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ライトノベル総合

991なつかぜ:2020/03/10(火) 09:14:33 ID:rmiMl0oI
◆キウイγは時計仕掛け Kiwi γ in Ciockwork


Gシリーズの第九弾。今回は建築学会の発表のため伊豆にある日本科学大学を訪れるいつものメンバー(加部谷・雨宮など)。
そこで、学長の射殺事件が起こり、犯人の手には、プルトップの付いたキウイがあった。
一方、加部谷の泊まっていたホテル(旅館風)の温泉にもキウイが浮かんでいた。そして犀川&萌絵もその事件に巻き込まれるというミステリーでした。

いつもどおり、殺人トリックや犯人像、事件そのもの推理などはそっちのけでそこには主眼が置かれず、社会人になった加部谷たちの同窓会も兼ねた学会や学者たちのお仕事中心に淡々と進んでいく話でした。
つまり大学や理系の生徒や学者ってこんな感じなんだって所を楽しむ小説だと思いました。とはいっても、ミステリー部分もそれなりに面白く、抽象的で最後まで真実は語られず、読解力が必要とされるもので、読解力が足らない自分は読み終わってもスッキリはしませんでしたw

まずキウイになんの意味があるのか?・・・あるサイトを観たら「君たちキウィパパイヤマンゴーだね♪」って歌があるように、キウィって女性器の隠語って意味があるようだ。つまり今回被害者となった男女が不正(性的関係)で学長になったというスキャンダルを罰するために、被害者が昔離婚して離ればなれになった息子を、いつものギリシャ文字をつかう謎の組織(宗教団体)が暗示か催眠かで操って、学会が始まったら(時計仕掛けで)天誅を下したのでは?って考察しました。
温泉のキウィは、ここで二人が密会をしていたという暗示かなあ。キウィにプルトップは手榴弾を表していて且つそれが切っ掛けで息子が行動を開始した操りの切っ掛けでは?そしてγはガンマ線つまり危険な放射線だというこれも殺人発動の切っ掛けの一つ。息子も親の一存で枠が決まってる留学生の特別扱いをされていたので、彼にも罪を負わせた。科学者に相応しくない行動、科学を穢した汚物は消毒だ一掃しろ、という「真賀田四季」信者団体のしわざナノでは?と言うことで納得しました(それが真実かどうかは作者にしか分からないw)。

あと注目は、加部谷と海月の恋の行方ですね。どうなったかは一番面白い所なので読んで下され。いつものメンバー内の人間模様が事件より面白いのがこのシリーズの特徴・・いや全シリーズかな(二回目)。犀川がさらに偏屈で取っつきにくいイライラおじさんになっていて、心臓に毛が生えていないとこの人と(作者の分身?)付き合えないなって思いました(でも本人は潤滑な会話を少し意識してましたけどね)w

とにかく、頑張れ加部谷・・って応援したくなるような話でもありました。海月は人間的にも無理なんじゃないかなあ(彼はウォーカロンなのでは?wまたは真賀田博士の隠し子か、一連事件の宗教団体の刺客・ラスボスかも?)。続きがミステリ以外の部分で読みたくなりました。




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