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漫画・ライトノベル以外の書籍スレ

152 修都 ◆7VC/HIVqJE :2017/07/12(水) 20:42:24 ID:rlvqw/MU
桜井英治『贈与の歴史学』を読みました。
日本は世界的にみても贈与儀礼がたくさん残っている国のようで、さらに言えばバレンタインのような新たな贈与儀礼まで増えていっている国のようです。
この本は、そんな「贈与」をテーマにして歴史を見た本です。とは言っても内容のほとんどは中世後期です。というのも中世後期というのは、贈与が最も発達した時期だったようです。
まず、話は古代から始まりますが、税というのはもともとは神仏に対する贈与だったそうです。その贈与が段々と税に変わっていったようです。これは中世も同様で、目上の人等に対する贈与が段々と税へと変わっていった事例は数多いようです。
この本の中では「贈与経済」という言葉も使われていますが、贈与されたものがどうなったかというと、さらに違うところに贈与されたり売却されたりということが多くなされていたようです。
特に室町幕府に財源不足に悩まされた幕府だったので、贈与品を修理が必要な寺社等に送る。寺社がそれを売却するという形で、幕府は一銭も使わずに国家的な機能を果たしていたようです。
また、贈与が行われる背景には宗教など色々な要素がありますが、中世日本では有徳思想というのがあったとも書かれています。
この有徳思想が何かというと話は簡単で、どの地域でもどの時代でも存在する、お金を持っている人は貧しい人や社会のためにお金を使うべきだという考え方です。
徳政令もこの考えたかたでなされていたようで、お金を持っている金貸しは貧しい人のために借金を帳消しにするべきだという考え方が普通だったのが中世日本だったようです。


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