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ライトノベル総合

978やまびこ:2019/11/17(日) 13:31:16 ID:rmiMl0oI
◆恋恋蓮歩の演習 A Sea of Deceits (ペテンの海)

知る人ぞ知る「Vシリーズ」の第6弾。学生の「大笛梨枝」はふとしたきっかけで建築業者の「羽村怜人」と恋愛関係に落ちる。そして豪華客船ヒミコ号で香港まで旅行に行くことになる。しかし、船旅の途中で恋人の「羽村」は何かのトラブルで海落ちてたのか行方不明になる。
そしてその船に乗っていた富豪が所持していた高価な「とある有名画家の自画像」も盗まれてしまう事件が起こる。偶然(?)にもその豪華客船ヒミコ号に乗っていたいつものメンバー(保呂草・紅子・紫子・小鳥遊)はその事件の謎を追うことになる。少しコメディチックでガヤガヤと忙しなく意外などんでん返しのあるミステリーでした。

前半は二組の恋愛模様中心で、まったりとしみじみとしてそこまで嵌まらなかったが、後半の船旅で祖父江七夏(いつもの刑事)がヘリでヒミコ号に乗り込んできてから面白くなりましたw
七夏と保呂草の対決、七夏と紅子の対決、保呂草と紅子の腹の探り合い、小鳥遊(女装)と警備長片平の弟子同士の対決、保呂草と各務アキラの腹の探り合い、そして今回一番の見どころだと思ってる紅子VS各務アキラの知的女性の初対決など全てのシーンが面白い、楽しい、読み逃せない、ワクワクするって感じでした。
肝心の「絵画の行方」や「海に落ちた恋人の羽村の謎」なんて後回しって感じでした。あと、紫子ちゃんのドジっ子で不憫な恋愛コメディも見逃せないというかギスギスしてドライな人間関係模様の中でオアシスみたいな存在でした(小鳥遊練無のつっこみや素っ頓狂な行動や奇妙な格好もオアシスかなw)。紫子ちゃんがいつもより可愛く感じました。
気付いたんですが、女装学生の練無(ねりな)の口癖が「〜なりね」なのは名前に懸かっていたのかwしかし、ずっと女装してスカートをひらひらして何が楽しいのだろうか(男が好きって訳でも無いし、将来医者になる予定らしい)w今回、紫子ちゃんと息ピッタリでしんみりしたシーンもあって、二人は結ばれるフラグって思ってしまったが。

他のシリーズと違って「Vシリーズ」はコメディとして楽しめて映像化して欲しいが、今回の話は難しいだろうなあ(羽村の正体の関係で)。ていうか、羽村の正体って最初アイツだと思っていたが、途中で違うのかなって思ったけどラストのラストのラストで、ほおおってどんでん返しに叫びたくなりました・・・(詳しくは読むべし)。

はっきり言えば前回の「魔剣天翔」の話の続きというか、後編みたいな感じでしたが、今回の「怪盗ルパン」は紅子よりいいところ取りで格好良かった。ほんと一癖二癖もある連中のドタバタミステリー、最高ですw早く次巻を読みたい、そんな気分にさせてくれる今回の小説でした。

大笛さんは子供が愛せなかったけど、羽村さんと付き合うことで、愛する気持ちを学んでいって子供が欲しくなった、って解釈でいいのかな。そして羽村さんは最初っから全てを計算に入れていたということかな。




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