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ライトノベル総合
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◆レディ・ヴィクトリア ローズの秘密のノートから
レディヴィクトリアシリーズ第5巻(一応の最終巻)。チーム・ヴィクトリア(ヴィクトリアを中心とするトラブル解決団)が3つの事件を解決する中短編のミステリーだが、語りてローズ(ヴィクトリアのメイド)がそれぞれの事件を紡いでいき、ラストの「あの有名なロンドンの通り魔殺人事件」に続く!って感じの内容でした。
最初の事件は食事係の中国人リェンさんの過去にかかわる物語。次の事件は女性専用倶楽部に現れる、その倶楽部の主人オーブリーの「パンシー(ドッペルゲンガー)」の謎に挑む。三つ目めは「サロメ」とよばれる踊り子が弱みを握り、「大英帝国」の王族相手に強請る物語でした。その他にもローズの誕生日に贈られたプレゼントの話や前作の「ミネルヴァ・クラブ」がロンドンに復活しそうだという不穏な話もありました。
三つの事件の中で一番良かった、そして感動したのは最初のリェンさんの過去にかかわる話でしたね。ラストであっと驚く結末で、ちょっとウルっと来て、よくできてるなあって感心しましたわ。パンシー事件は「なんだか強引だなあ、年寄を虐めるなよ」って解決で今一つしっくりこなかったですね。三つめは「LGBT」(男同士の恋愛関係)に関するお話で、お得意のこの人らしい「耽美」で「陰鬱」で「人間関係(血筋)が複雑」な話でした。が、これも犯罪者に肩入れしすぎかなあ、でも差別が嫌いな主人公らしい解決の仕方かなあって、少々納得いかない者の「主人公らしい」終わり方だったと思います。
それにしてもちょっと哀れなのは「マーサ」さん、扱われ方が最後まで「嫌われマーサの一生」でしたwあの事件の最初の犠牲者ってそんな名前でしたっけ?
いやあ、全体的な感想としては、読み応え十分な面白さで、あの「吸血鬼とお供」の物語が、自分としては不本意な抽象的すぎる、どっちかというとつまらない終わり方に対して、このシリーズはまだまだ読みたいなあって思わせてくれるほど楽しくて良かったです。
ぜひ続きを描いて欲しいですね。某「ウォーカロン」シリーズも第二章として続いてるのだから・・これも形を変えて続かないかなあ。ミス・シレーヌの謎がミスタ・ディーンの過去が全然解き明かされていまいので、描くべきだと思いますw
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