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漫画・ライトノベル以外の書籍スレ

125 修都 ◆7VC/HIVqJE :2017/05/08(月) 20:11:30 ID:z68wRE6o
中西新太郎「小林よしのり(漫画家)」(『ひとびとの精神史8巻 90年代』)
 戦後五〇年から戦後六〇年は右傾化の10年→小林よしのりのパフォーマンスが果たした役割は大きい
 衝撃と言えるほど大きな反響を呼んだのは98年の『戦争論』→それまでの戦争認識を公然と否定した→「自虐」と「反日」を非難
 →反日勢力と日本、日本人という図式を描き、正義は後者にあるとした→作品では、日本人の立場を代表するのはキャラクターとしての〈小林よしのり〉
 小林は私欲追及を左翼思想としたが、左派は高度成長期の生活変容を批判している
 小林の場合、公=国→国=歴史の積み重ね=伝統→この考え方は小林独自の主張とは言えない。小林の主張は保守右派思想の系譜上にある
 →小林は、規範や道徳が自分たちの中に宿っているとし、日本人として覚醒せよと呼びかける
 『戦争論』が取り上げた個々の話も、描き出された戦争体験も、大東亜戦争肯定論なども戦後持続的にあったもの
 小林は知識人対大衆という対立図式をおき、反エリート主義の論法につなげる→庶民と地続きに自分の主張があるとし、その点が読者の共感を集めた
 『戦争論』は大衆の意識、その意識を操作(洗脳)している世論、メディアを攻撃対象とし、横暴な多数派と戦うとした→これは現在のネット右翼にも継承されている
 →世論、メディアの洗脳を解くという自己操作が自己の絶対的優位を確信させる→タブー破りにつながる→弱者を非難してもいい
 →小林は同意していないが、『戦争論』は乱暴な敵対者狩りにつながった
 小林は、主役キャラとして登場する自分、サヨク等の敵役キャラ、味方キャラ等を設定し、作者小林が論争の舞台を取り仕切る→それが若者にうけた
 →小林自身もこの手法の危険性に対する自覚はあった→この手法は山野車輪『マンガ嫌韓流』(2005)で成功を収めた(主役としての作者キャラはいない)
 →小林「キャラが立って読者が感情移入できたら その漫画は成功しヒットする」を証明した
 『マンガ嫌韓流』は作者を匿名化しても「ごーまんをかます」ことができることを顕わにした→小林の手法は真実性の判断や倫理的判断の基準からも解放させてしまった
 →もはやネット上ではフィクションと現実を弁別する意識はない
 『戦争論』の主張は、「つくる会」からも右に寄った意見として認められていなかったのに大ヒットした→右派言説に引き寄せられる心情をとらえた
 右傾化の10年と新自由主義構造改革の10年は重なっており、右派言説と新自由主義擁護は連携し補完しあっている(小林は反新自由主義)
 →ただ、右派言説を受容する層は下層に限られないし、若者のみの話でもない。新自由主義等に由来する不安だけでは説明できない点がある
 肯定したい実体が定かでなくても肯定してしまえる際限ない自己肯定への欲望が存在している


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