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ライトノベル総合

937めんたい:2018/07/04(水) 04:14:25 ID:rODKo/KA
◆ヴォイド・シェイパ

「シェイパ」シリーズの第一巻。前にも読んだことがあるが、内容を大分忘れたので再読してみた。
内容は自分お育て親で剣や人生の師匠「スズカ・カシュウ」が病気で亡くなり、住んでいた山を下りて旅に出る侍のゼンノスケの旅の最初の10日間を描いた物語。

文章は淡々として起伏がほとんど無い感じなのだが、たった10日間話なのに人との出会いやそこで起こる出来事が濃密で、これは人生の修行・剣の修行の旅なんだなあって考えさせられる。
10日の旅の間に戦いが二回、人の死が3回あり、この世界(江戸時代っぽいが)主人公くらい強くないと旅も満足に出来ないなあって思うぐらい濃い(2回目)。付け加えるなら、女性に言い寄られること二回(これは行く先々で女性に惚れられるハーレム物語でもあるのかなw)。
それから、何か有るたび、悩み考える主人公の心の成長も見事に書かれているように思えました。山から下りて里へ隣村へ街へ大きな川へ山林の村へさらに大きな川へ最後は海を見て終わるのだが、それが多分何も知らなかった主人公の人として剣士としての成長を表す暗示になってるんだと思います。
ラスト付近で「刀を隠す」という意味の一端を理解して(多分殺気を隠すといとい意味う意味)心の曇りが取れたように目の前に大海原、良い締め方だと思うなあ(ただ読んでいては気付きにくい小説とは思う)。

この小説は流して読んでいては、なんだこれ?ただの強い侍の旅日記じゃんって思うだろう。自分から文章に意味を見いだす、考える小説だと思う(考えすぎかなw)。

それにしても 三味線のノギや白髪のチシャや気の強いイオカ(全部女性w)とはまた何処かで再会して欲しいな(多分一人ぐらいは再会するでしょうw)。
何にしても続きが読みたくなるような小説でした。(まだこのシリーズは4冊も出てるし、まだ続編も出そうだし)。




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