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ライトノベル総合

949めんたい:2018/10/16(火) 23:47:09 ID:ThfKNmts
◆ヒトごろし

土方歳三の幼少期から箱館戦争までの生き様を描いた1000ページ以上もある超長編小説。

どこまで、作者の創造か史実なのかは分からないが、新撰組結成までのいきさつや幕末のヤクザ集団「新撰組」や幕末や戊辰戦争の経過に少しは詳しくなれる一冊でした。「龍馬によろしく」ってギャグ多めのドラマでも「清河八郎」が悪く描かれていたけど、この小説でも悪いというか駄目な人物として描かれていましたw
しかし、彼が新撰組の元「浪士組」を作ったんですねえ(打倒幕府のために)。その悪巧みが失敗して清河は暗殺されるのですが、芹沢鴨を神輿にして「土方」と「近藤」が浪士組から独立して「新撰組」を作ったんですね(初めて知ったわ)。
あと、剣の天才と言われる「沖田」の描き方が独特。沖田は土方と同じ人を殺すのが大好きで、こっそり町人を辻斬りして楽しんでいた「人でなし」だったんですね(この小説では)w同族嫌悪?で土方にとことん嫌われて最期は労咳で惨めにのたれ死に。沖田は戦いの中で死にたかったんだが、土方はそれだけはさせない、畳の上で惨めに病死させるって・・変な意地の張り合いでちょっと笑った。

その土方の生き様も壮絶、子供の頃に観た血しぶきに魅せられて、人を斬り殺すのが好きになったと言う設定。人を切リ殺しても罰せられない身分になるために、近藤や芹沢や幕府を利用して「新撰組」を作る。そこに世の中を良くしたいとか一切大志は無く、ただ人を殺したいだけというだけのために、頭を使い陰謀を張り巡らす生き様w
そんな生き様に、勝海舟や山崎丞(新撰組のスパイ活動)や佐々木(会津の暗殺リーダー)などの切れ者が集まってくると言う皮肉。なかなかに読み応えのある群像劇でした。

1000ページ以上もある小説なので、全ての感想を短い文でまとめる事は難しいのですが、とにかく読んで損は無い内容だと自分は思いました。新撰組好きな人で、他の作品では見れない土方や沖田を読みたい人ならお勧めですね。書きたい感想が有りすぎて全部書けないのが残念出す。あと、やっぱり1000ページ超は長えよw




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