[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
Key Of The Twilight
113
:
イオリ
◆.q9WieYUok
:2014/08/18(月) 22:00:09
【バルクウェイ】
交差する雷光と白刃は闘気に揺らめく大気を斬り裂き。
刹那の間に繰り広げられた強者同士の戦いは、互いの背に背を預ける形で終わりを迎える。
「デコメガネ、叩き割ってやったぜ……」
背後に聞こえる乾いた破砕音と、シデンが膝を着く気配を感じ、イオリはニヤリと笑みを浮かべた。
「届いただろ、俺の刃はよォ……」
しかし、その笑みを浮かべる口元は瞬く間に歪み、咳き込むと共に吐き出された大きな血塊が足下を濡らす。
よくよく見れば、その身体……魔装の継ぎ目からは鮮血が溢れ出している。
そして、広がる血溜まりに倒れ込もうとする身体を刀で支え、イオリもまた、肩越しにシデンを視た。
「テメェの雷光も、今までで一番効いたがな……」
互いに倒れる事は無かったものの、双方共に多大なるダメージを負った今。
次に放つ一手が決着の一手となるだろう。
だが。
それを望まず、許す事無い者達が二人の視界に姿を現した。
「……戦いは終わりよ。
神の使いは死に、方舟は消滅した。
開かれた深淵もいずれ閉じてしまう今、この場に残る必要は無いわ。」
イオリの視線の先、肩越しに見える視界に立つ女性。
四霊の一角、霊亀のキールは険しい表情で言葉を放つ。
「それに、今。
アナタを失う訳にもいかないのよ。
これ以上の戦闘は私が許さない。」
「いや、俺が居るから出来ない。
の間違いだろう?」
そして、キールの視線の先。
シデンの視界には赤毛の男、ボルドーが。
「アンタ達も感じてるだろうが、俺の力はアンタらと大差無い。
このまま互いに助っ人が入った状態で戦闘を続けても、双方共に全滅する可能性は高いからな。」
イオリの懐刀でありながらも、イオリを超える強さを持つその男は、苦笑いを浮かべながら続ける。
「どっちにしろ、今はお互い退いた方が身の為だろう?
今はもう命を懸けてまで戦う時ではなくなったしな?」
その言葉にキールは無言で目を伏せた。
しかし、それは肯定の意である。
ボルドーが手出しをしない事を信じ、キールは虚空城への転移術式を起動。
膝を着くシデンに肩を貸し、彼を半ば引き摺る様に歩きながら、そっと耳打ちをした。
「後処理はジルが行うから気にしなくて言いわ。
あの子、何だかやる気みたいだったからね……」
そして。
起動した転移術式の光が二人を包み、眩い光が瞬くと共にその姿はバルクウェイから消えて行った。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板