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漫画・ライトノベル以外の書籍スレ
385
:
修都
:2023/02/06(月) 20:09:25 ID:QPJxpke.
守川知子「宗派化する世界」
宗教改革によってドイツは宗派化へと向かい、地域や領主ごとにルター派、カルヴァン派、カトリックへの一元化が進展
宗教改革と時を同じくして、西アジアではスンナ派とシーア派の激闘→オスマン朝はスンナ派を強化する施策、サファヴィー朝はシーア派に転向させる施策→西アジアの宗派化
日本では、キリスト教の教義ではなく、既存の信仰対象への攻撃が受け入れがたかった。キリスト教禁教令と歩を一にして、伝統宗教である仏教へのシフトが図られている→国家主導の宗派化
シャムでも、キリスト教の既存宗教への攻撃や国王の転向が受け入れられず、鎖国体制となる
インドのムガル朝は最大版図となった時に、宗教の相違が抜き差しならなくなると、異質性(ヒンドゥー教など)を排除し、イスラーム法に反する行為を戒めた
多様な宗教を内包し共存・並存する社会から宗教マイノリティは改宗を選ぶか、移住するしかない時代へと移り変わった
19世紀、世界各地で聖地巡礼が盛り上がる→個々人の内面に侵攻が根ざし、社会の中に宗教が内在化した。16世紀からの宗派化が完遂した
宗教と政治、宗教界と国家が密接な関係をもっていた時代は終わり、宗教勢力が政治において、むしろ足かせとなる
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