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ライトノベル総合

943めんたい:2018/08/13(月) 21:14:23 ID:xSoXLvgQ
◆フォグ・ハイダ

『ヴォイド・シェイパ」シリーズ第4作目。剣の師匠が死んで山から下りて都へ向かって一人旅をする主人公。盗賊に襲われ斬り倒し難を逃れるも、その盗賊の妻リュウ(元忍者)に仇と付け狙われることになる。仕方なく盗賊の助太刀をしていた凄腕の剣士キクラは濡れ衣を着せられ、不治の病の妻とともに都からの追手から逃げていた。事情を知った主人公は再会したノギやキクラの旧友のチハヤと共に何とか救おうとするが・・。「フォグ・ハイダ」って霧に隠れる人かな。霧隠才蔵みたいな題名ですね。

感想。今回は実に面白い話でした。そして病人を庇いながらの戦いがいかに大変かってのが良く伝わる話でした。そして悲しい結末に戦いの非情さ虚しさを感じる話でもありました。冷静で大人しい主人公が激情かられ、都で三本の指に入る凄腕剣士に仇討ちを挑む場面は熱くて、別の小説を読んでるかのようでしたね。クライマックスの3人(主人公達)対30人(敵)の激闘に次ぐ激闘がとても面白かったです。敵には弓と銃があり、こちらは隠れながらのゲリラ戦法。そして凄腕剣士との剣筋の長い長い読み合い、一撃でも貰えば直ぐには死な無いが、血を失い力を失い戦闘不能に繋がるリアルさ、まさに剣格闘小説って感じでワクワクしました。
今回、剣の戦いだけでなく、戦いが終わった後の死体の後始末や敵のけが人の介護などもあり、よりリアルで面白かったです。しかし、悲しいなあラストは。
あと、主人公に敵の情報を教えてくれる謎の忍者ナナシの存在や宿屋の娘スズ、医者や寺の坊主、改心した女盗賊リュウの存在もそれぞれの生き方が交差していて楽しかったです。忘れていけないのが旅の道ずれチハヤとノギの掛け合い漫才(+リュウ)、こいつらだけが殺伐とした戦いの中で、笑えてほっとするオアシスですねw
いやあ、実に考えさせられてかつ面白い小説でした。
さて次巻は「マインド・クアンチャ」を続けて読むことにしますか。都まで近そうでまだ道のり遠そうだなあ。主人公は将軍の息子らしいので、都へ着いてからのゴタゴタもありそうだし。




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