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Key Of The Twilight
18
:
メイヤ
◆.q9WieYUok
:2014/07/04(金) 21:27:08
【バルクウェイ】
手応えはあった。
しかし、赤子には傷一つ着いていない。
それどころか、刺激した事によって赤子は巨大化しながら暴れ出した。
その動きは決して鋭くは無いものの、速く、直撃すればただではすまないだろう。
何しろ闇を吸い取り巨大化した赤子に対し、巨大と言っても黒狗の全長は10メートル程しか無いのだ。
風を切り唸る豪腕を避け、黒狗は一時撤退。
周囲にある比較的高い建物の屋上……雛しているサンディの隣へと着地し、身に纏う闇を拡散させた。
そして、黒狗から人の姿に戻ったメイヤは、瀕死のアリアを横たわらせる。
腹を裂かれ、内蔵を引きちぎられた彼女が助かる見込まは殆ど無いだろう。
ピクリとも動かないアリアの胸元に犬の面を置き、メイヤは空に浮かぶ巨大な赤子を睨んだ。
「……サンディ、この人を頼む。
正直、助からないとは思うけど……逝くならせめて人の形を保ったまま逝かせてやりたい。」
アレと戦うなら、周囲に気を配る余裕は無い。
ましてや誰かを庇いながらなど持っての他だ。
どうやらサンディも負傷している様だ、彼女が無理に戦へ出ない理由にもなるだろう。
サンディへ兵糧の包みと鎮痛剤を渡し、メイヤは再び闇を纏う。
「サンディ、弥都では戻れなくてごめん。
この戦いが終わった後、戻って話たい事がある。
だから……」
そして、言葉の最後の部分を唸り声へと変え、黒狗と化したメイヤは再び空を駆け抜ける。
一歩進む毎に周囲の闇を吸い取り、疾風の如く疾る黒狗は瞬く間に空へ浮かぶ赤子との距離を詰め、一閃。
迅雷の如きスピードで、黒狗は赤子の胴を貫いた。
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