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ライトノベル総合

939めんたい:2018/07/12(木) 21:11:21 ID:xSoXLvgQ
◆ブラッド・スクーパ

「ヴォイド・シェイパ」シリーズの第2巻。ブラッドスクーパとは「血を掬う人」という意味かな。
前巻の旅の続きで、凄腕の剣士「クズハラ」との出会いから始まる。彼の道場の横に建っている村の庄屋の「竹の石」(不老長寿の薬の元)を狙って強盗団が攻めてくるらしいので、クズハラ達と協力して庄屋を守ることになる。
具体的には主人公は庄屋の娘「サヤ」の護衛をすることになる(またいつものようにヒロインに惚れられる展開w)。

さて感想だが、文章は淡々としているが、実に味わい深いストーリーでした。特に剣の達人VS剣の達人の描写が秀逸。淡々な文章だからこそ、読む人の想像力がかき立てられると言うか、納得のいくかつてに汗握る勝負展開。ただ、ラストの戦いは、狙撃銃使いの盗賊のボスが、主人公を舐めていてくれたことで助かったんだけどねw
主人公は世間のことは何人知らない設定だから、目にする物が一々珍しくて仕方が無い、でも子供では無いから、失礼の無いように人に尋ねたりするのだが、聞き方が悪かったり、勘違いされたり、もう聞くのは辞めとこうと思ったり、その辺の日常会話がまた面白い。そして暇があれば、剣の戦い方のシミュレーションや哲学的な疑問を思考したりする。日々切磋琢磨してるなあって感じ。
それから、ギャグメーカー?三味線のノギ(女性)の存在がじつにいい、殺伐とした斬り合いや哀しい別れの後の空気を明るくして和らげてくれる。

じつに読後感が爽やかな面白い小説でした。主人公ゼンノスケの正体(将軍の隠し子かな?)と都で待ち受けていそうな跡目争い?とか続きが楽しみですねえ。




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