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漫画・ライトノベル以外の書籍スレ

442修都:2023/09/19(火) 19:47:16 ID:Wvozer8s
齋藤嘉臣「冷戦と東西文化外交」
東西間の文化交流が本格的に始動する契機となったのは、1953年スターリンの死去と、その後のソ連による文化攻勢
アメリカは政府主体の文化外交には積極的ではなかったが、50年代半ばまでに東西交流がソ連における個人の自由や福祉、安全を求める圧力を下から高めることになるとの期待をもった
日本は米ソ文化冷戦の最前線でもあった→アメリカは日本でのソ連文化攻勢に焦り。アメリカからも音楽家やバレエ団が送り込まれる
グローバルに芸術家を派遣し続けたソ連の文化攻勢は60年までに多くの実績を残した。ただ、その文化外交は芸術家が西側文化に魅了される危険と隣り合わせであった
アメリカがクラシック音楽家や楽団を最も多く派遣したのはヨーロッパだったが、ジャズ音楽家の主な派遣先はアジアやアフリカだった
→ジャズの人種混成バンドにはアメリカの人種関係が改善しつつあることを訴える役割が期待された
→しかし、アメリカにおけるジャズや黒人の社会的地位は低いままであり、ジャズ音楽家らは時に憤りを示していた
60年代よりソ連・東欧ではジャズの現地化が進み、脱アメリカ化が進んだ→国家主導の文化外交はメッセージがそのまま受容されるのではなく、受容者側で再解釈される
ソ連が文化外交で重視したのはクラシック音楽とバレエ→バレエについては東西バレエ観の相違が表出→西側からは保守性を批判される
バレエ外交では、ソ連の社会主義リアリズム対アメリカのモダニズムの争いが時に前景化した→ソ連ではアメリカバレエ団の「若さ」が指摘された


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