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映画感想スレ(3)

990シャアダム:2019/01/03(木) 07:04:50 ID:ThfKNmts
◆ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(原題:The Post=ワシントンポスト新聞社)2017年アメリカ

「炎の王国」同様、日本人がこの映画がヒットするように勝手に付けた題名に感心して良いやら嫌気がさすやら、ただ「ザ・ポスト」では味気ないけどね(ホラー映画の題名っぽいw)。

内容は、アメリカ国民を騙して、ベトナム戦争を始めて、長引かせた政府の隠された実態を、(マクナマラ国防長官が良心の呵責からか)赤裸々に綴った最高機密文書「ペンタゴンペーパーズ」を入手したワシントンポスト社がその後どう行動したかを描いた社会派群像劇。

映画「大統領の陰謀」の前日譚みたいな感じで作ったのだろうか、ラストで映画「大統領の陰謀」の冒頭シーン(ウォーターゲート事件)にキッチリ繋がる所が「あ〜成るほどね〜」ってパズルが嵌まったように腑に落ちました。

感想:凄く難しい内容なんだろうなあって身構えてみましたが、確かに人物関係の複雑さや登場人物の多さに辟易はしましたが、そこまで複雑な映画ではありませんでした。
まとめれば、経営が上手くいってない「ワシントンポスト社」が株を公開して立ち直ろうとしてる時期に、「ペンタゴン文書」事件が舞い込んできて、今政府に睨まれたら「ポスト社」は潰れてしまう、でも国民のために文書の報道はするべきだ!ってポスト社の上司達が悩む映ストーリーですね(かなりざっくり)。

娯楽映画としては、あまり面白くは無かったけど(淡々と事実を語っているだけなんで)、過去にこういう事件があったと思うと興味深い映画になりますね。「もう一回こういう事件が起こったらもう乗り越えられないかも知れない」って女社長が言ってますが、すぐ「ウォーターゲート事件」でまた「ポスト社」はピンチに晒されるんだよなあって思い、皮肉が効いてるその部分は笑いました。
今となっては紙の新聞はネット報道に駆逐されそうなメディアですが、無くなって欲しくないですね。新聞社は熱い職場だなあってちょっと格好いいです。

映画の中で「報道は政府のためでは無く国民のためにあるべき」って語ってますが、まさにその通りです。しかし、行きすぎた報道は個人を傷つけたり、国益を大きく損なったりするので、その辺は考慮して欲しいですね(自分お手柄や新聞を売るために報道はしないで欲しいですね)。

アメリカの歴史の一部(1970年頃)を、面白く知りたい人にはお勧めな映画かも知れません。昔の映画「大統領の陰謀」も一緒に観るとニクソン政権時代を理解できるかも知れませんね。




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