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ライトノベル総合

962やまびこ:2019/03/24(日) 19:44:19 ID:ThfKNmts
◆サイタ✕サイタ

Xシリーズ第5巻。今回は謎の依頼人から左曾利(サソリ)と言う人物の素行を調査して欲しいとの依頼がくる。いつもの主人公メンバー、小川・真鍋・永田の3人組に加え、同業者(探偵)の鷹知や刑事の岩瀬も加え彼(サソリ)を24時間毎日監視することになるのだが、同時に連続発火事件や連続殺人事件に出くわすことになる。この三つの案件は果たして繋がっているのか、無関係なのか・・と言うミステリーでした。

感想ですが、前巻「ムカシ×ムカシ」同様に、誰が犯人で動機や方法が全てはっきりせず、読後に読者が検討して考察してあーだこーだと考える小説でした(不親切でモヤッとするけど、そこが売りなんだろうなあ)。もうひとつ、題名は「サイタ✕サイタ」というより「ビコウ✕ビコウ」(尾行ね)や「ビコウ✕コウタイ」の方がしっくりきますね。なんか「ハンター✕ハンター」みたいwサイタ✕サイタというのは「チューリップの花」に掛けて「爆弾の火花」の事で、仕掛けた犯人の犯行声明のことです。
四人でも一人を24時間気付かれないように尾行するって、不規則な生活になったり、寝る時間を削ったり、大変だなあってこの本を読んでいて感じましたね(それが一番読んでいて楽しかったですね)。あと、何でも屋の事務所の社長の椙田(美術鑑定家)が出番も少なく全然活躍しないので(裏で危ない人物と色々やってるのはわかっている)、主人公はこいつじゃないなあって思いつつ、こいつが一番謎の人物ですね(普段なにをやっているのか?)w
それから、尾行対象のサイコパスっぽい「左曾利(サソリ)」さん、ダーティーハリーって映画の最初のサイコパスな強敵スコルピオ(さそり?)から取ったんでしょうか?名前とサイコでコス狡い所がよく似てました。

今回の依頼人は誰かっていうのは、自分は小川タイプなので、途中で分かっちゃいました(直感ですが)。ただ犯人の自分を止めて欲しいって言う気持ちは理解不能ですね。ただ単に自分を目立つおとりに使ってその間にもう1人の仲間を疑わせないようにしただけのようにも思えますね。全ての犯行を終えたら仲間も一緒にこの世から綺麗さっぱり消えるって気持ちも理解不能でした。
犯人の気持ちが非常に分かりにくかった話だと思います。自分の義妹や嫁が、夜鷹や娼婦のような隠れバイトをしてたからといって、許せないから殺すってなるでしょうか?よほど自分の正義感や道徳観に傷が付いたんでしょうね。まあそれで殺人はギリ分かるんですが、爆弾の方は何カ所も仕掛けて何がしたかったんでしょうか?娼婦バイトの事でストレスが溜まっていたから発散?それともバイトをやる度に相手との情事の近くで爆弾事件を起こして「そういう事はやめろ」って警告してたのかな。

このように、事件のあらましがはっきりせず、あとで読者が考察するミステリーでしたwそういう意味では面白いシリーズだとは思います。次の巻は「ダマシ✕ダマシ」ですね。




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