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ライトノベル総合

953めんたい:2018/12/22(土) 21:44:20 ID:ThfKNmts
◆天空の矢はどこへ?

マガジンのグラビアガールも持っていた、ちょっとは有名になったらしい「W(ウォーカロン)」シリーズの第9巻。
今回は日本のウォーカロン(人間を補助するために作られた人間そっくりの生命体)メーカーの工場がテロにより占拠された。同時にメーカーの社長が乗っていたチャーター機が行方不明に。その事件を解決するために「デボラ」という万能トランスファーととても親密な関係にある主人公「ハギリ」博士が九州阿蘇にあるその工場へ向かうという話でした。

今回もハギリファミリー(ウグイ・キガタ・アネバネ・モロビシ・デボラ・アミラ・ペガサス・オーロラ・タナカなどの親しい博士達)が総出演で大活躍でこれら二つの関係ある事件を解決します。ていうか、彼らがいないと解決できない事件が多いなw主人公自体は高年齢でなんの訓練もしてない博士なのだが、発想力と判断力と強運と強力な仲間達のおかげで見事解決する方向へ行くのが面白くて読むのをやめられませんねw
文章自体はあっさりでそっけなく、過度な表現を抑えて書かれていて淡泊なんだけど、そこが逆に読者の感情や想像力を刺激しますね。

題名の「天空の矢」とは行方不明のチャーター機の名前が「アポロ」なんでアポロが放った矢(天空へ向かって放った矢)から来てるものと推測されます。さて行方不明になった阿蘇の工場から飛び立った天空の矢(人工知能カンナのメモリィ)はどこへ向かうのでしょうか、その理由と共に読めば分かるのですが、ヒントは某漫画の「エネル」ですねw
今回の肝は、成功率の低い任務(宇宙へ上がって「アポロ」に乗り込みメモリィを回収する事)に就いたキガタを自分の娘のように心配する必死な主人公と、そっけないクールレディ・ウグイとの関係(これも親子愛か?それとも・・)の進展?停滞模様ですか。友情や愛情や恋愛関係に関しては不器用な二人が微笑ましいですねw

あと、女装が似合う(趣味?警護のための変装なのか?)サイボーグ・無表情なアネバネがまたスカートをはいて主人公を警護するのだが、キョート博物館の老館長(150歳)に対して一瞬感情を見せるところがなんかの伏線なのかなあ。

それから、ミチルとロイディに関する謎がかなり解明されたところが肝でもありました。ミチルって自分で殺したマガタ博士の娘の世界初のクローン(ただし性別は男に)で恋人と殺人事件にあって、クジ博士の手術で脳はロボットのロイディの中に、恋人の体はリモコンとして使っていたんですねw(ややこしや、ああややこしや)。

ラストのデボラの「では、が足りません」は最初意味が分からなかったのですが、ウグイとの別れの会話を読み返すと、たしかに「では」がたりないですねw
トランスファ・デボラや人工知能オーロラにさえモドカシイと思われお節介を焼かれる主人公ハギリ博士とウグイさん、次巻最終巻ではどうなるのでしょうか、楽しみです。(どーせ結ばれるんでしょ!)




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