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ライトノベル総合

968やまびこ:2019/06/29(土) 04:36:08 ID:rmiMl0oI
◆黒猫の三角
V(紅子)シリーズの第一弾。小田原家の居候「瀬在丸紅子」とその変わった仲間達(麻雀&飲み友)が関わった事件を描くシリーズ。
今回のストーリーは小田原家の実質上の主人「小田原静江」のもとに、過去三年間に起こった殺人事件の記事が入った不可思議な手紙が届き、不安になった静江は探偵「保呂草潤平」に一晩の護衛を頼む。
だが、護衛の甲斐もなく、静江は過去三年間に近所で起こった殺人事件と同じ手口で殺されてしまう(首を特殊なベルトで締められて)。殺された部屋は窓も出入り口も内側から締められて密室で、犯人が逃げられる秘密の経路もなかった。
保呂草と紅子、そして中性的(女装癖のある)な大学生「小鳥遊練無」とその友人「香具山紫子」はその謎に挑むと言うストーリーでした。

まず率直な感想ですが、まさかシリーズ第一弾なのに、初っぱなからお前が犯人なのか??ってポカーンとする結末に驚きましたw追々このあとのシリーズどうなるんだよ!
って思ったら、なるほど真の主役が登場してそういう事かってまあ・・まあ納得しましたわwつまり今回の事件は頭の切れる変わり者同士の邂逅&対決って所ですか。
紅子さんはこれからも、色々なシリーズででてきそうな「ポスト・真賀田四季」っぽいですね。

しかし、この推理小説で一番の問題は犯人の動機ですね。え?こんな動機で良いの?って感じの動機でした。「きまぐれ」「なんとなく」「ぞろ目が好きだから」「何となく語呂が良いから」「人を殺したかったから」って感じで、森博嗣らしい常識の斜め上を行くミステリーだなあって感じましたね。
何せ、頭の切れる登場人物が、「遊びで殺すのが一番健全だぞ」とか言ってるくらいですから、もうちょっとで自分も感化されそうになって「いやいや普通で健全なわけ有るか!」って思い直しましたわwそれから「何故人を殺してはいけないのか」談義は面白かったです。

あとは、殺人事件でうやむやになった、小田原家長男(朋哉)の殺人未遂事件。東尾が小田原家長女を連れ込んだ事件は単なるミスリード的なものだったのかな。でも理由のある殺人と遊び(洒落)でする殺人の対比、犯人の変わった性格(普通に考えればサイコパス)を表すためのエピソードなのかもね。

最後にクロネッカーのデルタ(「黒猫の三角」の元ネタ)について調べたけど、行列の11・22・33・44・・・が1(有り・殺人対象って意味?)で他は0(無しって意味?)・・・この法則ってなんの役に立つのかなあって新たな疑問しか湧かなかった(頭の悪い自分には分からん)。

このシリーズも面白そうなので暇があったら読んでいこうと思います。




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