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Key Of The Twilight
746
:
ヤツキ
◆.q9WieYUok
:2017/03/24(金) 18:53:55
【黄昏の塔】
好敵手として刃を交えたからこそわかる、その強さ。
口にせずとも伝わる意図に頷くヤツキは、自身の連撃から続くイスラの会心の一撃に拳を強く握った。
彗星の如く夜闇を、空を切り裂き。
連続する爆発ごと全てを吹き飛ばす一刀。
その威力は凄まじく、結晶障壁が砕け散る程。
拳を握った手を顔に翳し、ヤツキは噴煙が止むのを待つ。
そして、噴煙を吹き飛ばす咆哮に僅かに顔をしかめた。
(……あれ程の一撃でも倒せないだと!?)
翳した手を下ろし、構えた神刀の切っ先。
頭部損傷、右半身消失、瀕死どころか即死してもおかしくないダメージを受けながらもその動きを止めない黒獅子の姿があった。
咆哮を上げるその姿は、後方に浮かぶ恒星の女神から供給される闇の力によって、秒刻みで再生している。
そう、ここは闇の巣に聳え立つ黄昏の塔。
闇を操る者にとっては、無尽蔵に力を奮える場所なのだ。
女神から黒獅子へ、逆もまた然り。
「どうやらニ体同時に倒さないといけないらしいな……」
しかめたい顔を、目元を歪めてヤツキは黒獅子を睨んだ。
だが、睨むだけで動きはしない。
否、動けない。
イスラと同時に全力の一撃を放てば、どちらか片方は確実に倒せるだろう。
しかし、片方を倒した所でもう片方が再生、蘇生させるのは目に見えている。
ならばどうするか……考える暇は、ない。
足元に落ちる影、それは瞬く間に広がり、破砕音と共に瓦礫の飛礫が舞う。
一拍前まで自分が立っていた場所には、飛びかかって来た黒獅子の姿。
後方へ跳び、着地と同時にヤツキは疾走。
抜きはなった刃と、黒獅子の爪牙が幾度とぶつかり合い、闇と結晶が戦いを彩る。
考える暇は無い、しかし考えなければならない。
矛盾を刃に乗せ、閃光が瞬く。
ヤツキの背から伸びる結晶の翼が羽ばたき、黒獅子が巻き起こす闇の大渦を相殺。
彗星の如く舞い降りる剣士の一閃が黒獅子の半身を斬り捨て、同時に放たれた黒獅子の豪腕が剣士を捉えた。
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