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ライトノベル総合

981やまびこ:2019/12/20(金) 19:31:49 ID:rmiMl0oI
◆ηなのに夢のよう

Gシリーズの第6巻。真賀田四季と知り合いの数学者「深川恒之」が朝の散歩の途中で、地上10メートルもの高いところにあった首吊り死体を見つける。側には「ηなのに夢のよう」というメッセージが。
一連の事件だと感じたいつものメンバー(犀川・西之園・海月・加部谷・山吹・赤柳・国枝(←おまけ))がいつものように集まって事件を考察する。そして次々に起こる「変わった首つり自殺」とメッセージ。そして萌絵の友達の反町や金子にも被害が及ぶ。
彼らだけで無く、四季関係の人物達も動き出すというミステリーサスペンス。

今回の話はミステリーというよりも純文学的を読んでる様な気分になりました。まるで夏目漱石も「こころ」や村上春樹の小説(例えがズレてるかも知れないが)みたいな、なんで生きてるの?なんで死ぬの?生きてる意味って何?正義って何?真実って何?って問われ続けてるような感じでした。
自殺は悪では無いみたいな話が出るとあの「バビロン」を思い出してしまいます(逆に「バビロン」が影響を受けた方かも)。
つまり、ミステリーを解くいつものパターンじゃ無かったですね(自殺の謎は最後までもやもやとしていて、この小説が何を描きたかったのかは自分で考え感じろって事ですね)。まさに純文学っぽいw

出てくる聡明な人物たちが、自殺は罪では無い、自殺はその人権利だ、とか冷静に分析してるのをみて、いやな達観した人達(犀川・海月・紅子お前らだよ!)だなあってちょっと嫌いになりましたわ。西之園や加部谷みたいに自殺は駄目!ってスタンスの方が人間らしくて好きですわ。
最後に、ペットの死を持ってきたのは、嫌な達観をする人達へのアンチテーゼ・抵抗・反抗ですね。愛するものの死の重みを自殺という罪を描きたかったと勝手に解釈します。可哀想ですがイイオワリ方だったと思います。

あと、この巻で言いたいことは、あの「瀬在丸紅子」(Vシリーズ)や「保呂草」(Vシリーズ)そして「椙田」(Xシリーズ)や「真鍋」(Xシリーズ)、そして「真賀田四季」が出てきたことに吃驚です(オールスターではないですか)wそして「保呂草」=「〇〇」だった。
テロリストの藤井苑子だけはなじみが無いですね。いつ出てきた人なんだろうか。ジャーナリストのアキラ(Vシリーズ)だったりして。

とにかくいつもの謎解きミステリーとして読まない方がいい話でした。次回が楽しみです。ていうか「Wシリーズ」(ウォーカロン)って続編が出てたんですね。それも読まなくてはw




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