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漫画・ライトノベル以外の書籍スレ

148 修都 ◆7VC/HIVqJE :2017/06/21(水) 17:54:41 ID:z68wRE6o
佐原真『斧の文化史』(1994年)を読みました。
なんとなく手に取って読んでみたのですが、考古学の本だけど内容的には民俗学・文化人類学に近い本でした。
ちょうど90年代だと「近代」は必ずしもいいものではないという考えが強くなってきた時代ですけど、考古学的内容以外の部分はそういう考えに近い内容でしたね。
日本では斧はもはや使われなくなった道具ですけど、南の島やオーストラリアでは50年代頃まで石斧が使われていたそうです。そしてその石斧は単純に道具の役割だけでなく、男性の権威を示したり花嫁に贈ったりするものでもあった。
そんな社会に鉄斧が持ち込まれるわけですが、結果的にどうなったかというと、男性権威などの従来の力関係が無くなったり、犯罪が増えたりはしたようです。
ただ、それ以上に著者が重視していたのは、南の島の人々は空いた時間を何に使ったかということです。
日本なら間違いなく空いた時間ができれば別の仕事をやって、技術の発展をさらに進めようとする。でも南の島の人々は空いた時間ができたら昼寝や宴にその時間を使った。
さらに、技術の発展が原因で増えた病気や障害もあるし、自然環境の破壊も当然増えた。
そういったことを斧から考えた本でしたね。

それにしても最後の方に「高森遺跡」が出てきたのは笑った。当時は本当に誰も捏造された遺跡だと思ってなかったんだなぁ


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