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ライトノベル総合
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◆血か、死か、無か?
知ってる人は知っている「ウォーカロン」シリーズの第8巻です。危険な仕事を、人間と見分けがつかない「ウォーカロン」という人造人間にやらせて、そのウォ-カロンが人口よりも多くなった時代。医療技術の発展により人の寿命が延びたのだが、代わりに子供を産めなくなってしまった時代。
主人公の「ハギリ・ソーイ博士」は再び人が子供を産めるようになるための研究、そしてウォーカロンに関する研究のため世界中を飛び回り、毎回危険な目に遭ってしまうという話です。
今回はエジプトのネガティブピラミッドで見つかったスーパーコンピュータ「イマン」の調査に行くのだが、それがきっかけで「南極」の自殺した貴族が所有していた研究所へも行くことになり、同時に100年以上前の「冷凍睡眠」で息を吹き返した「王子」が何者かに盗難に遭う。そしてこれら3つの場所や事件の裏には「あの人(悪魔妃)」が関わっていたというストーリーでした。
実に面白かったです。ハギリの護衛でウォーカロンの「キガタ」が真面目でいじらしく可愛かった、人間にのことをもっと知りたい、人間に近づきたい、自分がウォーカロンであることが悲しいって感じでした。そして護衛その2、無口で強いの「アネバネ」は相変わらずスカートを履いているようで、女性と間違えられていた時期もあり、この人何なんだ?って感じです。護衛その3髭の紳士「モロビシ」も強そうですが、今回ほとんど活躍や会話も無くて最後まで謎の人物でした。
そして、昇進した元パートナーの「ウグイ」は相変わらず素っ気ない素振りのツンツンウーマンなんですが、言葉や行動の端々に、ハギリへの好き好き光線が出ていて、微笑ましかったですwハギリを危険な目に遭わせた相手を親の敵のようにやっつけて激怒していましたし、主人公とウグイとキガタの三角関係の恋のさや当ても有りそう感じですw
それから、森博嗣ワールド全体に関係してる人物「真賀田四季」博士もしっかり出てきて(クローンではなかろうか?)、自分の娘をバラバラにした「すべてがFになる」のあの事件の事もしっかりでてきます。その上、「百年シリーズ」のサエバ・ミチル(頭だけ四季の娘のクローン(男)?)や旧型ウォーカロンのロイディ(頭脳だけクジ・アキラ(女)?)も出てきます。百年シリーズの女王ってのは「真賀田四季真」のクローンなのかなあ。
あと、面白かったのが、「ウグイ」がデボラ(トランスファー)を部下や下僕のように使いこなしてることwもう主人公の専売特許の特殊能力じゃなくなったんだね。でも主人公にはまだ「オーロラ(人工知能)」などがあるじゃないか。まだまだ主人公の見えない万能バリアは健在で、彼は運動神経無いのに危機に強そうです。
ジワジワくる面白さというか、そんなに派手なアクションシーンは無いのに、しっかり冒険してる気分になれるシリーズ、そしてしっかり練られていそうな物語、目が離せませんね。
まだまだ書きたいことはありますが、書き切れないのでこの辺で。「百年シリーズ」も内容がうろ覚えなので、もう一回読みたいですね。
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