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Key Of The Twilight
821
:
ユニ
:2018/03/05(月) 00:30:59
【ポセイドン邸】
「アブセルさん!」
目的の人物が来るまで落ち着かない様子で部屋の中を歩き回っていたユニは、アブセルの姿を見るやすかさず駆け寄ってくる。
「あの、さっきは本当にごめんなさいでした・・・」
相手の術にはまったとはいえ自分が彼を拒んだせいで危険な目に遭わせてしまった。ユニは改めて謝罪の意を述べるが、勿論この為だけに呼んだわけではない。
ユニは椅子を持って来るとそこにアブセルへ座るよう促し、自分も対面に腰掛けた。
「アブセルさん。前に、ユニは知らないことがわかる、見えるはずのないものが見えるって言ったですよね?その・・・あの人・・・今度はアブセルさんを攻撃したあの人のことが見えてしまって・・・」
あの人とはジルの事だろう。敵である人物の話をして良いものか、少し言いづらそうに両手の指を動かしながら話を進める。
「女の子がいるです、誰かは分かりませんが・・・あのお兄さんはその子をとても大事そうに抱きしめたりしてます。お兄さんはよく出掛けるですが、いつも女の子は置いてきぼりです。女の子はそこから出られないみたいです。」
とても抽象的だが、ユニは一生懸命自分が見えたものの意味を考えた。そして答えを導き出した。
「ユニは難しいこと分からないですが、お兄さんはその女の子を守ろうとしてるんだと思います。言うこと聞かないとその子を守れないです。」
ユニはジルが悪い人間であるように思えないのだ。自分を連れ出そうとしたが、決して害そうとしたわけではない。何となく、彼の本意ではないと感じた。
「お兄さんはいつも笑ってます。けど、女の子のいないところでは泣いてるです。小さい頃からずっと・・・。このままだとお兄さんの心が壊れちゃうです。どうすれば良いですか・・・?」
彼は敵なのに、苦しむ姿はとても胸が傷んだ。彼を救いたいとと思った。それに、彼の大事にしている女の子・・・彼女がとても気になるのだ。初めて見る姿なのに、自分は彼女を知っているような気がして。
「その、リト様はユニの力知らないですから・・・アブセルさんにお話をと思いまして・・・」
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