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漫画・ライトノベル以外の書籍スレ

421修都:2023/07/22(土) 17:28:30 ID:Iwso9WKY
後藤明「太平洋世界の考古学」
太平洋世界の全貌を明らかにしたのは、1768年に始まるイギリスのジェームズ・クックによる3度の探検
1950年代から始まった放射性炭素による年代測定法で、太平洋の島々にも数百年から数千年の歴史があることが証明された
後期更新世、氷河期の海面低下でインドネシアの島々は大陸とつながりスンダランドを形成していた。オーストラリア大陸とニューギニア島もサフル大陸を形成していた
完新世、海面上昇すると、島嶼世界では貝類、ネズミ、コウモリ、爬虫類が食されていた。ニューギニア島高地では紀元前4000年頃には初期農耕が始まる
→穀物の導入はなく、豚は紀元前1000年頃、サツマイモは1000年以降、もたらされるので、サツマイモを食べ、豚を飼育するニューギニア島高地の生活は伝統ではない
放射性炭素年代の基準が示されると、中央・東部ポリネシアの居住は今から1000年前以降という結果となった→急速に東進してきたラピタ集団はなぜ1000年以上そこへの移動をしなかったのか
人類は安全を考えて東進した可能性が高い→安全に帰ることができる風があるか
リモート・オセアニアに入植した集団は持ち込んだ資源と新しい島で動植物を効率よく利用しようとしたが、いくつかの島では貝類や鳥類が減少し、または絶滅した
アオテアロアの鳥モアが絶滅したのは森林伐採と火入れで環境が変革されたことが大きい
アジア起源のオーストロネシア集団は、西部ポリネシアの長い滞在期間で階層的な社会や宗教体系の原型が形成されたのだろう→14世紀頃までは、島間の交流が盛ん
→15世紀以降、各諸島は孤立する傾向となり、人口増加、社会階層化、戦争などが起こり、一部の島では国家に匹敵するレベルにまで発展した


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