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漫画・ライトノベル以外の書籍スレ

121 修都 ◆7VC/HIVqJE :2017/05/05(金) 12:09:26 ID:YbuHQj7w
水島久光「中田鉄治(夕張市長)」(『ひとびとの精神史8巻 90年代』)
 現在、北海道夕張市は日本国内でただ一つの財政再生団体。中田鉄治市長の対外的なアピールポイントは「炭鉱から観光へ」だった
 中田が市長になって2年ごろの81年10月16日、北炭夕張新炭鉱でガス突出事故。戦後3番目の犠牲者数(93名)、59名の安否不明者を残したまま注水が行われた
 →石炭の時代の終焉を印象づけた
 87年、青野豊作『夕張市長まちおこし奮戦期―超過疎化からの脱出作戦』→中田肯定論
 しかし中田の計画は無謀だった。全部で179プロジェクト、総額6000億円→政府からの補助、起債、民間資金導入で賄う→荒唐無稽だった
 →91年『追補夕張市史』の記述→トーンダウンしている。計画の原資調達の目途が立っていない
 新生イメージの核になったのが、90年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭だった。ふるさと創生事業の1億円を原資にした(使い方の建設的な例として高く評価された)
 →映画によって町を根底から作り変える、映画のような街にしようとしていた
 →合宿所の名前が黄色いリボン。2000年、中心市街地の建物に映画の絵看板を掲げ、ゆうばりキネマ街道と命名、などをおこなった→張りぼて感が拭えない
 中田は「演じる」ことが好きだった→『西部警察』や『仮面ライダーBLACK』にも出演。「市長」という役を演じ、パフォーマンスする市長だった
 中田が支持されていたのは政策の是非よりも愛されていたからだった。しかし観光客数はピーク時でも水増しされていた
 →成長に転じるイメージを描きつづけるため無計画な投資をつづけた。中田は夢の舞台で踊り続けた
 夕張市の財政破綻が報じられ、不正経理が明るみに出ると既に故人となっていた中田には独裁者、ワンマンのレッテルが貼られた→最晩年は、恫喝を繰り返していたという
 なぜ夕張だけがエスカレートしたのか。なぜ人々は彼を愛し、首長にまで押し上げ、踊らせ続けたのか。パフォーマンス好き、低学歴からの立身出世は彼だけの個性ではない
 高度経済成長の最後のバトンを受け取ったのが中田だった。そのバトンを受け取ったのは中田だけではない→自治体はさらなる経済成長にすがった
 生キャラメルブームもあったが、そのブームが去るとまた負の遺産が出てくる。市長は2人連続で一期で降り、東京都から派遣職員で来た30歳の人物が市長になった
 →なぜ夕張は、繰り返しメディアのネタになるのか。この町の宿命なのか


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