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Key Of The Twilight
661
:
イオリ
◆.q9WieYUok
:2016/11/11(金) 21:28:56
【虚空城】
不意に重くなる身体が膝を着き、抗えない力により床に伏せられる。
無様に這いつくばったその喉元に突き付けられる刃の感触に、イオリは口元を歪めた。
「世界そのもの、そりゃあ黄龍サマからすれば人間なんてアリンコどころかミジンコかもしんねぇな。」
だが、その口元の歪みは笑みに変わり、磁力に捕らわれていた筈のイオリは無造作に立ち上がる。
片手で埃を払い、半歩、後ろへ。
「ところでシデン、キュリー温度ってのは知ってるか?
磁力はある一定の温度に達すると力を失うのさ。
熱消磁する温度、それがキュリー温度。
ざっくり言うとな、電磁力は炎に弱いんだよ。」
だが、それだけで四霊であるシデンの力を弱め、消失させる事は出来ない。
ならば何故、イオリはシデンの力を弱体化出来たのか。
その理由は、先程暴れまわった炎蛇の群にあった。
シデンの力により鎮火されたものの、蛇群はしっかりとフロア中に焦げ痕を残していた。
その焦げ痕は不規則に見えるものの、実際はとある術印となっており、鎮火された時点でそれは発動していたのだ。
「鳳凰が司るのは“平等”
それは互いを同調させ、力量を等しくする事を可能とする。
本来なら、心を許した者同士でしか使えないんだがな……炎蛇の群れによる術印式でそこは強引に通させてもらったぜ。」
半歩下がり、刀は鞘へ。
居合いの型を取るイオリの背から炎の翼は消えていた。
「で、だ。
俺とお前の力を“等しく”したんだが……俺にお前を合わせた、即ちお前の力量は俺レベルに“下方”された訳だ。
気分はどうだ?只の人間になった気分はそうだな、地面に這いつくばってる様なモンだろ?」
犬歯が覗く程の獰猛な笑みと、残虐さが見て取れる瞳を向け、イオリは刀の柄を握り込む。
「命乞い、しても良いんだぜ?
今から放つ業、今のテメェに見切れるとは思えねぇからなァ!?」
そして、シデンの返答を待たず、イオリは刀を抜き放った。
それは、彼の得意とする居合い斬り、神をも斬り捨てる神速の一刀。
ーーー神斬りーーー
「死にさらせ、デコメガネよぉ!!」
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