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Key Of The Twilight
727
:
ベルッチオ(過去)
◆Hbcmdmj4dM
:2017/02/02(木) 23:55:49
私が闇の調査に関わってから既に半年が経過していた。その間、例の闇による被害は四件にも上った。
相変わらず調査は捗っていない。
分かっていることと言えば、私達が追っている闇はこれまでのものとは全く別種のものであるということだけ。故に我々は、そこから生み出される魔物を亜種と呼ぶことにした。
亜種が他の魔物と違うのは、人間や動植物、水や大地に至るまで、あらゆるものの生命活動の根元である、マナエネルギーを奪い取る所にある。
目撃者の言葉によれば、亜種が触れた所はたちまちにマナが消失し、朽ち果ててしまう。
そしてそれは皆が寝静まった夜深く、煙のようにそこに顕れたかと思えば、一晩その地で暴れ続けた後、朝日と共に姿を消したのだそうだ。
私も被害にあった街に実際に足を運んだが、それは酷いものだった。もはや調査するべきものが何も残されていなかった。
そこにあるのは、ただ一面に広がる荒野のみ。人が暮らしていた痕跡も、人の歩んだ歴史も、その一切が消え失せていた。
私達に出来ることは、ただその地に残った穢れを祓うことだけだった。
こういったことがあるから、また異能者に対する風当たりが強くなるのだとユリウス様は言った。
特に闇と、それを囲うポセイドンの一族の沽券に関わるとあっては、早々に解決したいのが本音だろう。ユリウス様も目に見えて、お疲れになっているのが分かる。
「何とか次の出現場所だけでも予測できれば良いのですが…」
「出現するポイントに偏りはあるが…周期はまちまちで、予測するのは難しいな…。各地の守衛に警戒を強めて貰うよう言っておこう」
こればかりはレイシーの信託も、専門外であるらしい。
本来であれば、闇の継承者がきちんとした形で闇を管理している現在、魔物が出現すること自体が考え難い。私達の知らないところで、何かが起ころうとしている気がしてならない。
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