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ライトノベル総合

964やまびこ:2019/05/14(火) 23:54:05 ID:ThfKNmts
◆冷たい密室と博士たち

実写ドラマ「すべてがFになる」の一話、二話で観たことはあったけど(宇宙服のような防寒服を着た学生達が実験室のはいって密室で殺されるぐらいしか覚えてないw)、内容をほぼ忘れたので原作を読んでみました。
小説にはちゃんと建物の見取り図が事細かく付属していて、さすが主人公が建築好きな建築学科助教授だけはあるなあって、ちょっとだけ「建築探偵・桜井京介」を思い出しました。この建物見取り図を見ていて思ったのは、この植えられている樹木にもちゃんと意味があって、中庭を人が通っても事務室から見えないようになってるなあってちゃんと考えられてるなあって、ちょっとにやけてしまいましたw

さてストーリーは、極地研に低温度プール実験を見に来た主人公助教授「犀川」とヒロインで大学生の「萌絵」。実験後、二人の学生の死体が見つかりそれが密室殺人であった。さらに最近誰も入っていない機械室から、行方不明になっていた学生の白骨死体が見つかる。ヒロイン萌絵は好奇心から積極的にこの密室殺人の謎を解こうとするが、その所為で彼女も犯人に狙われる というミステリーです。

一章は事件後にデニーズに集まって事件の考察を始める主人公達。二章〜五章は事件当日に話が戻り、殺人事件が起こって警察が捜査を始めるまでの回想、六章からは再びデニーズの現在に戻って事件の考察の続きから新たなる殺人事件を経て犯人確保まで、第十二章で犀川による密室事件の謎の解明、第十三章犯人による真実&エピローグと言う構成になっている。
犯人のヒントは登録ネーム「SHIKA(鹿)」。犯人が分かったとき、なるほどこりゃ普通じゃ分からんわ(外国語学に通じてないと)って思ったが、よく名前を観ると「あれ?違う解釈でも犯人分かるじゃんよ」、ってこれもにやけてしまいましたw

あと、完璧な建物地図が有るおかけで、実験の様子や死体発見や「萌絵」が犯人に狙われて逃げる様子とか犀川の謎解きが凄く分かりやすく、アドベンチャーゲームを楽しんでる感じでしたね。

しかし、あの人がまさか娘のために、そこまでの危険を冒すとはそこまでの覚悟があるとは、まさに想像を絶する異常な犯罪心理(親子愛)ですね。犀川が答えを見つけたとき、動機が理解できない、信じられないって言った気持ちがよく分りました。
それから、大学院とかの制度がよく分からなかったけど、修士コース(Mコース)でまずマスターになってそして博士コース(Dコース)でドクターのなるんですね(大学卒業してから何年かかるんだろう?)、博士になるのも大変だわって思いました。

いやあ、楽しかった推理小説でした。「すべてがFになる」事件だけじゃなく、このシリーズ全体もアニメ化すれば良いのに、って思いましたわ。

今回分かったこと、犀川は意味の無い冗談ほど高尚だと思っている。ヘビースモーカーである。コーラとカルピスを混ぜて飲む。缶コーヒーは嫌い。萌絵の両親は目の前の飛行機事故で死亡。萌絵の住む部屋は高級マンション21階22階全フロアーw飼い犬と執事がいる。萌絵の叔父さんは警察本部長。
犀川にはもう一つの人格(激しい性格で頭の回転が速い・・特異な精神状態)がある。犀川の友人は喜多助教授、助手は気の強そうな国枝桃子(フルネームで書きたくなったw)。この二人は多分今後の事件でも登場しそう。

というわけで、今後はこのシリーズの読破を目指していきたいと思います(できないかもしれないけどねw)




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