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漫画・ライトノベル以外の書籍スレ

393修都:2023/02/25(土) 19:21:34 ID:I9ttHEEY
藤波伸嘉「オスマン帝国の解体」
オスマン帝国は自主独立のため、19世紀半ば以降、西欧法の継受を試みた→専制政治が続いたため、1908年、青年トルコ革命→革命直後の多幸感が醒めると現実的な利害対立が表面化
1923年10月、トルコ共和国成立、共和人民党のムスタファ・ケマルが大統領に→近代オスマン法学に抗するため、1925年アンカラ法学校新設
→トルコ法制史の特徴:近代オスマン法学では多民族多宗教性が前提だったが、トルコ法制史は非トルコ系諸民族を無視。オスマン人の学問上の独創性を否定
→国民主権とカリフ制の共存を目指した近代オスマン法学を否定
近世以来、西欧諸国とオスマン帝国は外交上の規範を共有していたにもかかわらず、イスラームのカリフを戴くオスマン帝国は野蛮の象徴だった
→キリスト教列強は、イスラーム法しか知らない野蛮なムスリムの下では国民の平等は不可能だと信じた
普通の主権国家として再生したいトルコ共和国は世俗主義を国是とする必要があった→列強から自主独立を護るにはオスマンの遺産は否定されなければならない
オスマン的イスラームが持つ普遍性の否定と表裏一体で進められたトルコ法の創造は、西欧近代との一体化の願望に基づくものでもあった


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