ミーナ「・・・・・・・・・」チラ

マルコ・ミーナ「(うわぁ、痴話喧嘩だこれ・・・)」ガーン

ミーナ『ねっ、言ったとおりでしょ』ヒソヒソ

マルコ『うん、そうだったね・・・』ヒソヒソ

ベルトルト「(からかい過ぎた・・・痛い)」サスサス

マルコ「えと、大丈夫?ベルトルト」

ベルトルト「うぅ、今回はダメかも・・・」

マルコ「あぁ、そう・・・でもさっきは驚いたなぁ、二人が付き合ってたなんて」

ベルトルト「えっ、誰と誰が?」

マルコ「えっ、それはもちろん・・・・アニとベルトルト?」

ベルトルト「うん!?だからそれは冗談だって」

マルコ『・・・これはどういう事でしょう?』コソコソ

ミーナ『さぁ・・・さっきのは無自覚でやってるとか?』コソコソ

マルコ『そんなぁ、あれを見せつけられた僕たちはどうすればいいのさ・・・』

ミーナ『そんなの決まってるでしょ、二人が自覚するように協力するのよ』

マルコ『えっ、そんなの悪いよ。見守るだけにしようよ』

ミーナ『もうっ、男のくせに度胸が無い・・・』

マルコ『いや、これは度胸とは違うし、そもそも・・・』ゴニョゴニョ

ミーナ「・・・・・・エロ本買う度胸はあるのに・・・」ボソ

マルコ「!!」

ベルトルト「?」

マルコ『ななな何言ってるんだ、僕がそんなもの買うはずないだろっ』ビクビク

ミーナ「・・・先週・・・時計台裏の本屋・・・」ボソボソ

マルコ「うわぁ、それ以上いいからっ」

ベルトルト「!?どうしたの?急に大声出して」

マルコ「はっ!?い、いや何でもないよ・・・」アセダラダラ

ベルトルト「そう?すごい汗だけど・・・」

マルコ「う、うん。日が出てきてちょっと暑くなってきたかな〜」アハハ

マルコ「そ、そうだ。倉庫にある梯子持って先に行っててくれるかな?僕たちはちょっと話があるから・・・」

ベルトルト「?わかった、先に行ってるね・・・」スタスタ

14 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 18:07:33 ID:0T2NpHTE0
ミーナ「・・・で、協力してくれるよね」ニコ

マルコ「うぅ、出来心なんだぁ・・・」

ミーナ「うん、そうだね。十分挙動不審だったし。でも、協力しないなら買った本の題名女子寮でぶちまけるからね」ニコニコ

マルコ「!!ダメだっ、僕が社会的に死ぬ」

ミーナ「ふふ、そうだね。あんな卑猥な本・・・で、協力してくれるんでしょう?」

マルコ「うん・・わかった・・・何をすればいいの?」

ミーナ「そうだねぇ・・・じゃあ、ベルトルトにアニをデートに誘うように仕向けて、しかも私達も一緒に行けるようにして」

マルコ「うぅ、いきなり難題だ・・・」

ミーナ「できなかったらわかるよね?」

マルコ「や、やるからっ、絶対なんとかするから!!」

ミーナ「よし、じゃあこの後お願いね」スタスタ

マルコ「僕に拒否権は無いんだね・・・」スタスタ

15 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 18:08:16 ID:0T2NpHTE0
倉庫

ベルトルト「さて・・・梯子は・・・」キョロキョロ

ベルトルト「(ん、あれは・・・)」

アニ「・・・・・・・」ピョンピョン ムー

ベルトルト「(あぁ、高いとこにあるロープが取れないんだね・・・)」ホンワカ

ベルトルト「・・・あの、アニ?」

アニ「!!・・・あんたかい・・・見てたの?」

ベルトルト「えっ、うん、まぁ一応というか・・・」

アニ「じゃああれ取ってよ、無駄にでっかいだけなんだから・・・」

ベルトルト「(わー、まだ怒ってた)うん、わかったよ」ヒョイ

ベルトルト「はい、これ」

アニ「・・・どうも」

ベルトルト「あ、それと梯子どこにあるか知らない?マルコに頼まれたんだけど・・・」

アニ「・・・そこに全部用意してある・・・」ユビサシ

ベルトルト「あぁ、本当だ。アニは用意がいいね、それに昔から気遣いもできるし・・・」ペラペラ

アニ「・・・・・・はぁ?ひょっとしてご機嫌取ろうとしてる?だったら、もっとましな方法考えてよね」

ベルトルト「(ばれてたー)えっ?う、うん。なんか考えておく・・・」

アニ「ふん、じゃあさっさと行くよ、アンタはそっちの重たいの持ってて」ガシャ

アニ「・・・・・・・・・」

アニ「(本当はそこまで怒ってないけどね・・・)」

アニ「(たまには、あいつも使命以外の事考えたって良いんじゃないかなってね・・・)」

アニ「(まぁ、何をしてくれるか知らないけど、楽しみにしとくからね)」クス スタスタ

ベルトルト「うん、わかったよ(はぁ、本当に怒らせたなぁ)」ガシャン

ベルトルト「(・・・でも何をしたら喜んでくれるかなぁ)」チラッ

アニ「-----------------」クス

ベルトルト「(あっ、今笑った。うん、アニは笑った顔が一番かわいいなぁ)」ニヤニヤ

ベルトルト「(でも、ここに来てから笑わなくなったな・・・)」

ベルトルト「!!、そうだ良い事思いついたぞ・・・ふふふ)」スタスタ

16 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 18:09:26 ID:0T2NpHTE0
屋根の上 作業中

ベルトルト「・・・・ふっ」ドサドサ

アニ「・・・・ふん」ドサドサ

マルコ「・・・よいしょっと」ドサドサ

ミーナ「・・・えいっ」ドサ

ミーナ「・・・・・・」シュン

マルコ「・・・よし、そろそろ休憩にしようか。あらかた片付いたし」

ベルトルト「うん、そうだね一休み入れようか」

マルコ「おーい、ミーナ、アニちょっと来て休憩にしよう」

ミーナ「えっ、休憩?じゃあ、あたし何か飲み物持ってくるよ。ほら、アニも行こう」グイグイ

ミーナ「(じゃあマルコ、さっきの事頼んだわね)」ウィンク

マルコ「・・・はぁ(わかったよ)」フリフリ

アニ「・・・ちょっと、梯子と反対方向なんだけど・・・」

ミーナ「うん!!そこから飛び降りるの」

アニ「・・・・・・ヤダ」

ミーナ「?大丈夫だよ。ほらさっき落とした雪が積もってるし」アハハ

アニ「・・・・・・やだ、そっちから行くなら一人で行ってよね」スタスタ

ミーナ「ええっ、待ってよ、私もそっちから行くから」タッタッタ

17 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 18:23:30 ID:0T2NpHTE0
マルコ「・・・ふぅ、やっと行ったか・・・」

ベルトルト「なんか疲れてるねマルコ?」

マルコ「うん・・・ちょっと色々あって(主には君たちのことだよっ)・・・」

ベルトルト「そっか、僕も最近疲れてね・・・よっと」ゴロン

マルコ「えっ、何してるのベルトルト?危ないよ」

ベルトルト「うん?大丈夫だよ、そこまで傾斜きつくないし、縁には雪を残してあるから万が一転がっても止まるし・・・」

ベルトルト「それに、日が出てきたから丁度よく乾いて温かくなってるよ」

マルコ「そっか、じゃあ僕も・・・」ゴロン

マルコ「あっ、ほんとだあったかいね・・・」ポカポカ

ベルトルト「でしょ、これよくやるんだ」ポカポカ

マルコ「えっ何処でやってるの?」

ベルトルト「ほら、図書室二階の書庫に窓があるでしょ、あそこから出ると日当たりが良いんだ」

マルコ「あぁ、あそこね・・・滅多に人が寄り付かないから」

ベルトルト「うん、しかも本の読み放題のオプション付き」

マルコ「あは、それ良いね。僕も時々行って良いかな?」

ベルトルト「もちろん、僕だけの場所じゃないしね」

ベルトルト「(本?そういえば何か忘れてるような・・・)」

マルコ「そういえばさっき疲れてるって言ってたけど、なんかあるのかな?良い場所教えてもらったし、僕で良かったら相談に乗るよ?」

ベルトルト「!!」

ベルトルト「(そうだ、アルミンの本の事だ。マルコなら本に詳しそうだし一緒に探すの手伝ってもらおう)」

ベルトルト「うん!!実はね・・・」
---------------------------------------------------------------説明中-------------------------------------------------------------------------------------
ベルトルト「・・・ってゆうことがあってね、マルコには街に出て本を探すのを手伝ってほしいんだ」

マルコ「うん、わかったよ。でもその前に言っておくことがある。ごめんベルトルト」

ベルトルト「??僕はマルコに謝られるようなことされてないよ」

マルコ「いや、朝コニーに訓練が無いかもって言ったのは僕なんだ。それで、騒ぎ出したコニーを止められなかった・・・」

ベルトルト「いや、それに責任はないよ。話し合いでコニーを止めるなんて無理だしね」

マルコ「そう言ってくれると助かるよ。コニーには悪いけどね、止めるなら物理的に止めた方が少ない労力で済むもんね」

マルコ「それにしても、あのアルミンとエレンが喧嘩というか口もきいてないなんてね・・・ちょっと想像できないよ」

ベルトルト「うん。僕も怒ったアルミンがあそこまで怖いとは驚きだったよ・・・まぁ、それだけ大事な本だったんだろうけど・・・」

マルコ「たぶんそうなんだろうね・・・でもそんなに貴重な本だと二人で探しても見つからないかも・・・」

マルコ「(はっ!?ここでミーナとアニも一緒に探した方が良いって言えば、皆で街に出ることが出来る。言ってしまえばこれはデートだぞ・・・)」フフフ

マルコ「ねぇ、ベルトルト。やっぱり、珍しい本だからさ、二人で探すのは無理があると思うんだよ、だから、他に人を呼ぶとかどう?たとえばミーn

ベルトルト「!!それだったらアニとミーナにしよう。うんそれがいい」

マルコ「えっ、うん、その二人だったらこの後声を掛ければ良いしね・・・(あれーどうしたんだろ急に・・・まぁ、これでいいか・・・何にせよ四人で街に出る訳だし・・・)」

ベルトルト「(ふふふ、これで手間も省けたし・・・一石二鳥だ・・・)」ニコニコ

18 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 18:24:26 ID:0T2NpHTE0
マルコ「それにしてもさ・・・屋根の上って快適だね」ポカポカ

ベルトルト「うん、一回やるとなかなかやめられない・・・」ポカポカ

マルコ「・・・・・・・・・・・・・」ダラー

ベルトルト「・・・・・・・・・・・・・」ダラー

マルコ「・・・・・ねぇ、遅くない?」ムク

ベルトルト「何がー?」ゲデーン

マルコ「だから、アニとミーナだよ。飲み物取りに行ったにしては・・・探しに行く?」

ベルトルト「大丈夫だよー、マルコだってさっきの蹴り見たでしょ。大抵のことならあの足でやっつけるんだから・・・」ゴロゴロ

マルコ「・・・ここから動きたくないだけじゃない?」

ベルトルト「・・・まぁ、それもある。日が当たってほんとに温かくなってきたし・・・」ポカー

ベルトルト「マルコも、起き上がったは良いけど動く気配無いよね?・・・」

マルコ「うっ、まぁね・・・」ポカポカ

マルコ「でも、まぁアニがいれば大丈夫かな。すっごい強いし」

ベルトルト「うん。そういえば、さっき蹴られた時僕の体浮いてなかった?」

マルコ「た、確かに三回目のはちょっと浮いてたかも・・・」

ベルトルト「あれが僕じゃなくてライナーだったらエレンにやってた技で三回転ぐらいされてたと思うよ」

マルコ「あれ?じゃあ手加減されてたんだ?」

ベルトルト「と言うより、できなかったんじゃない?僕あの技何度か見てるし、これだけ背丈の差があればね・・・手が届かないよ」ニヤニヤ

マルコ「ははは、手が届かなくて必死に技掛けようとするアニの姿見てみたいかも」

ベルトルト「ははっ、アニはチビだからね。そういえばさっきも・・・」

アニ「・・・・・・・・・・・・・・・おい、誰がチビだって?」

19 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 18:26:06 ID:0T2NpHTE0
ベルトルト「」アセダラダラ

マルコ「」アセダラダラ

ベルトルト「い、いやーそんなこと言ったかな僕。ねぇマルコ?」ダラダラ

マルコ「(うっ、今日二回目の展開だ・・・というか汗でばれるよベルトルト・・・)」

マルコ「あ、あぁ言ってない気も・・・する」アセアセ

アニ「・・・ふーん、そう。汗が凄いようだけど冷やしてやろうか?」

ベルトルト「えっ!?」

アニ「シッ」ドガッ

ゴロゴロゴロ ドサドサ ドシーン!!

マルコ「(あぁ、アニに蹴られたベルトルトが縁に残した雪ごと転げ落ちていった・・・)」ダラダラ

アニ「・・・あんたも汗かいてるようだね・・・」

マルコ「えっ!!ぼ、僕は遠ry

アニ「シッ」ドコッ

マルコ「うわああああぁああ」ゴロゴロゴロ

ベルトルト「(ふぅ、今日はアニを怒らせてばっかだ・・・うん?上から何かが・・・)」

マルコ「ああああぁぁあ」ゴロゴロゴロン

ベルトルト「えっ!!ちょっと・・・」

ドシーン!! ドサドサ

ミーナ「なんか大きな音がしたけど大丈夫?」

アニ「・・・別に何でもないと思うよ」

ミーナ「あれ?二人はどこに行ったの?居ないみたいだけど」

アニ「・・・あの二人なら仲好く雪遊びやってるよ。そのうち戻ってくるさ・・・」

ミーナ「そうなの?あの二人もそういう事するんだね。じゃあ私たちは温かいお茶飲んでよ」ガチャガチャ

ミーナ「はい、どうぞ」

ミーナ「あとこれ、アニが取ってきたクッキーね」

アニ「・・・どうも」

マルコ「うぅ、僕までヒドイ目にあった・・・」ヨジヨジ

ベルトルト「今日は暴力に襲われすぎだ・・・理由はあるけど」ヨジヨジ

ミーナ「あっ二人とも!!せっかく休憩してるんだから遊んでちゃ意味ないでしょ」

アニ「まったくその通りだよ。これからは無駄口を叩かないことだね」

ベルトルト・マルコ「・・・・・・はい」シュン

ミーナ「ほら、温かいお茶とクッキーだよ」スッ

マルコ「うん、ありがとう。・・・あれ、このクッキーはどうしたの?」

ミーナ「うん!!それはねアニがお茶だけじゃ寂しいって部屋から持ってきてくれたんだよー」

マルコ「えっそうだったの?だから遅かったのか・・・ありがとねアニ」ニコニコ

アニ「・・・どういたしまして」

ベルトルト「(あっ、まんざらでもない顔だ・・・関心ないように見えてこうやって気遣いができるんだよなぁ)」


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