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Key Of The Twilight

444リマ、ノワール ◆wxoyo3TVQU:2016/03/17(木) 01:44:26
【ポセイドン邸】
>>398

「とても、不思議な感じ。」

アブセルから話があると言われついてきたものの、何故かお茶会の席となった。
正直セナ達のことが気になってお茶を楽しむ余裕などないのだが、何処か落ち着かない気持ちでいたリマはアブセルからの問いに虚をつかれた表情を浮かべる。
大事な話があるのかと思っていたが、彼の口から出たのは申し訳ないがこちらからしてみればとても囁かな疑問だった。
が、隣で眉間の皺を深くするノワールから唯ならぬ気配を感じ、場を取りなそうとリマは言葉を返した。

「そっくりだから、セィちゃんの血を引いてるんだなぁって一目で分かるの。そんなリッちゃんは私にも関係してるんだなぁって思うと、とても不思議。」

そして、とても嬉しい。セナは自分を大切にしてくれるが、それでも二人の間にはたしかな溝がある、そう感じることがリマにはあった。セナの生い立ちを考えれば仕方の無いことだが、セナは幼い頃の印象とは違い、心を閉ざしてしまっている。リマにとってリトの存在は大きかった。いずれセナとの絆が完全に戻る日が来るのだと分かったから。・・・・・少し恥ずかしいけれど。

穏やかな笑みを浮かべるリマのそんな心情を察してか、対するノワールはその眉間の皺を更に深くする。

そんな中「お前は?」とアブセルに促され、ノワールはリマに向いて意識を無理やり引き戻される形で、何故自分も応える必要があるのかと不満そうな態度を示しながらも口を開いた。

「愚問よの。」

正直、初めてその存在を知った時には快さは感じなかった。自分に対して全くの感情を示さず、単なる務めとして扱っていた男が、望んで得た血筋があるのだと知ったから。自尊心が台無しである。
しかしリトは封印を解き自分を開放した云わば恩人であるし、自分を欺いた、かの組織との直接の繋がりもない。セナの血筋であることを除けば、リトに何ら不満はない。潜在的な闇の力も惹かれるところがあり、その力を秘めた血の味は上質で価値がある。

「不本意ではあるが、わらわの本来の力はリトに制されているからの。リトはわらわの主であるぞ、嫌う理由もない。して小僧、わらわと娘にリトへの情を問いかけることに何の意味がある?」

先程までの不機嫌さは何処へ行ったのか、ノワールは意地の悪い笑みを浮かべたかと思えばアブセルに疑問を返す。
ノワールはアブセルが自分達を連れ出した事に何ら意味は込められていないことに気づいていた。現ポセイドンがこちらを気にしてアブセルに何かを吹き込んでいたのを知っている。さしずめ、セナを連れ出すことに自分達の存在は不都合があったのだろう。
時間を稼ぎたいのなら、協力してやろうではないか。もっとも、自分が楽しめる方向でな。

「寧ろ問うべきは己の胸のうちではないか?リトは今や無機質な人形。あような姿にしたのは、そなたじゃ。そなたがあやつを裏切ったばかりに・・・・・無様よの。」


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