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Key Of The Twilight
165
:
リマ、セナ
◆Q4V5yCHNJ.
:2014/09/15(月) 22:32:13
【飛行艇】
リマとセナは食堂にいた。
リマは食事をスプーンで掬い、それをセナの口元へ持っていく。
「セィちゃん、少しでいいから…」
リマはセナに食事を摂らせようとしているようだが、どうにも上手くいかない。体が受け付けないらしく、匂いで戻しそうになる。
セナには波がある。沢山食べてくれる時もあれば、こうして全く受け付けないことも。
(体力つけなきゃいけないのに…)
リマは困った様子で目を伏せた。
個室で眠り続けているリト。セナは彼に自分の力の一部を分けた。
いくら魂が護られてるとは言え、リトの体は力を全て吸い取られ生き長らえるものではなかった。少しでも残っていれば自然に力は再生されるが、全くないとなれば話は別である。そこでセナが源である力を分け与えただ。言うまでもなくリトとセナの力は同系統であるため、リトの体にすんなりと馴染んだ。彼に至っては後は自然に彼本来の持つべき量まで力の回復を待てばいい。
そしてセナも分けた分だけの力を回復する必要があるのだが…
「もっと、食べやすそうなもの貰ってくるね…」
リマは言って立ち上がり、セナの側を離れた。
「健気よの」
それを見計らったかのように、新たな声が一つ。
先程までリマが居たセナと対面となる席に、ノワールが登って腰掛ける。
「そなたに尽くし、まこと健気じゃ。そなたは弱々しくなったものじゃの、魔玉とやらの影響か?」
詳しくは知らないが、セナはその身になにやら滑稽なものを封じているらしい。
そしてノワールには其れが彼の体を着実に蝕んでいるのが視える。
「…何故、お前がいる…?」
興味深げに意地悪な笑みを浮かべるノワールに、セナは彼女の問いかけには触れず別の話を振った。
「王子殿はわらわに感心がお有りか?それはそれは光栄な事じゃの。」
身なりは当初の其れとはかけ離れているものの、目の前の少女は間違いなく、かつて黒十字が接触した吸血鬼の姫。
お互いの目的の為にしばしの間行動を共にしていたが、彼女を含めた吸血鬼達はいつしか黒十字から姿を消していた。
「会いたかったぞ、王子殿。そなたにはしかと、けじめをつけて貰わねばの」
黒十字は共に目的を果たすと言いながら、一方の目的を果たした途端手の平を返した。
ノワールの身を封じ、赤子を奪った。
赦さない。
「そなたと、わらわの…」
子供の話を言いかけたところでノワールの視界に嫌なものが入った。
ジュノスが此方を睨みながら近づいてくる。
ノワールは悔しげに歯を噛みしめる。
「邪魔が入りおった…」
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