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漫画・ライトノベル以外の書籍スレ
433
:
修都
:2023/09/03(日) 12:34:48 ID:Wvozer8s
小野塚知二「産業革命論」
産業革命はまず機械革命としてドーヴァー海峡の両岸で認識され始め、ヨーロッパ諸国、アメリカ合衆国、日本に及んだ
伝統的な再生可能エネルギーのみの状態からの大きな転換(エネルギー革命)でもある。また、原料革命でもあった→木材から鉄へ
産業革命は、欧米による世界支配の完成を意味している。産業革命とは、過去の自然と他国の自然に依存した産業社会が世界規模で確立するための長い過程
産業革命は産業による相違と地域による相違が大きいため、全産業・全地域で一斉に革命的変化が進行したということは、できない
それ以前とは断絶した技術・組織・基盤を獲得した産業と、在来の技術・組織・基盤の上に成立した産業とが併存している
産業革命によって時間規律が発生した。産業革命期までの人びとの時間はもう少し自由で、時間の進行を主体的に決定できていたが、産業革命以降、時計にしたがって生きるようになった
当初は女性と子どもが長時間労働で、近世まで続いた家庭のあり方は産業革命期に危機に瀕するが、その後、男女の分業、子どもとの関係が再編され、近代家族が生みだされる
18世紀後半から19世紀前半、イングランド食文化の伝統は途絶え、食文化を育んできた人的基盤の再生産もできなくなった
→産業革命期、もともとあった祭が楽しまれることもなくなった。利用可能なのは大量生産食材と輸入食材に限られるようになった
イギリス以外の産業革命では、これほどの変化は無く、農村と祭も維持され、食の能力は維持された
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