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漫画・ライトノベル以外の書籍スレ
423
:
修都
:2023/07/24(月) 19:31:01 ID:Iwso9WKY
藤川隆男「移民国家オーストラリア」
イギリスによるオーストラリア入植が始まったのは、フランス革命の一年前。オーストラリアが本格的に発展するのは、ナポレオン戦争以降
1830年、植民地オーストラリアの人口の約70%が流刑囚と元流刑囚→識字率はイギリスの労働者の平均をかなり上回っている。8割が窃盗犯、その半数が初犯
イギリスでは1833年、奴隷制廃止。流刑制度にも批判が高まった→オーストラリアへの移民の主力が流刑囚から自由移民に→先住民から無償で奪い取った土地が、移民補助の原資となった
ゴールドラッシュを契機に中国からも移民流入→1850年代から移民制限。1880年代末までには、中国人移民を制限する移民制限法制定
1901年、オーストラリア連邦成立。有色人種の移民に言語テストを課し、非白人を事実上排除した→白豪主義
1902年、連邦選挙法→すべての女性が男性と同等の選挙権。先住民の選挙権を否定。太平洋諸島労働者法→1906年までに全メラネシア人労働者を国外に輸送する
アボリジナル政策→混血の児童の多くを親から引き離し、施設に収容→実際は十分な教育が与えられず、非熟練労働者となった→現在も補償が課題となっている
旧来の歴史が批判的に検討されるようになったが、戦略的に先住民や女性の国民国家への貢献を強調する研究が増やされている
第二次大戦後、資本主義諸国が人種差別的だという批判を封じる必要性、アジア諸国との経済的関係の拡大などを背景として、1958年、言語テスト廃止、移民制限措置緩和
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