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ライトノベル総合

988なつかぜ:2020/02/21(金) 06:33:33 ID:rmiMl0oI
◆今昔百鬼拾遺 天狗
「今昔百鬼拾遺」シリーズの第三弾。中善寺敦子と呉美由紀のコンビが活躍するミステリー。
今回は偶然知り合った篠村美弥子の友人「是枝美智栄」が「高尾山」に登ったきり行方不明に。と同日に「高尾山」で女性の首つり死体が見つかり、その後「迦葉山」で
その友人「是枝美智栄」の服を着た女性の腐乱死体が見つかる。その他にも二人の女性が「高尾山」で行方不明に、この四つの事件の謎に敦子・美由紀コンビが挑むという話。

今回のゲストヒロインに「篠村美弥子」って出てくるのだが「鳴釜 薔薇十字探偵の憂鬱(ハルヒかなw)」のキャラクターってわかったのだが、読んだことあると思うんだがちっとも思い出せなかったw
とにかく今回の韻を踏んだ文章というか、文章の出だしは「高慢・傲慢・驕慢・尊大・・」つまり慢心や驕りって事ですね。そして「天狗の鼻」につながり、山での遭難行方不明が「天狗の神隠し」に繋がるわけですね。それで今回の妖怪は「天狗」。
物語の半分は「高尾山」で落し穴に落ちた「呉美由紀」と「篠村美弥子」が事件の考察やら天狗の話やら事件のあらましやらどうしてこの危機的状況に陥ったかまでの過去を思い出しながらの会話劇でしたw
二人が救出され敦子と青木(刑事)と合流して調査の末、問題の家庭(首つり死体となって発見された女性の家)を訪問して事件をひもとくのが後半戦って構成でした。

感想としては読んでる最中は先が気になりパズルを解くような感覚も有り楽しかったのですが、読後感は何かいつもの「後引き感」が少ないなあ、普通で淡々とした小説だったなあって最終巻(多分)にしては物足り無いなあって感じでした。
呉美由紀の若さによるストレートな「正義の感情の爆発」は確かに言ってる事は正論だが、世の中正論では片付けられない事ばかりだから、このヒロインの言うことが何でも正しい様な描き方が少し鼻についてスッキリしませんでした。

そう今回のテーマは「同性愛」。よかれと思った親心が「同性愛者」を余計に悪者にしてしまって、この二人の未来は苦難どころか悲惨だろうなあ(二人のために二人も関係無い女性が犠牲になってるし)。この場合、最後に勝った(今回のヒロインは勝った負けたが嫌いでしたなw)のは「同性愛者」を認めない世論(宗右衛門も含む)じゃないでしょうか(皮肉w)。




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